サクラの葉はほとんど落ちて、イチョウの葉もだいぶ散りました。
枯れ落ち葉、濡れ落ち葉・・・人生のたそがれ時を象徴するような光景です。
ヒトはいつごろから生死について想いを巡らせるようになったのでしょうか。
秋に葉を落とす樹々、その同じ樹々が春になって芽吹き、葉を出す。
その姿を見て、死と再生を思うようになったのかもしれません。
日々昇り、沈んでゆく太陽もまた、死と再生の象徴として見ていたのでしょうか。
自然の移り変わりが、生と死、繰り返し、永遠などの概念をヒトにもたらしたように思います。
同時に、死すべき人の中に、永遠なるものとしての神が生まれたのかもしれません。
生と死、生み出された言葉・・・つい、あれこれと想う季節です。