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【070907】南アルプス食害対策協発足 伊那市、南信森林管理所など連携

2007年09月07日 | 獣害-対策:シカ・イノシシ
 ニホンジカなど野生動物による南アルプスとその周辺の獣害に自治体の枠を超えて広域的に対応する南アルプス食害対策協議会は6日、伊那市役所で設立総会を開いた。南アに関連する市町村や県の関係者が集い、それぞれの地域が抱える深刻な被害状況を報告。連携して食害対策を進めていくことを決めた。

 協議会は設置を呼び掛けた同市をはじめ、飯田、富士見、大鹿の各市町村、南信地方の県3地方事務所、南信森林管理署、信州大学農学部で構成。今後、南アに関連する山梨、静岡の両県にも加入を呼び掛ける。

 計画では、猟友会による大量捕獲を中心に、被害の情報収集や調査、分析などをする。県のガイドラインが決まり次第、捕獲したシカとイノシシの肉を解体処理し、流通ルートを整備して料理や缶詰、ペットフードとして有効利用する。

 総会では会長に小坂樫男伊那市長を選出。小坂市長は「世界自然遺産登録を目指している南アルプス一帯がシカの食害を受けている。県をまたいで広範囲な対策を考えていかなくては。難しい問題だが、有効な手立てを互いに考えよう」とあいさつした。

 大鹿村の中川豊村長は南アのお花畑やニッコウキスゲの群生地、農作物などの被害の実例を挙げ、「人間が柵の中で住んでいる状況」と現状を説明。上伊那地事所の宮坂正巳所長は「被害対策本部を年内に立ち上げ、抜本的解決に向け協議会と連携していく」とした。

 県の推定によると、南ア山ろくには、県内の半数に当たる約3万300頭のニホンジカが生息。南アの高山植物や農林業に深刻な被害を出している。

長野日報
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=8261

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