のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

塩谷 3

2009-07-25 | 小説 忍路(おしょろ)
 「見えないなぁ、ここらあたりに文学碑があるはずなんですがねぇ・・」  運転手は車から降りようともせず、ハンドルを握りながら窓の外を窺う格好をして言った。  言われるままに辺りを見回したがそれらしきものはなく、私は少し運転手に疑いを持ち始めた。  しかし車はそれ以上私を乗せて動く気配を見せず、彼はとにかくここから少し歩いた所だと主張した。  私はその話を信用しなかったが、しかしどこでもいいだろ . . . 本文を読む
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