今年は芙蓉の花がたくさん咲いて楽しませてもらった。まだ蕾がいっぱい残っていたのに、急に寒くなったからか蕾のままで枯れてしまった。可哀そう!
カタツムリは寒い時期は冬眠するらしいが、どんなところで冬眠するのかな?
少し前に切り抜いておいた読者の投書記事である。読んでいて遠い昔を思い出した。
私は日記を書くのに万年筆を使っている。ペン先のほんの少しのしなり具合で濃淡が変り、その日のメンタルを表現しながら、一字一字を繰り出してくれていると感じている。
万年筆といえば、私が幼かった頃は中学校入学祝いに親からもらうのが田舎の定番だった。カートリッジインクを挿入し初めて文字を書いた時、今までの筆記用具ではまったく味わったことのない大人の気分となり、とりとめもなくノートに流行歌詞を何度も書いたものだった。
時代が流れ社会人となった頃には、いつの間にかシャープペンシルやボールペンが主流となっていた。そんなある日、「手紙を少し太めの万年筆で書いてみたいなあ」との妻の一言でプレゼントしたものを、いつの間にか私が書き味にほれ、取り込んでしまっていた。
私の万年筆の思い出はちょっとほろ苦い。わが家の恥をさらすようだが、私が小学5年の時に姉と弟と3人、母の実家へ預けられた。幸い叔母がとても良い人で、従兄妹たちと分け隔てなく接してくれて、親がいなくても楽しい思い出いっぱいの2年間だった。
小学校卒業後は両親の元へ戻り、地元の中学校へ入学することになった。別れる直前、叔母が「新品でなくて悪いけど…」と、自分の弟が使っていたという万年筆を入学祝にくれた。今から70年ほど昔のことである。
私は万年筆など持てると思っていなかったから、お古の万年筆でもとてもうれしかった。その頃の万年筆のインクの補充は、ボトルインクからペン先を浸してインクを吸入する方式で、ボトルのインクの量が減ってくると吸入するのが難しかった。
自分のお金で万年筆を買ったのはいつごろだったろうか。よく覚えていないが、インクの補充がインクを詰めたカートリッジだったから、だいぶ後のことだろう。インクの色は黒でなく青色を使ったりしたことを覚えている。
パソコンもスマホもなかった時代、私は手紙を書くときは毛筆か万年筆を使っていた。昔はせっせと手紙を書いたものだが、今はもう自筆の手紙を出すような相手は一人もいない。大体、パソコンを使いだしてからは文字を書くのが大儀になったし、読めるが書けないという文字が多くなった。今は手紙はもっぱらメール。横着この上ない!
万年筆を使わなくなって久しい。昨今は100均に行けば多種多様なボールペンが買える。が、万年筆のような書き味はぜったいにボールペンでは期待できない。
今ではもう手紙を書く機会もなくなった。が、一度でいいからモンブランかパーカーか、それもウン十万円もする高級な万年筆で手紙を書いてみたかったなあ。
大正昭和の文豪の肉筆原稿は必ずとい言ってよいほど、インクあとのにじんだ肉太?の万年筆書き。
うん十万円はむりですが、「青紫のカートリッジインクでサラサラ走らせたい」は
結局、悪筆と云う理由で!!!夢に終わり
100円のボールペンが今でも大活躍。
文通お相手に感謝しきりのsirousagiです。
使い古しの万年筆でもうれしかった。色は柄が入っていたのを覚えています。
中学生の頃、長崎県の高校生と文通をしていました。イケメンでしたが本人かどうかは疑問? 私も遠くから写した写真を送りましたから…。でもあの頃は手紙を書くのが楽しかったです。
ボールペンでも万年筆みたいに柔らかい書き味の物もありますが、こすれて汚れるところが似ているだけで手の感触は違いますね。もう万年筆を買うことはないでしょうね。
今の学生は万年筆はあまり使わないようですね。ボールペンを使うように力を入れて書くのでペン先が傷んでしまうとか。使い捨ての100均ボールペンで十分でしょう。社会人になってから高級な万年筆をプレゼントされては? それまで頑張って!