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【110209】陸自初参加のシカ捕獲作戦、初日は失敗

2011年02月19日 | 獣害-対策:シカ・イノシシ

~ 転載 ~

 陸上自衛隊が初めて協力して8日に白糠町の国有林で始まったエゾシカの捕獲は、シカを射撃ポイントまで追い込めず、初日はゼロに終わった。林にいるシカをヘリコプターで追い立て、待ち伏せするハンターが仕留める作戦だったが、ハンターは「シカが人の気配に感づき近づかなかった」と話す。9日からは、ヘリに加え、地上にもシカを追い立てる勢子(せこ)を配置、ハンターの数も減らして人の気配を消して試みる。捕獲は3日間で100頭を目標にしている。

 作戦に参加したのは、陸自第27普通科連隊(釧路町)などの隊員44人、道猟友会白糠支部メンバーの地元ハンター35人、道や釧路総合振興局職員27人、白糠町職員12人など総勢124人。陸自の第5飛行隊(帯広市)のヘリ2機、スノーモービル3台、高機動車などの車両16台も投入された。

 エゾシカによる農林業被害は、全道で年間約50億円、白糠町だけでも約1億2300万円(2009年度)に上る。

 初めて自衛隊が参画する大規模な捕獲作戦に、地元は期待し「白糠の夜明け作戦」と名付けた。

 作戦は午前8時30分に開始。約40分間に、近くの尾根に約50頭のシカの群れをヘリが確認し、連絡を受けたハンター約30人が道道わきに配置された。群れを追い込もうとヘリが上空から接近して旋回したが、シカは尾根を移動したり、分散して林の中に逃げ込んだりするばかり。ハンターが待ち受ける崖下には移動せず、正午過ぎにこの日の作戦は終了した。

 ヘリに同乗した道猟友会白糠支部の清水政義支部長は「思うようにシカが移動しなかった。人や車に感づき、近づかなかったのかもしれない」とガッカリ。

 陸自やハンターらは終了後に捕獲方法を再検討。2日目は地上にも勢子6、7人を配置し、射撃場所のハンターの数も最小限にして、シカの警戒心を和らげることにした。

 同普通科連隊の福永正之連隊長は「残り2日間、最大限努力したい」と語り、釧路総合振興局環境生活課の武田敏朗課長は「ヘリだけでの追い込みは難しいことがわかった。3日目には『夜明け』を迎えたい」と話していた。

読売新聞


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