菅政権はもういい！・・・

　８月５日午前４時20分、月齢26.4 の三日月が東の空に光っていた。

　ウオーキングに出ようとドアを開けると蝉が、踏んづけそうになった。死んでいるものと思ってつついたら羽根をバタバタ、なんだ生きているのか。そのままにして置いたらいつの間にか居なくなっていた。種類は何かしら？


　８月３日、二階幹事長は会見で菅首相の任期満了に伴う総裁選について「菅首相がしっかり頑張っていて、今すぐ菅首相を代える意義は私は見つからない」とコメント。そして、「むしろ『続投してほしい』という声の方が国民の間にも党内にも強いのではないかと判断している」と語ったという。
　御年82歳の二階さん、とつとつと頼りなげに話す様も心もとなく感じるのに、支持率急落もご存知ないのか。この発言は「はや耄碌もここに極まったか」とさえ思ったよ。
　このところ与野党で高齢や健康問題を理由に引退表明する議員が相次いでいる。二階さん、あなたもそろそろ世代交代するべきかと…。いつまでも古狸が居座っていてはロクなことはない。菅首相だって目の上のたんこぶは鬱陶しい、それが本音だと思うよ。

　菅さんは昨年９月、新型コロナウイルスが感染拡大するなか首相に就任。が、時期が悪かった。安倍さんはこういう事態になることを予測して早々と戦線離脱…、なんてことはないだろうけど、良い時に政権交代したと思うわ。
　今では菅首相は、ウイルス対策について打つ手打つ手が「後手に回った」と批判を浴び、無能呼ばわりされている。私が思うに、加藤官房長官しかり、西村経済再生担当、田村厚生労働相、河野政改革担当相もしかり、みんな言うことなすことちぐはぐというか、方針に一貫性がみられない。ブレーンが無能ではどうしようもない。が、一番の要因は派閥を持たず、後ろ盾は二階派だけ、二階幹事長に頭が上がらない無力な首相だということだろう。しかしまあ、この状況ではだれが首相になってもコロナに勝てる人は皆無だ。また菅首相に代わる適任者がすぐに思い浮かばない。情けない話だがこれが現実だ。

　余談だが、先ごろ発表された「新型コロナウイルス患者の入院を重症患者に制限し、中等症以下は自宅での療養を基本とする」政府の新方針には、与党内からも批判が殺到した。対策分科会の尾身会長は「相談、議論をしたことはない」と断言、専門家の意見も聞かずに入院制限を決めたということか。
　ところで東京五輪の総費用は４兆円だとか。感染予防・対策はより万全な体制が整えられているだろう。それなのに菅首相は、専門家の意見も聞かずに、国民を見捨てるような方針を堂々と発表した。これには与野党から猛批判、撤回が求められて当然だ。が、菅首相は「撤回しない」と強気だった。
　しかし政府は５日、方針撤回は避け、自治体に通知した説明資料を修正した。当初「重症患者や重症化リスクが高い者」とされていたが、修正文書では「中等症患者で、酸素投与が必要な者、必要でなくても重症化リスクがある者」と改め、曖昧だった中等症の扱いをより具体化させた。
　またもやわずか３日で方針を転換、なんとお粗末なことだろう。衆院選、総裁選、どちらが先になるか知らないが、ドタバタはもう結構！　菅政権はもういいよ。