もらったよ。定額給付金！ でもねえ・・・

　今日、銀行へ通帳記入に行ったら、２３日の日付で「テイガクキュウフキン２００００円」と記入してありました。くれるものなら１００円でも有難いけど、単に通帳に記入してあるだけでは、元から自分の通帳にあったような気がして、何の有り難味も感じませんでした。もっとも、私は前倒しで水着を買って半分は使っちゃいましたけどね。　
　私の友人の９５歳のお年寄りも言ってましたよ。「通帳に入っても出しに行けない私にはうれしくもなんともありません」ってね。そうですよね、今の高齢者はお金持ちだから、２万円入ったからといってわざわざ引き出しに行ってまで使いません。
　今、定額給付金を当て込んで騒いでいるのは業者だけ、１万２０００円ポッキリの旅だとか、母の日プレゼントとか、あの手この手で使わせようとしているけど、みんな財布の紐は固いようですよ。
　私も、ブログに何回もボロクソに書いておきながらきっちりもらって、それも前倒しで使ったりしてなんと節操のないことかと、自分でも少々面映い気がしています。でも、やはりこれは愚策だと今でもそう思っておりますですよ、麻生さん

　今朝も朝からワイドショーでにぎやかにやっておりました。麻生さんが自信満々で提示した予算総額１５.４兆円の補正予算案に対する代表質問が始まったそうです。３月末に成立した今年度予算８８兆円と合わせると、史上最高の１０３.４兆円にも達する大規模予算だそうで、経済評論家に言わせると「大盤振る舞い・ばらまき」だとあまり評判はよくないようですね。
　この追加経済対策の財源としては、「霞ヶ関の埋蔵金」から３.１兆円を取り崩すそうですが、これで積立金はほぼ枯渇するそうです。そして、その穴埋めとして赤字国債など１０.８兆円を追加発行するそうだけど、当初予算と合わせると４４.１兆円と過去最大となるようです。一方、税収は企業の業績悪化で予定より下振れする可能性があり、４１.１兆円ほど、必要な歳入の半分以上は借金で賄うことになるそうですよ。これが一般企業ならとっくに倒産、家庭ならもう夜逃げをする以外にはないという状態でしょうね。　
　麻生さんの景気対策は、財政赤字への悪影響をほとんど考慮しない徹底した財政出動を断行することで、景気が回復すれば消費税の増税で穴埋めしようと言っています。それは与謝野さんも同じ考えです。しかし、これで本当に景気が回復するという保証はないわけで、これだけ借金が膨らむとこれからどうやって財政の建て直しをするのか、その道筋が一向に見えないことを、大方の評論家は心配しているようですね。
　そこでまた、定額給付金の話です。この給付金支給に要する費用は８５００億円といわれています。合わせて約３兆円近い金額分だけ国債発行額を減らすと、税収額とトントンになり、少しでも節約できたのですけどね。
　景気が回復しようとしまいと、埋蔵金も枯渇しつつあるし、もうどっからもひねり出すことができないとなると、あとは消費税を増税するよりほかありません。だから、すずめの涙ほどの給付金をもらっても喜んではいられないのですよ。
　
　どこをどう評価したものかしりませんが、それでも麻生内閣の支持率がまた上がったそうです。そのせいか麻生さんは最近はご機嫌がよろしいようで、また一流ホテルのバー通いが始まったそうです。また、一流ホテルや高級料亭でご家族で会食、高級洋服店でお洋服を、ホテル内の理髪店で薄い頭髪のお手入れと、まったく優雅な生活でいらっしゃいますこと、謹んでお喜び申し上げます。（綾小路きみまろの言葉です）
　麻生さんたち政治家は、自分の懐が傷むわけでもないからいくらでもばら撒けますよね。それで消費税が増税になろうと、裕福な政治家たちには痛くもかゆくもないのです。民主党がもちっとしっかりしてくれれば次期政権を託したいのですがねえ。小沢さん、政権を取る最後のチャンスと思っているならもう代表を下りて裏方に徹して、国民の納得するような政治をやってくださいよ。