~ 転載 ~
三好市池田町のボランティアグループ会長、久保進さん(70)が製作した「トウガラシ縄」が、イノシシ被害を防ぐのに効果があることがわかった。しかし、鹿にトウガラシを食べられるなどしたため、4月から、鹿が嫌がるミツマタのエキスも散布して効果アップを目指す。
久保さんは毎年、黒沢(くろぞう)湿原にサギソウを移植しているが、イノシシに荒らされ対策に頭を悩ませていた。中国四国農政局の資料で、トウガラシのエキスをしみこませたロープを畑に張ると、イノシシが寄ってこない――という栃木県内の高校生の活動報告を読んで挑戦することにした。
昨年6月20日、サギソウの移植と同時にトウガラシを等間隔に挟み込んだ縄を黒沢湿原内のサギソウ園に張り巡らして実験を始めた。12日目までは園は荒らされていなかった。19日目に1頭が侵入した形跡があり、少し荒らされていた。その後、トウガラシの一部がなくなったため、8月29日に縄を新しいものに取り換えた。
10月になって園の泥地を渡る板橋から侵入したのか足跡はあったが、一昨年まで見られた“開墾”されたようにはなっていなかった。
久保さんは「他の野生動物の対策は必要だが、イノシシよけに効果があることが分かった」と話す。この結果を、今月16日に開かれた県の会合で報告、各方面から注目された。
今年はミツマタのエキスを園の周囲に散布するなどして、4月からトウガラシ縄を設置する。さらに、昨年、イノシシの被害を受けて収穫量が大幅に減少したソバ畑の周囲にトウガラシを植えて試すことにしている。久保さんは「イノシシ対策に少し光が見えた。今年はさまざまな工夫をして、サギソウの花を咲かせたい」と意気込んでいる。
読売新聞
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