つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

オリンピックの夢から覚めてみれば・・・

2012-08-18 | 怒っています

 平和の祭典ロンドン五輪が閉幕して、はや1週間が過ぎようとしている。が、いまだに興奮さめやらぬのはテレビ局で、あちこちでメダリストのゲスト出演が続く。また、20日月曜日には、メダリストが銀座で 凱旋パレードを行うという。
 
メダルを取った競技のほとんどは、政府による重点強化の対象となっていたという。やはり、メダルを取ろうと思えばお金を掛けなければならないということか。永久年金や兵役免除など、何かが保障されるとなれば選手も必死になるだろうし、メダル獲得数が国家の威信に関わるとなれば、もはや「参加することに意義がある」なんてことは、はるか遠い昔のことのようである。

 オリンピックを見るたびに思うことがある。競技に入る前や表彰台に上がる時、必ず国歌が流れ国旗掲揚が行われるが、各国の選手たちは神妙な面持ちで胸に手を当て、中には国歌を口ずさんでいる選手もいる。ババのような古い年代の人間は、白地に赤丸の日章旗、国歌「君が代」が流れるというシーンは、なぜかジーンと胸に迫るものがある。   
 
しかし、昨今、国旗掲揚や国歌斉唱に異議を唱える教職員が少なくない。子供たちに国旗・国歌の意義を指導するのは教師の役割であるが、自分の主張を児童・生徒に押し付けることがあってはならない。が、親の思想に感化された青少年が、もし、代表選手としてオリンピックや世界大会に出場し、表彰台で国旗掲揚を目に前にしたとき、どういう行動をとるだろうか…と、そんなことを考えるのである。

  オリンピック開催中は、NHKを始め、民放各局はオリンピック一色、今の平和を痛感した17日間でもあった。が、オリンピックの夢から覚めてみれば、内外政情の悪化に右往左往する日本の現実があった。
 
韓国大統領の竹島上陸と天皇陛下への謝罪要求発言、香港住民の尖閣上陸、どれもこれも、言ってみれば日本が馬鹿にされているということだ。特に、天皇陛下への謝罪要求発言には腹立たしさを禁じえない。日本政府の対応が是か非かは、難しい事は分からない。だが、なぜ、もっと強硬な態度を示さないのかと思うし、過去の対応にも、何か釈然としないものを感じてきた。
 
サイト検索で得た“にわか”知識である。【北方領土は大東亜戦争の末期、突如、日ソ不可侵条約を破棄して攻めてきたソ連に奪われた。竹島は朝鮮戦争の最中、韓国の李承晩大統領によって領有が宣言され実効支配されてきた。しかし、尖閣諸島は少し違う。尖閣は法的歴史的に、また事実関係からも日本領であり実効支配され続けてきたが、1970年代、海底資源の埋蔵量が300兆円くらいあると分かると、手のひらを変えたように中国が領有を主張しだしたという。】   

 
現在、尖閣諸島の所有者は「栗原家」であるが、『尖閣諸島の所有者「栗原家」』というサイトに、栗原家が持ち主になるまでのいきさつが書かれてあり、実に興味深い。
 今年4月、尖閣諸島を東京都が購入すると石原都知事が明言すると、遅ればせながら7月、野田首相も尖閣国有化を発表した。また、栗原家によると、石原都知事が購入を発表すると、すぐに中国側から350億円という金額を提示、買取を打診してきたという。ということは中国が、尖閣を「栗原家」、すなわち日本の領土と認めているということになる。が、そんなことはおくびにも出さず、より一層強硬に領有を主張する。韓国も中国も国家の品格など二の次、三の次、要求が通るにはどんなことでもやるというしたたかな国である。昔から「泣くこと地頭には勝てぬ」というが、とても真っ向勝負で勝てる相手ではない。
 
尖閣諸島を東京都か国のどちらかが購入しても、中国は絶対に引き下がらないだろう。こんな状態で、何十億という税金を使って購入するメリットは何か。このまま永久に解決のめどが立たないとしたらどうなるのだろうか。素人考えだが、いっその事、中国・台湾・日本の共有とし、利益分配で円満解決ということにしてはいけないのだろうか。屈辱的な決断ではあるが、そのために使う税金なら国民も納得するのではないだろうか。  

 ところで、尖閣へ上陸した香港の住民団体14人が強制送還された。何の条件もつけず帰さなければならない日本の弱腰外交を歯がゆく思う。が、新聞に『不法入国者の帰国に際しては、現金がない場合や、病気などの理由で速やかに帰国させなければならない場合などを除き、不法入国者の自己負担が原則。出国した活動家らは、自費で帰国の途に就いた。入管当局によると、抗議船への燃料や食料の補給についても、「日本の負担はない」としている。』とあるのを見て、少し溜飲を下げた。勝手に来たのだから、勝手に帰ればいい、泥棒に追い銭などやるものか!

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2 コメント

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Unknown (suri-riba)
2012-08-20 16:34:05
おぉ~よくぞ言ってくれました。
国歌、国旗にしたって、気に入らねば さっさとお気に入りの
国へ帰化すればいいじゃん。
我が子が表彰台に上がっても、TVをプチッと切りますか?
きっと万歳するくせに

韓国、ロシア、中国・・日本の倫理観や道徳など通じるほど
まともな国民は皆無です。
売られたケンカ。そろそろ相手の両手を縛りあげたいところです。
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Unknown (オールドレディー)
2012-08-20 19:29:31
★suri-ribaさま
保守的といわれても日本人である限り国歌、国旗を拒否することなど考えられません。
昨今の教師は思想の自由、言論の自由ともっともらしいことを言うだけ、いまや聖職など遠い昔のことです。

韓国・中国はもちろん、ロシアにしても古い歴史を誇る国です。特に儒教を重んじる国が、礼節も品格もあったものではありません。
共産圏の人たちは「無理が通れば道理が引っ込む」ということを知らないのでしょうね。
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