イノシシが日本列島を北上している。これまでは西日本や関東などで深刻な農業被害が起きてきたが、冬を越せずイノシシが生息できないとされていた東北北部でも被害が出てきた。最前線の秋田県では、この数年で被害や目撃情報が北部にも広がっている。しかし、対策は難しいのが実情だ。農林水産省などによると、イノシシは全国に約94万頭が生息するとみられ、2015年度の農作物被害は計約51億円に上った。獣類による被害額の36%を占め、シカ(42%)に次いで多い。最も被害が大きい九州で約15億円、中四国で約12億円、関東で約9億円。東北は約2億円とされる。
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