六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

映画「武士の一分」

2006年12月22日 | 映画
 少し前に観に行ったので、今さら感想ってもな・・とは思いますが。とりあえず書いとく(笑)

 最初にこの映画のキャスティングを知った時、正直なところ「何でキムタク?」と思った。
 キムタクと時代劇・・キムタクと藤沢周平・・キムタクと海坂藩・・うう~む

 私は、キムタクに特に思い入れはありません。
 ・・つーか、最初にキムタクを意識したのはたしか車のCMで。「うわ、何このコ、綺麗~!」と衝撃を受けた。そして「こういうコのファンになったら楽しいだろーなー、ファンしたいなー」と思った。こういう美青年を愛せたら、毎日テレビ見るだけで幸せになれそうだもん。
 しかし残念ながら彼のもつ個性は私の守備範囲外だったので(私はSMAPの中では草クン派)どうということもなく今に至っております。

 だから「いろんなキムタクを観たいわ~」的関心がそもそも低く、映画パンフの中で解説者のひとりも書いているように、キムタクの髷姿かぁ・・と、どこか気が重かったのも事実でした。藤沢周平モノで海坂藩だから観に行くけど、みたいな。

 でも観終わって、膝を打った。
 なるほど!こ・れ・はキムタクだわ。
 この物語、この主人公に求められる・・というか《付与したい雰囲気》を、他の誰よりもキムタクは持ってる。外見、声、喋り方や仕草の個性が、ジャストフィット。

 この映画の感想(賛辞)は、それに尽きます。

 他の「海坂藩モノ」より筋立てはシンプルなので、ストーリーについての感想は、私の野暮な文章を並べる必要は無いかと思います。ただひたすら、登場人物の心情に感情移入して観ることをおススメします。

 観終わると、心がほっこりします。

 この土日や年末年始、お一人様でもいいけど、できれば親しい人と、友人たちと、あるいは家族と、「デートで」観賞するのがぴったりの映画だと思います