のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

小樽商科大学 14

2009-07-19 | 小説 忍路(おしょろ)
 私は床に落ちている黄色のチョークを取り上げ、黒板に自分の名前を書いてみた。  シュカ、シュカ、シュカ、黒板とチョークの擦れる音が部屋いっぱいに溢れて私は思わず全身に震えを覚えた。  私は今まで自分の表現をこれほど増幅されて感じたことがあっただろうか。一本線を引くと、その音が私の心を突き抜けて部屋を満たし、私はなんだかこの建物そのものになってしまったように感じ、その黒板に書く自分の名前と同時に私 . . . 本文を読む
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