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【110120】南アのシカ「可能な限り排除」連絡会が対策方針策定へ

2011年02月04日 | 獣害-対策:シカ・イノシシ

~ 転載 ~

 南アルプスで食害や踏み荒らしが深刻化しているニホンジカについて、環境省や長野、山梨、静岡3県、関係市町村などでつくる連絡会は19日、山梨県南アルプス市で会合を開き、初めて練る「対策方針」の概要をまとめた。高山帯や亜高山帯から「シカを可能な限り排除することを目指して捕獲する」と明記。捕獲や植生把握などについて、それぞれの役割分担も示した。

 これまでは県境を越えた対策の共通目標がなく、関係機関が個別に判断して対応してきた。同省関東地方環境事務所は「対策方針を定めることで、山域全体での積極的な対応を強化したい」と説明。同省は1月中に定める対策方針を基に、今年秋にも南アルプス国立公園の「生態系維持回復事業計画」をつくる。

 対策方針によると、環境省などがシカの生息状況を調査。夏場の高山・亜高山帯での捕獲は登山者への影響があるため、冬場にシカが標高の低い場所へ移動する際の通過地点、越冬地などを把握した上で、各機関が同公園や国有林、公園周辺でそれぞれ捕獲を積極的に行う。

 シカの影響を今後受ける可能性が高い場所、保全すれば植生復元の可能性が高い場所には防護柵を設ける。長野、山梨、静岡の3県がそれぞれ定めるシカの保護管理計画に、積極的な捕獲、狩猟の促進を共通して盛り込む。

 長野県の現在の保護管理計画は、高山帯でも1平方キロ当たり5頭程度の生息を認める内容。県野生鳥獣対策室は、県環境審議会に諮問中の次期計画(2011~15年度)で「植生などに影響を与えない水準までシカの生息密度を下げる-との内容を記載し、方針との整合性を図る」としている。

信濃毎日新聞


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