ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ノビノビ子育て

2007-03-28 | 海外子育て
よくニュージーランドへの移住や留学の理由の1つに、
「子どもにノビノビと育ってほしかった。」
という話を聞きます。これは日本人に限った話ではありません。かく言う私たちも、「ノビノビ子育て」は移住の理由の1つでした。

しかし、実際に子育てを始めたり、学校の行事を手伝ったりすると、
「ここまでノビノビでいいのぉ~@@?」
と唖然とすることもよくあります。留学生の付き添いなどで一時的に滞在する親御さんの中には、
「これじゃ、日本に帰ってから思いやられる><;」
とノビノビなど投げ打って´へ`A、教育ママやパパに変身したり、塾や家庭教師、放課後の学習強化に乗り出す人もけっこういます。

そのお気持ち、よ~~~くわかります。
特に昨日のように、善(10歳)の課外授業に付き合い、丸1日お手伝いしてきたような日には、何かと感慨深いものもあり、日本(というかアジア全般かも)と西洋、特にここのような多民族社会での教育方針の違いをまざまざと感じるところです。

まぁ、この違いは良し悪しではなく、好き嫌い、合う合わないといった個人的な判断である上、その中で育つ子どもにはそれしかない現実なのですが。

(善が去年まで2年在籍したダンス・チーム。学校の正式なクラブではなく、卒業生の親であるダンスの先生の善意で30年も続いてます。これなども「違い」の1つかと→)

ただ、
「子どもをバイリンガルにしたいので、NZで教育を。」
という親御さんがいらしたら、学校のカリキュラム、将来の進学予定(海外か日本か)など、かなりしっかりとした見通しを持って(例え考えが変わるにしても)送り込んできた方がいいかもしれません。

特に小中学生の場合、長い教育の中でも本当に基本中のキのを学ぶ大事な時期なので、英語教育を優先させるがために、その習得の過程をある程度、犠牲にしてしまう可能性もあることを認識されていた方がいいかと思います。

各自の教科書もない、学年での統一した教育カリキュラムもない(イベント的なものは統一していますが、同じ学年で分数を習うクラスと習わないクラスがあるなど、ここでは全く不思議ではないです)、いつも言っていますが中学生でも九九を全部言えない子がたくさ~んいるなど、教育の現場は日本とかなり違います。

しかも、私たちはこれらをオークランド市のみならず、この国でもかなり評判がいいとされる、海外からの大勢の留学生や、わざわざ南島から引越してくる家庭もある公立校で経験しています。なんだかこう書くとものすご~くネガティブに聞こえるかもしれませんが、
とにかく違いますよ~☆
ということをお伝えしたかったので´ー`;

(←明けても暮れても学校が資金集めをしているのも、大きな「違い」。有志の子どもたちに有料で記念タイルを描かせての資金調達。カワイイんです、これが*´ー`*

他にも子どものディスコ・パーティー、親のボール(ブラックタイの舞踏会)やゴルフコンペなどあの手、この手)

課外授業の方はお天気に恵まれ、オークランドの目抜き通りクイーン・ストリートの歴史散策、多民族化の現状などを検証して歩きました。(問題です。この広場の銅像の市長は誰?任期はいつ?→)

行きはチャーターしたバスでしたが、帰りは列車でした。

(←列車を待つ間。みんな駅に座りこんで。ここでは立って待たせるということがありません。朝礼も床に座り込みです)

予想以上に列車に乗ったことがない子どもが多く、付き添いの親も初めての人がけっこういました。
移住3年目でもまだまだ発見の連続です´▽`A

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