夜の明けるのが少しずつ早くなってきました。でも、朝はまだ寒くて、なかなか暖かい寝床から抜け出すことができません。
『早春賦』の歌詞「春は名のみの 風の寒さや」のとおり、まだまだ頬に当たる風は冷たいです。そして「谷のうぐいす 歌は思えど 時にあらずと 声もたてず」と同じで、わが家の前の山のうぐいすもまだその時ではないと、声をたてずじっと暖かくなるのを待っているのでしょう。
俗に「東大寺二月堂のお水取り」がすめば春が来ると言われますが、そのお水取りは3月5日~11日まで。やはり春を実感できるのはお彼岸の頃でしょうか。
昨日26日は当地恒例の「カキ祭り」でした。当地はカキ養殖の盛んな町で、前年の11月から3月末までの土・日は殻付カキを求めて県内外からたくさんの人がやってきます。
それに、昨年姫路市で開催された「B1グランプリ」で、当地名産の「カキオコ」が9位入賞してからというものは、土・日に限らずたくさんの人が「お好み焼き店マップ」を持って食べ歩きをしにやってきます。どこの店でも外に待ち客のための椅子を用意していますが、寒い北風の中でもみなさん辛抱強く待っています。行列のできる店、そうでもない店とあり、いかに口コミの影響が大きいかが分かります。
カキの季節が終わる4月になると観光客もまばらになり、元の静かな漁師町に戻ります。でも「五味の市」という魚市場では、早朝に獲れた新鮮な魚を漁師のおかみさんたちが売っています。これからは、鰆・サヨリ・イシモチ・シャコ・アナゴ・ベイカなど、その朝の旦那さんの漁果によって各売り場に並ぶ魚の種類や量が違ってきます。
お昼前に行って、早く売りつくしたいおかみさんとの交渉がうまくゆけば、ザル2盛りが1盛り分の値段で買えたり、オマケがついて得することがあります。ここの魚は全部きれいに捌いてあるので、1匹丸ごと買っても処理に困るなんて事はありません。イシモチのような5センチ足らずの小魚でも1匹1匹、丁寧に処理してあるので買って帰ってそのままから揚げにすると大変美味です。
当地は備前市日生町といいますが、「日生のカキオコ」が全国的に知られるようになったということで、来年の「B1グランプリ大会」開催誘致に名乗りを上げるそうです。実現すれば全国のB1グルメが食べられるかもしれないと、楽しみにしています。
漁に出る船、帰る船が、薄明かりの海を行き交っています。
ほんのりと明らむ空に、横に筋を引いたような雲と刷毛で刷いたような雲がきれいです。
そろそろお天道様のお出まし、今日もいいお天気になりそうです。
うろこ雲でもなさそうだし、海面も薄いピンク色に染まっています。
何ヶ月かに一度、同じ場所から同じような雲が現れます。煙だろうとコメントくださった方がおられますが、果たして煙でしょうか、雲でしょうか?
海の見える風景はいつ見てもいいですね。
ところで雲の件、やはり気になりますね。
最近は燃料が綺麗になって煙突があっても煙を見ることはめったにありません。
恐らく冷たい空気の塊が低空に滞留していていて、その下から温かい瀬戸内海の暖気が流れ込んで起きる現象だと思いますが、めったに見られない現象かと思いますがもっとくわしい情報がほしいところですね。
カキは苦手という人も多いですね。
おいしいですが、あたると怖いです。
どういう状況のときに発生するのか、気温、天候など調べてみるといいのでしょうね。