のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

小樽商科大学 12

2009-07-17 | 小説 忍路(おしょろ)
まだ残雪は深く、かつての主屋に到る道は雪の上だった。人通りの少ないことを証明するように、トボトボと足跡が雪にめり込んだままで残っており、その足跡を選んで歩いても私の足は雪に沈んで埋もれそうだった。  主屋と思われるその建物は、ドアを押しあけて簡単に入ることが出来たが、先の校舎よりもさらに暗く感じられた。注意深く辺りを見回すと、はたしてそれは感じではなく実際に暗いということが判明した。   . . . 本文を読む
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