ラジオ電波AMからFMへt転換・・・

　晴天も今日までらしい。明日あたりからお天気はまた下り坂へ、まるで「三寒四温」を繰り返しているみたいだね！　


　全国の民放AMラジオ局が、2028年をメドに音質が良く、障害物に強いFM局に転換するという。リスナーは新しいラジオへの買い替えが必要となるそうだが、７年も先のこと、ババにはもう無縁な話だろう。
　以前はラジカセでCDを聴いていたが、２年半ほど前、FM放送が聴きたくて小さな携帯ラジオを買った。ソニー製品で、横11.㎝、縦７㎝、厚さは３㎝ちょっと、軽くてどこへでも持ってゆけるのが狙いだった。
　以前から鉄筋コンクリート造の建物内部ではラジオ電波が入りにくいと聞いてはいたが、やはり…。ベランダで聴く分には良かったが、室内ではAMすら満足に聴けないほどで、FMはまったくダメ。あきらめて引出しにしまったこともすっかり忘れていた。

　先日受けた白内障手術は１泊２日の入院が必要だった。私は枕が変わると眠れないタイプだし、目の手術だからテレビはもちろん、読書もダメだろう。どうやったら退屈せずに過ごせるか、入院前から憂鬱だった。
　スマホなら色々遊べるが、私のはガラホだから電話とメールしかできない。そんなとき例のラジオを思い出した。病院内で聴けるかどうか分からないが、とりあえず持っていった。
　病室に入って一番にラジオのスイッチを入れてみたら、なんとFM放送はバッチリ、むしろAM放送の方が入りにくかった。以後、昼も夜もずっとラジオをつけっぱなし、おかげで退屈することなく過ごせたわ。
　あれから家でも寝室にラジオを置いている。夜中にトイレに起きて、すぐに寝付けそうにないときはラジオを聴こうと思ったのだが聴けるのはNHKだけ、他のAMは雑音が入ってよく聴こえない。だが、あちこちの周波数に合わせていたら、少し雑音が入るが近畿地方のABCラジオや関西ラジオが入るようになった。不思議なこともあるもんだネ！
　今はABCラジオばかり聴いている。平日の深夜１時から４時まで放送の「with you（ウイズ・ユー）」は、50～80年代に大ヒットした歌謡曲やポップなど、リスナーのリクエストに応えてさまざまジャンルの曲が放送される。子守唄代わりにはならなくでも、聴いているといつの間にか眠ってしまい、目覚めたらまた聴く。その繰り返しで、無理に眠ろうとしなくてすむ。

　先日、NHKにしたまま眠っていたら懐かしい曲で目が覚めた。ラジオ体操の曲である。小学生のころ、夏休みになると毎朝、ラジオ体操に出かけてカードにはんこをもらっていたことを思い出した。曲はまったく同じ、説明を聴いていると一つ一つの動作が思い出された。70年以上も昔のことなのにまだ覚えているなんてね。最近はテレビでもやっているが、もう子ども向けではなく高齢者向けの体操番組になってしまったみたい。
　昔の家族団らんは、家族みんなが集まってラジオを聴くことだった。戦後間もないころには連続ラジオドラマ「君の名は」が大好評、番組が始まる前に銭湯の女湯が空っぽになるといわれたほどである。またみんなで「紅白歌合戦」を聴きながら年を越したものである。
　昭和20年代後半、祖父母の家にあったラジオは写真のような型によく似ている。古かったので時々、ザーザーと雑音が入って聴こえなくなる。すると祖父がラジオの上や側面を叩くと、不思議なことにまた聴こえるようになるのだ。これは実際にあった話で、私の年代の人なら聞いたことがあるだろう。また叩いた経験がおありでは？　今になればそれもなつかしい思い出である。