大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

4/4 新入社員研修会

2006年04月04日 | 大道具
新入社員研修会で営業部の仕事を説明しました。本来は上司の役割ですが、金比羅歌舞伎の現場に出向いているので、私がピンチヒッターに立ちました。

今年度の新入社員は13名。内、8名が女性です。
話した内容は、「一つの番組が出来上がるまでの流れ」について。
一昨年の「十一代目市川海老蔵襲名 パリ公演」の道具帳や図面、記録写真などを使って簡単に説明しました。
しゃべる時間が45分は長いなあと思っていましたが、ちょっと足りずに最後は駆け足になってしまいました。

営業活動の話をしたときに、
「今まで自分の作品を売ったこと、売れたことがある人はいますか?」
と質問すると、
三人が手を上げました。
たいしたものです。

午後は、同じく研修会で公演部の話をしました。本来は演舞場にいる上司の役割ですが、舞台を離れられないので、私がピンチヒッターに立ちました。
話した内容は、「舞台での仕事について」
記録ビデオを見ながら説明しました。

教材は、
国立劇場「南総里見八犬伝」
浅黄幕の振り落とし~大屋根の立ち回り~がんどう返しまで。

もうひとつは、
新橋演舞場「スーパー歌舞伎 新三国志」
燃え上がる大船が真っ二つに割れながら沈んでいくシーン
と、
20トンもの水を使って雨を降らせたシーン
舞台転換から本番までを舞台袖からビデオ撮影したもので、たいへんめずらしい映像です。

新入社員の皆さん、がんばってプロの技を身につけましょう。

コメント (2)
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その四 「発注」

2006年04月03日 | ブログ de 営業部
はじめに
その一
その二
その三


「書き抜き」が出来て「見積もり」をお客様に提出して、予算面の折り合いがついたところで、大道具の製作に入ります。
営業部は「書き抜き」を持って工場へ向かい、
「こんなの作ってくださいね。」
と工場の製作部長、美術部長に“発注”します。
そして、劇場での仕込みを担当する公演部にも
「こんな風に飾ってくださいね。」
と“発注”します。

また、自社工場では作れないものは外部の業者さんへ“発注”します。
幕類:定式幕、浅黄幕、黒幕、のれん など
造花:桜、松、藤、紅葉、やぶ、鳴神の雨 など
鉄骨:ステージの高台などは最近は鉄骨やアルミを使ったものが多いです
機械:セリや廻り盆などの電動機械など
電飾:クリスマスの飾りなどでは必須

今年の正月「新春浅草歌舞伎 蜘蛛絲梓弦」の舞台写真ですが
紅葉の造花、山台の緋毛氈、正面にたれている御簾などは、それぞれ業者さんに“発注”したものです。

そのほかには
運搬業務(工場から劇場へトラックで運ぶ)
設営大道具(劇場での飾り付けをする大道具さん)
搬入搬出のアルバイトさん
など公演を実現させるために必要なものがすべて“発注”されます。

この発注業務は営業部の大事な仕事の一つですが、古典歌舞伎などやりなれているものは、すぐに終わりますが、新作のお芝居などですと何日もかかることがあります。稽古場で変更や追加が出るたびに発注のやり直しや追加があるわけです。

高校生の皆さんへ
発注業務に必要なのはコミュニケーションです。会話力を身につけましょう。
製作や美術が何日もかけて完璧に仕上げたものに変更を要求するど根性を鍛えましょう。


コメント (1)
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4/2 三越「竹村てる花 小唄会」

2006年04月02日 | 三越劇場
三越劇場の四月、五月は発表会の季節です。筝曲、小唄、長唄、日舞などの おさらい会が多く開かれます。
今日は小唄の発表会。
合間に月末の日舞の会の段取りをやる。
4日には新人研修会で二コマもしゃべらなければいけないので、その準備もする。

そんなに忙しくないはずなんだけど、なんだかバタバタしている。

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4/1 新年度スタート

2006年04月01日 | 大道具
今日から新年度です。わが社でも人事異動がありました。
私の部署は呼び方が変わりますが、仕事の内容に変わりはありません。
でも、新しい気持ちでスタートです。

三越劇場で筝曲「そうび会」が行われました。

春らしくてとても華やかな会でした。


四国の金比羅歌舞伎の仕込みは順調に行っているのでしょうか。
6日初日です。

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