ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

新政府のお値段

2017-09-20 | 経済・政治・社会
「これ笑えるよ~

と、夫が持ってきてくれた新聞の意見広告


どの政党がどう政権をとったら
家計当たり年間いくらの負担になるか
というもの。


単純に各政党が発表した政策とその費用を世帯数で割ったもの
なんでしょうけど、確かになかなか笑える


国民党+ACT=$3,441
最も安上がり

保守は行政の関与を減らして「小さい政府」を目指すもの。
方針通りに行けば安くつくはず。
来年4月からは所得税減税も実施するし~


それにマオリ党が加わると
一気に1万ドル乗せ
まぁこれが現在の政府の姿で、連立のコストなのか?
確かに国政でも市政でもマオリ関連費用はかなりある


それが労働党+緑の党となると
2万ドル乗せ~
政権交替を目指すにはこれぐらいの大盤振る舞いしないと
(※でもそれを担うのは納税者


国民党+NZファーストでも
2万ドル台
これは国民党ジム・ボルジャー第3期と同じ、魔の組み合わせ。
当時ビル・イングリッシュは入閣しており、煮え湯を飲まされたくち。

国民党が再びNZファーストと組む可能性があるのか?
(※どっちも保守という意味では、本来アリのはずながら)


労働党+NZファーストなら
2.8万ドル
ヘレン・クラーク第3期はこれで滅茶苦茶になって崩壊したから
同じ轍は踏まないと思いたいですが、政治の世界はわからない


最後は絶対ありえないと信じたい
労働党+緑の党+NZファースト
中道左派+極左+極右のごった煮で3.6万ドル
過半数を制するためならなんでもやる系
でも国会運営は揉めに揉めて何も決まらない


まぁ、これ保守系の納税者ロビー団体の意見広告なので
数字の抽出の仕方にバイヤスがかかっているのは仕方ないとしても
なかなかいい線いってる数字ではないかと


大学や専門学校の学費を無料にします!とか
30億ドルでオークランド空港まで路面電車走らせます!とか
土地の手当てがないのに10年間で10万戸の住宅を供給します!とか
労働党の公約は大幅な増税や借入れなしには実現しないものばかり。
(※今回は小学生全員に無料パソコン支給はしないようですが


増税で消費が減り、失業率が悪化し、景気が減速し、
財政の赤字転落、借入れ拡大でNZの格付けが下がったら
困る~


格付け低下で金利が上がると、ローン金利に反映するので
住宅ローンがあると非常に困る~
住宅の賃貸料も上がっちゃうでしょうしね。
クラーク政権の最後はローン金利が二桁いってましたから。


当時はローンがなかったので、
「この国って、こんなになっても政府がなにもしないの
と移住早々だったこともあり、ただただ驚いて見ていたものです。


その代わり、貯蓄口座(セービング)でも金利が7.5%までいき
「こんなに金利がもらえるなら、投資なんてしなくていいじゃん
と当時はホントになーんにもしてませんでした(笑)


その直後にサブプライム問題、そしてリーマンショック
クラーク政権が崩壊して、国民党のジョン・キー政権成立

さて、4日後に迫った今回の総選挙
国民党が逃げ切り4期目に入るのか?
労働党が政権に返り咲くのか?


私たちはすでに期日前投票してきました。

NZは気軽に期日前に投票ができるのがいいです。
近所の投票所にフラっと立ち寄れるし、空いてるし。


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