ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

子どもたちに手を引かれ

2008-01-11 | 海外子育て
政治っぽい話が続きますが、お時間があったら読んでみて下さい。
「2008年を斬る:ニッポン再設計、待ったなし
閉塞を打ち破るのは日本人一人ひとりの行動のみ」

このNBオンライン(日経ビジネスオンライン)はすごく気に入ってます!ここに来るまでずっと日経ビジネスを読んでいたこともあり、
「こんなに充実した内容がタダで読めるなんて@_@;」
とただただ感激TT 毎朝、情報満載のメルマガを受け取ることもできます。(無料登録はサイトの「会員登録」のページから)

この記事にもあるように、外から見ていると今のニッポンの「内向き」さ、いやむしろ「萎縮」は驚くほどで、同じ女性として、社会を担っていくべき30代入り口の女性に特にそれを感じます。彼女たちのブログを読んでいると(実はけっこう読んでたりします´m`A)、
「毛穴を消す」「あと3キロ痩せる」「ネットでポチっ(買い物)」
にそれこそ“目いっぱい自分向き”と感じることが、ままあります。

もちろん、その年齢で働いていれば上下からの板ばさみ、顧客先や同僚とのアレコレと、毛穴やネイルのことばかり考えてもいられないのでしょが、仕事など「公」の部分でプレッシャーがかかればかかるほど、「私」の部分が「内向き」になっているような気がします。
仕事でイライラ ⇒ パーっと買い物で発散
というのが典型でしょうか?まさに「自分にご褒美」という、アレ。

この過程、実はすべてが「個」。
イライラするのも自分なら、パーっとカネを遣って刹那的にすっきりするのも自分。興味が100%自分に向いていて、その中でグルグル。
エラそうに言ってますが勤めていれば、こんなことは誰にでもあります。もちろん、私だってやってましたよ。(確か?遠い目・・・)

ただ私は29歳で結婚、32歳で出産と、そうそう「個」にばかり向き合ってもいられなくなり、夫や子どもを通じてそれまで知らなかった世界やお付き合いが広がり、その中で人や社会とかかわることの大切さ、特にいろいろなことに選り好みをせず、在るものを受け入れたり伍していったりする術を学んだように思います。

「個」のときは、自分に都合の悪いものには近づかなければよかったのですが、家族を持つとそうはいきません。嫌でも面倒でもかかわらざるを得なくなってきて、視線も行動も外へ外へと向いていったようです。私は基本、ものぐさなので休みの日は「できたら何もしたくない派」なのですが、気が付いたら数家族を募ってチャーターしたクルーザーで出かけたり、芋ほりを企画したり(香港時代)と、
「どうせやるなら楽しく効率よく徹底的に」
と、けっきょく仕事のノリ。

こうして子どもたちに手を引かれ、見た目だけでも「外向き」になったことは大きな収穫でした。そこで培ったお付き合いや経験はしっかり自分のものですから。腰が軽くなり、気が付けば、
「何かを断る」ということが格段に減っていたように思います。
それだけ、自分の受け入れキャパ、経験が広がったとも言えます。断らなかった先には必ず何かがあります。それが例え期待したものでなくても、少なくとも何かを学び元は取れます。それがまた度量を広げます。

月々マスカラ1本の値段で世界の恵まれない子どもたちのフォスターペアレントになれます。
支援している子どもがいれば、自然にその国のニュースに目が行くことでしょう。
「雨が少ないみたいだけれど大丈夫だろうか?」
「隣の国で内戦が起きたけれど影響は?」
と視野が広がります。送られてくる成長の記録に目を細め、
「こんなに大きくなった。」
「弟ができた。」
と会ったことがなくても情が湧いてきます。

「がんばって英語で手紙を書いてみようか。」
「いっそ、訪ねてみようか?」
となったらしめたもの。毎月化粧品1つをあきらめた元は十分とれ、外に見開かれた目はマスカラで伸ばしまくり上げまくった目よりも絶対の絶対に目ヂカラが入って、キラキラ輝いていると思いますよ。

私のベトナムの「娘」も、もう17歳でーす´▽`v

(←初登場、ベトナムの里子トランちゃん。いつか訪ねていくのが夢です。尊敬するママティナの「クリスティーナ・ノーブル子ども基金」を通じて支援しています)

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