土・日はワイドショーがお休みなので紳助の話題は一休み? やれやれと思ったら、今日はNHKを始め各民放はこぞって民主党代表選に立候補した5氏を集めて政策激論? が、どんなに激論を交わしても、最終的には小沢チルドレンの数で左右される。そう思えば、聞いていても空しくなってくる。
小沢チルドレンの最たる看板オバサンの谷亮子はインタビューで「小沢先生が考えて決められたことですから、我々はそれに従うだけです」と言った。小沢チルドレンには自身の政治理念や信条は二の次か。たとえ数合わせのための存在であっても、小沢氏にくっついていれば議員でいられる。大した出世を望みさえしなければこれほど楽チンなことはない。いわば、大型の生物に吸着して移動して身を守りながらおこぼれを狙う「コバンザメ」みたいなものだろう。
現在、小沢氏の支持を得た海江田氏が基礎票では先行し、野田氏、前原氏が続く。どうやら1位、2位で決選投票になりそうだというが、小沢・鳩山グループの数の力はあなどれないようだ。もし海江田氏が首相になれば、また小沢・鳩山・輿石のトロイカ体制が復活、その影響力は以前より大きくなるのは目に見えている。
海江田氏は「今の状況を克服するために、小沢元代表の力がどうしても必要だ。小沢元代表を含め、あらゆる方の力をお借りしたい」と語り、小沢氏の党員資格停止処分の見直しにまで言及した。が、いくら支持してくれるからと言ってもこのゴマすりは許せない。
ところで、小沢氏は一体どんな力を持っているのだろう。その力があれば、被災地の人たちの千辛万苦も、ねじれ国会も、何もかも一気に解決できるというのか。だが、これほどの危機的状況にも「高みの見物」で、自分の出番をうかがっていたという卑劣さ、何が「国民が第一」だ。結局「己れが第一」、権力を手中にしたいだけではないか。
どんな力をもっていようが「剛腕」はともすれば「独善」に陥りやすい。小沢氏の「鶴の一声」で右往左往するようでは困る。今回、海江田氏が首相になっても来年9月までの暫定で、その時は裁判も終わり党員資格停止処分もとける小沢氏が代表選に出馬、首相になるという構図がすでに描かれているという。これでいいのか。
あるビジネスサイトに、政治家がリーダーを選ぶ基準は国民と同じ目線で選ぶのではなく、
・ポジションをくれるか?
・選挙の票や自らの基盤(資金を含めて)や利権の強化につながるか?
・自分の政策(この背景には利権や票が絡むことが多い)を飲むか
・あらゆる意味で自分を引き立てる候補か?
を基準に選ぶと書いてあった。
また、党首候補は派閥や実力者の下をあいさつに回るが、ただのあいさつで終わるはずもなく、定かではない支援の約束と引き換えに政策や人事の約束をさせられる。その約束でがんじがらめになり、リーダーシップを発揮できなくなるというのである。だから、誰が首相になってもリーダーシップを期待するのは無理だとも書かれていた。
8月18日のブログに、ダイアモンド社の情報サイト「ザ・世論 ウィークエンド投票箱」の次期首相選びの投票結果を載せたが、2回目の中間発表があった。
前回は7人だったが、小沢、樽床の両氏が下りたので5人が対象である。
1位 馬淵澄夫・前国交相 52.2%
2位 海江田万里・経産相 23.6%
3位 前原誠司・前外相 15.2%
4位 野田佳彦・財務相 3.9%
5位 鹿野道彦・農水相 1.5%
前回は、1位馬淵氏、2位前原氏、3位野田氏、4位が鹿野氏で、海江田氏は6位だったが、今回は2位に浮上。馬淵氏は前回の33.9%から一気に52.2%と半数を超えた支持を得ている。この人気は何を意味するのだろうか。この結果は、政治家と国民の目線の違いを示す一例でもある。
サンスポ【甘口辛口】におもしろいことが書いてあった。国民もそう思っている人が多いだろうと思う。あとは、民主党議員の良識ある1票に期待するより他はない。
小沢元幹事長のところへ挨拶に行って変な約束させられて来なければよいが。
役員人事、組閣メンバーを見ればわかるでしょうね。
これで小沢氏の影響力大とわかれば、もう民主党には期待できません。