朝日に出会うようになってきた。
思わず手を合わせる。
陽の輝きは命の根源ではないのか、そんなふうに思えてくる。
太陽の光があれば、人は生かされる。
黒雲の上に太陽があるのを信じるように
君を信じたい。
若い頃、友人が口にした名言だ。
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光に誘われて
見上げる空に
くっきりと雲が張り付き
その隙間から太陽がのぞいている
そのまなざしの角度が
カチリと
幸せスイッチを押した
閉ざされた窓が
光の中で
双葉のように
開いた
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夜明け前の海に白い波が立っている
流木を集めて渚に積み上げても、風が吹き飛ばしていく
頭の中と同じようなことが起こっている
瞬間は常に動いている
風は風に任せる
それで心は生き抜いていく
己を殺して開く扉だ . . . 本文を読む
神が二つの言葉をもたらした。私はそう信じている。
一つは、
天才に感謝しなさい。そうすれば世界の作家になるだろう。
10万人のスケッチをしている私の横にきて言った老人の言葉だ。
そしてもう一つは、
私の個展にふらりとやってきた若い男の言葉だった。
こんな絵を描き続けたら、いつか追いつめられて自分を殺すことになるだろう。
言葉は心を縛る呪文だ。
私の心は常にこの二つの . . . 本文を読む
今朝は穏やかな海だった。
風がないと渚は静まり返っている。
流木とゴミ拾いが3分の2終わった。
最後の3分の1にてこずっている。
手袋の下に
もう一枚薄い綿の手袋を重ねてみた。
動きにくいが暖かい。
絵に向かう。
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土日、会場で過ごした。
オープニングパーティの準備に、買い出しに行った。
酒類はいい具合に買いそろえてきたものの、おつまみはあなた買うの下手ねと言われ、再度買い出しに走る。
ベテラン主婦が付き添いで、買い物の手際をみていると、なるほどとうならされる。乾きもの、甘いもの、塩気のもの、おにぎりなど、実にバランスよく、一瞬でかごにほりこんでゆく。5分後には店を出ているという見事さ。
それでパーテ . . . 本文を読む
システマギャラリーによる 第3回インターナショナル展
今日から始まります。
世界のアートフェアへの入り口に集う
そんな意気込みの作品が集まっています。
1月12日まで(金土日のみ) . . . 本文を読む
海藻が石の間に入り込んでいる。
それを取り除くには、藻が乾燥していないと無理だ。
つまり雨が降ると、しばらく作業ができないと言うわけだ。
正月から雨は降っていない。ここ数日はいい天気が続いている。
この間に海藻をとってしまいたい。そう思うと焦りが出てくる。
焦りが出ると、ゴミを拾う手がしっかり目標を定める余裕がなくなり、作業が荒くなる。
心次第で体は集中と混乱を繰り返す。おもしろいもの . . . 本文を読む
去年の台風で、大波が白いビーチに漂流物を運び、それが渚に沿って帯のように拡がっている。
草挽きをしながら、横目でみていたが、やっと今年からそのゴミの帯に手が届いた。
ベースになっているのが海藻で、そこに大小の流木が絡み、その上に生活臭のある廃品が散らばる。空き缶、ペットボトル、その他諸もろの品物、傘の柄、靴、ライター、人の弱点をみる気がする。
すごいと思うのは、空き缶だ。その数もそうだが、そ . . . 本文を読む
久しぶりの晴天、ズボンの重ね着を一枚脱いだ。
濱に行く装備のまま、アトリエに入る生活が続いたので、ズボンの重ね着が常態になっていた。
今日から職場復帰である。
普段、真冬でもトランクス1枚にズボンを履くスタイル。
それに何か奇妙な開放感を感じる。
寒いが動きやすい。
正月飾りも取り外した。
七草粥もいただいた。 . . . 本文を読む