六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

本日の「さよならそしてありがとう」

2006年03月16日 | 日々のこと
 「さよなら そして ありがとう」と言いたい話題ふたつ。

 ひとつは、日テレの連ドラ「神はサイコロを振らない」。本日最終回でした。

 今まで、毎回うるうる観てたわりに、最終回は何か淡々と観てしまいました。物語展開の方が気になって、感情移入の方にはあまり注意が向かなかったせいかな。

 《その瞬間》の、突き刺さるような冷たい胸騒ぎが、リアルで胸に痛かったです。喪失の衝撃。二度目の、分かってはいても、残酷な瞬間。起きなかった奇跡。
 ・・でも、それぞれに何か温かいものを残した、どこか穏やかな別れ。

 誰の人生も、ほんとは、こんな感じのものになるはずなのにね。
 人はいつか必ず永遠に別れる。そのことを常に胸に置いておけば。
 ささいなことで諍いあうことも、もう少し減るかもしれないのに。突然の別れでも、後悔の苦悩は少しは和らぐかもしれないのに。人はそんな自明なことさえも、すぐに忘れてしまう、愚かな生き物。

         

 「さよなら、そしてありがとう」のふたつめ。

 スキージャンプの原田選手、今期限りで引退だそうです。
 ・・う~ん、何とも言葉がありません。もう一度あのハッピースマイルを見たかったような、でも現状を考え合わせると、それを期待するのはかなーりキビシ過ぎのような・・
 いろんな意味で、彼のことは大好きでした。ずっと応援していたい人物でした。だからこそ、彼の決断を受け入れようと思います。
 お疲れさまでした。忘れられない感動をありがとうございました。