
ヒルマ.アフ.クリント
10の最大物 NO10
ヒルマの作品は長い間一般公開されることなく、商業的にも拡散されないまま現在も財団によって守られています。
それが最近になって海外に巡回され、日本にも初めての大回顧展が開かれており、この機会に鑑賞してきました。
画商との縁がないため、作品展示に自由さが感じられ
撮影自由。
大作を座って鑑賞する。
これはありがたかったです。
ヒルマは生涯内面の探究のために創作を続けた作家で、
心という見えない世界を絵画に描く情熱を燃やした人でした。
必然的に画面は具象が消え、線や色による抽象画となったのです。
これは・カンディンスキーが抽象画を描き始めるよりも
半世紀も早く表れた抽象画家だったのです。
心を描く
私に共通するテーマの作家、
その作品はどんなものなのか
美術館で対面した作品群は
静かで暖かな空間を感じました。
制作中の空間絵画のイメージが
違和感なく交差して混ざり合う
そんな感じの作品に巡り合ったのが
10の最大物と名付けられた作品群
↓
その中の冒頭の写真、
NO10「老年期」
3mを越える大作です。
紙にテンペラで描かれたもので、
私が到達した
色包是空
空包是空
を彷彿させてくれるものでした。
ひそかに持ち込んだ制作中の作品写真を持ち出し
NO10にかざしてみたら
自分の作品がヒルマの空間に吸い込まれそうに思われました。
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