はじめに
その一
舞台の大道具はほぼ100%、受注生産です。
「いついつにお芝居をやりたいので、大道具を作ってください。」
というご注文があってから作り始めます。
こちらから「こんな大道具を作ったのでこれでお芝居をやってくれませんか」ということはまずありません。あたりまえか。
大道具の注文は、
演目が決まって(制作の仕事)、台本が出来て(脚本家の仕事)、演出プランが決まって(演出家の仕事)、美術プランが決まる(美術家の仕事)と、私ども大道具会社に発注されます。
演出、美術の段階から参加することもありますが、これが基本コース。
私どもにとってはこれが、一般的な受注業務になります。
まず、美術家から道具帳と平面図が提示されます。(断面図もありますが、専門的になるのでここでは割愛)
これは、正月「新春浅草歌舞伎」忠臣蔵六段目の道具帳です。

道具帳は舞台を真正面から見た絵面です。
縮尺は大概,1/50か1/40
色もついていて、背景さん(絵描きさん)はこの道具帳をもとに色を作ります。
「新春浅草歌舞伎」忠臣蔵六段目の平面図です。

舞台を真上から見た配置図です。平面図は不動産屋さんの物件情報にも必ずついていますね。
こちらの縮尺は 1/100
下側が客席側です。
黒い部分は公会堂の壁。
通常平面図には、大道具の配置のほか、役者さんの登退場の位置や、吊り物バトンに吊り下げるセットの指定が細かく書かれています。
この道具帳と平面図を元に
大道具、小道具、照明、音響といった各スタッフは段取りに入っていきます。
高校生の皆さんへ
この二つの図面をきちんと読めるようになるのは大事なことなので、
日ごろから不動産屋のチラシはよく見るように癖をつけましょう。
大道具営業はこれを元に、
お客様への見積もり
工場への発注
関連業者への発注
という作業に入りますが、この話はまた次回。
次回は「書き抜きと見積もり」の話を(タイトルは勝手に変わることがあります)
その一
舞台の大道具はほぼ100%、受注生産です。
「いついつにお芝居をやりたいので、大道具を作ってください。」
というご注文があってから作り始めます。
こちらから「こんな大道具を作ったのでこれでお芝居をやってくれませんか」ということはまずありません。あたりまえか。
大道具の注文は、
演目が決まって(制作の仕事)、台本が出来て(脚本家の仕事)、演出プランが決まって(演出家の仕事)、美術プランが決まる(美術家の仕事)と、私ども大道具会社に発注されます。
演出、美術の段階から参加することもありますが、これが基本コース。
私どもにとってはこれが、一般的な受注業務になります。
まず、美術家から道具帳と平面図が提示されます。(断面図もありますが、専門的になるのでここでは割愛)
これは、正月「新春浅草歌舞伎」忠臣蔵六段目の道具帳です。

道具帳は舞台を真正面から見た絵面です。
縮尺は大概,1/50か1/40
色もついていて、背景さん(絵描きさん)はこの道具帳をもとに色を作ります。
「新春浅草歌舞伎」忠臣蔵六段目の平面図です。

舞台を真上から見た配置図です。平面図は不動産屋さんの物件情報にも必ずついていますね。
こちらの縮尺は 1/100
下側が客席側です。
黒い部分は公会堂の壁。
通常平面図には、大道具の配置のほか、役者さんの登退場の位置や、吊り物バトンに吊り下げるセットの指定が細かく書かれています。
この道具帳と平面図を元に
大道具、小道具、照明、音響といった各スタッフは段取りに入っていきます。
高校生の皆さんへ
この二つの図面をきちんと読めるようになるのは大事なことなので、
日ごろから不動産屋のチラシはよく見るように癖をつけましょう。
大道具営業はこれを元に、
お客様への見積もり
工場への発注
関連業者への発注
という作業に入りますが、この話はまた次回。
次回は「書き抜きと見積もり」の話を(タイトルは勝手に変わることがあります)
何故か友人知人に舞台美術とか建築士がいるのでよく拝見します。
(舞台なら)演出や(建築物なら)設計の変更とかと共に、どんどん平面図が増えたり削られたり書き込みが増えたり、後から見せてもらうと面白いです。
やってる方はとても大変そうです。