桜と無常
2017-02-20 | 日記
立春から2週間ほど過ぎました。
ということは節気が変わって・・・はて、立春の次は何だったかな?
思い浮かばずネットのご厄介に。
そうか、雨水(うすい)だった、あまり馴染みのない節気。
そのあとは啓蟄(けいちつ)、これはわりとポピュラーですが、文字は読みにくい。
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
虫が這い出したら春分で、今年は3月20日。
この日を挟んで、前後七日間が彼岸です。
願わくは桜のもとにて春死なん その如月(きさらぎ)の望月(もちづき)のころ(西行法師)
請願成就、願ったとおりの頃に西行さんは亡くなったそうです。
桜とくれば、芭蕉翁。
さまざまのこと思い出す桜かな(芭蕉)
花といえば桜を思い浮かべるのが日本人?
色見えでうつろふものは 世の中の人のこころの花にぞありける(小野小町)
無常は、自分の内にあるのか、外にあるのか、人の心そのものなのか・・・。
無常ということ。
思い出となれば、みんな美しく見えるとよく言うが、その意味をみんなが間違えている。
僕らが過去を飾りがちなのではない。
過去の方で僕等に余計な思いをさせないだけなのである。(小林秀雄)