この映画は1963年作、ジョン・ウェイン主演の西部劇である。が、荒くれ男たちが拳銃でドンパチやる西部劇とはまったく違い、勝ち気な妻に翻弄される男をコミカルに描いたコメディタッチの西部劇である。
ミスター・アメリカン・ヒーローのジョン・ウェインのコミカルな演技もめずらしいが、これがおしゃれで、誠におもしろいのである。牧場を経営する主人公の元に、モーリン・オハラが演じる別れた妻が久しぶりに帰ってくるが、目的は娘を引き取ること。彼は元妻を何とか懐柔しようと奮闘する。町中を逃げ回る妻を追いかけてのドタバタ騒動を、町のみんながぞろぞろついて行って見物するというシーンや、また、ジョン・ウェイン映画にはお決まりの延々と続く敵味方入り乱れての殴り合いもあって、こんなおもしろい西部劇ははじめて見たような気がする。現代では失われつつある“男らしさ”を感じさせるジョン・ウェイン、彼のようなアメリカン・ヒーローはもう二度と現れないだろうなあ。
妻キャサリンを演じているモーリン・オハラは相変わらず美しい。彼女は1920年生まれだから今年89歳、いまだ健在らしい。息の長い女優の一人で、ジョン・ウェインを向こうにまわして互角に立ち回ることができる女優は彼女くらいしかいないといわれたように、ジョン・ウェインと共演した映画は数多い。
彼女の主演作で見た記憶があるのは、『ノートルダムの傴僂男』(1939年作)、『わが谷は緑なりき』(1941年作)、『リオ・グランデの砦』 (1950年作)、『静かなる男』(1952年作)などである。
また、この映画で、娘の結婚相手となる牧童を演じているのが、ジョン・ウェインと最初の妻との間にできた息子のパトリック・ウェインである。だが、父親とはまったく似ても似つかぬ容姿、背もあまり高くなく、ジョン・ウェインのようなスケールの大きい俳優というタイプではない。出演作品もほとんどがジョン・ウェイン主演の映画で、あまり人気は出なかったようである。
アメリカの西部劇は何十年経った現在でも、時代の違いに違和感を感じることなく見ることができるのが不思議である。ストーリーも洗練されていて、同じ時期の日本の時代劇など比べ物にならない。1960年代の日本の時代劇というと、黒沢作品が多い。また、市川雷蔵が柴田錬三郎の『眠り狂四郎』シリーズで人気を博した頃である。だが、どれもちょっと暗くて、おもしろい、楽しいというようなものはなかったように思う。
ジョン・ウェインの似顔絵は以前にアップしたものである。
モーリン・オハラは古い女優なので画像が少ない。
ミスター・アメリカン・ヒーローのジョン・ウェインのコミカルな演技もめずらしいが、これがおしゃれで、誠におもしろいのである。牧場を経営する主人公の元に、モーリン・オハラが演じる別れた妻が久しぶりに帰ってくるが、目的は娘を引き取ること。彼は元妻を何とか懐柔しようと奮闘する。町中を逃げ回る妻を追いかけてのドタバタ騒動を、町のみんながぞろぞろついて行って見物するというシーンや、また、ジョン・ウェイン映画にはお決まりの延々と続く敵味方入り乱れての殴り合いもあって、こんなおもしろい西部劇ははじめて見たような気がする。現代では失われつつある“男らしさ”を感じさせるジョン・ウェイン、彼のようなアメリカン・ヒーローはもう二度と現れないだろうなあ。
妻キャサリンを演じているモーリン・オハラは相変わらず美しい。彼女は1920年生まれだから今年89歳、いまだ健在らしい。息の長い女優の一人で、ジョン・ウェインを向こうにまわして互角に立ち回ることができる女優は彼女くらいしかいないといわれたように、ジョン・ウェインと共演した映画は数多い。
彼女の主演作で見た記憶があるのは、『ノートルダムの傴僂男』(1939年作)、『わが谷は緑なりき』(1941年作)、『リオ・グランデの砦』 (1950年作)、『静かなる男』(1952年作)などである。
また、この映画で、娘の結婚相手となる牧童を演じているのが、ジョン・ウェインと最初の妻との間にできた息子のパトリック・ウェインである。だが、父親とはまったく似ても似つかぬ容姿、背もあまり高くなく、ジョン・ウェインのようなスケールの大きい俳優というタイプではない。出演作品もほとんどがジョン・ウェイン主演の映画で、あまり人気は出なかったようである。
アメリカの西部劇は何十年経った現在でも、時代の違いに違和感を感じることなく見ることができるのが不思議である。ストーリーも洗練されていて、同じ時期の日本の時代劇など比べ物にならない。1960年代の日本の時代劇というと、黒沢作品が多い。また、市川雷蔵が柴田錬三郎の『眠り狂四郎』シリーズで人気を博した頃である。だが、どれもちょっと暗くて、おもしろい、楽しいというようなものはなかったように思う。
ジョン・ウェインの似顔絵は以前にアップしたものである。
モーリン・オハラは古い女優なので画像が少ない。
同じく、西部劇に出てくる男優の髪もスポーツ刈りに近いような短髪が多かったように思いますが、テンガロンハットがそういう髪型によく似合たのでしょうね。
そう考えると、最近流行の髪形では西部劇は無理ですね。
最近の髪型は長髪が多いようですが、男性はスポーツ刈りが好きです。
女性でも若いときはロングが似合っても年をとると似合わなくなります。
やはり年代にあった髪型というのがあるのでしょうね。
吹き替えはもちろん小林昭二さん。
思えば、あの頃から映画好きな子供だったなー。
西部劇といえばジョン・ウェイン、この人に尽きますね。
西部劇がなくなったのは何時頃かしら? 日本ではまだ時代劇が作られているのに、アメリカではなぜ西部劇がないのでしょうね。
今だったら誰が西部劇に適役だと思いますか?
デカプリオとか出てた「クイック&デッド」は、わりと最近の気がしますが、あれは何年前だろう?
どちらにしろ、ベトナム戦争以降のアメリカでは、もはや単純に勧善懲悪な西部劇は作れないのかもしれません。
インディアンのあつかいも微妙だし・・・。
でも、個人的には「レッド・サン」のリメイクを
渡辺謙、ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベールあたりで
作ってほしいですね。
インディアンが登場するあの時代の西部劇はもう無理でしょうね。
BSでわりとあの頃の映画が再放送されているのでうれしいです。
最近、「許されざる者」「荒馬と女」「ベン・ハー」などを録画しました。