ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

観なければよかった ~ 告白 ~

2010年07月02日 | 映画
 観終わった直後に「観なければよかった。」と後悔する映画がたまにあります。
 この「観なければよかった。」と言う映画は以下の2種類に大きく分かれます。

 ①出来が悪い映画
 ②後味の悪い映画

 ①に関しては面白くないせいでほとんどの作品を忘れてしまうのですが、②の後味の悪い映画に関しては、トラウマになったり、時々思い出して嫌な気分になったりするので結構覚えています。
 私が記憶している範囲だと『ソドムの市』『ありふれた事件』『悪魔のいけにえ』『オールドボーイ』『チェイサー』『ハードキャンディ』等の映画が②の作品に該当します。どの作品も観終わった後の後味の悪さは何とも言えません(どの映画も作品自体の出来はいいです)。

 そんな②の後味の悪い映画に新しく1本加わりました。松たか子さん主演の『告白』です。本当に嫌ぁ~な気分で劇場を後にしました。

 宣伝映像を何度も観て、自分の子供を教え子に殺害された女教師(松さん)が復讐する話と判っていたので観に行くのを躊躇していたのですが、評判が良い事を聞いて観に行ってしまいました(映画の日で1,000円でしたし)。それが間違いでした。
 話の展開は宣伝映像で予想していた展開を遥かに超えていましたし、ラストの後味の悪さは100%を優に越えています(見方を変えれば爽快感と言えなくもないです)。原作を良く再現しているそうなので原作も読みたくないですね。

 これ以上書くとネタバレになるので書きませんが、本作は本当によく出来た作品でした。
 シナリオも冒頭から最後まで話にグイグイ引き込まれるよく出来たモノでしたし、松さんや木村佳乃さんや生徒達の演技もよかったですし、映像も綺麗です。だから私は本作に☆4つの評価をつけますが、二度と観ようとは思いません。観るのは今回こっきりで十分です。

 結論を言うと、映画に『日常からの離脱』を求めている私は、本作で描かれているような現実に行われている不愉快な出来事(少年犯罪、虐待、いじめ、等)を扱う作品は求めていません。そんな作品を観ると嫌悪感か破壊衝動しか私には生まれません。『現代社会の闇を鋭く描いた作品』みたいなモノは私の感性や趣味に合わないんでしょうね。


 以上、『告白』を観た感想でした。
 何度も書きますが、本作の私の評価は☆4つですが、私は二度と本作を観ません。

 人によっては本作は『極上のエンターテイメント』かもしれないので、観る人によって本作の評価は大きく分かれると思います。
 私は本作が興行ランキング1位になる世の中よりも、『FLOWERS(フラワーズ)』のような救いのある作品に多くの観客が入る世の中の方がいいですね。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 懐かしい感じの良作 ~ ダ... | トップ | 観なければよかった ~ 座... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見ました (H先輩)
2011-07-19 12:52:25
昨日レンタルDVDで見ました。星5つです。松の最後のセリフは“完璧”だと思います。ハリウッド映画には絶対にマネできない、日本映画の真骨頂、といった映画ですな。素晴らしい映画だと思います。私は何度でも観ます。
返信する
H先輩へ (ノリの東京の友人)
2011-07-20 07:35:44
約1年前の記事にコメントありがとうございます。

H先輩は本作のような題材の作品はOKなんですね。少し意外です。
本作のクオリティが高いのは間違いないのですが私は苦手です(今年になってWOWOWで何度か放送されていましたが見直す気にはやはりなりませんでした)。
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事