つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

「一年の計」は節約から・・・

2011-01-05 | 私事ですが
 私も今年は70歳、そろそろ本気で“終活”に取り組まねば…。今朝の新聞にあった、玉村豊男氏のエッセイ『隠居志願』。その結びの文、「平均は80歳でも自分がいつ死ぬかはわからないが、高齢者年齢に達したのを機に、世間の渦中から一歩離れて、好きなときに好きなことを少しだけやり、死ぬまでの時間をできるだけふつうに淡々と過ごす。そんな隠居に私はなりたい。」に、大いに共感を覚え、私もこうありたいと思いました。

 昨年5月、生まれて初めて自分の家を、それも好きな海のすぐそばときてはいうことなし、私の決断は正解だったと1人悦に入っています。が、有り余る財産があったわけでもなく、このマンション購入でわが家の“埋蔵金”は少々心もとなくなりました。
 そこで、新しい地での新しい年にあたり、わが家の家計簿の“仕分け”をやることにしました。何事も計算どおりに行かないのが世の常ですが、家計も同様です。特に、年金生活になってからは毎月、収入より支出が上回るという状況が続いており、このままではいつか“竹の子生活”も剥く皮がなくなりそうです。
 昨年の年間支出を見ると、もともとぜいたくとは無縁なので、それほど無駄があるようには思えません。それでも、“仕分け”の対象になるのは「旅行費用」と「交際費」くらいでしょうか。でも、「交際費」は義理を欠かない程度の付き合いは必要ですし、節約するとすれば「旅行費用」でしょうか。が、まあ結構あちこちへ行ってきたし、親友とも遠く離れてしまったことだし、今年はかなり節約できるかと…。
 誤算だったのは、これからは家賃が要らなくなると思っていたら、管理費と修繕積立金、それに不動産税と新たなに支出が増えることでした。昔から1人より2人暮らしの方が経済的だといわれていますが、こうした経費や電気代などは多人数でも同じですね。
 70歳になれば医療費負担が現行のままだと1割になりますが、これも2013年からは2割負担になるそうです。これには高齢者の猛烈な反対があるそうですが、年寄りを支えている若い世代にばかり負担は掛けられないのでやむを得ないかと…。また、国民年金も月額200円程度引き下げられるそうですが、我々高齢者も少しは痛みを分かち合わねばならないのではと思います。
 これからは身の丈にあった暮らしを心がけ、残り少ない“埋蔵金”が減らないように、“緊縮財政”に努めることを「一年の計」にしようと思います。

 余談ですが、個人の家計も国の家計も、規模の違いはあっても収入に見合った支出を考える、これが基本だと思います。が、今や日本の国家財政は支出が収入の2倍を超え、その不足分を新規国債発行という国民からの借金でまかなうという異常な状況にあります。そして、民主党がいくらでもあると豪語していた“埋蔵金”もすでに枯渇状態にあり、鳴り物入りで始まった“事業仕分け”も思うような成果は得られませんでした。
 いい加減な財源をあてにして作られた民主党のマニフェストは、結局、絵に描いた餅でしかなく、国家公務員・議員歳費の2割削減、議員定数の削減も掛け声ばかりです。これでは緊縮財政どころか現状維持さえも難しいでしょう。でも、これ以上、国債に頼る状況が続けばやがて日本は破綻すると専門家は口をそろえていいますが、この責任は一体だれにあるのでしょうね。
 個人の家計では借金は返せる当てがないのでできません。だから、家族全員で無駄を省き、節約に努めることに必死です。が、国はというと、どんなに借金が増えようとだれが責任を取るわけでもなく、予算編成時期になると関係議員や各省庁は、いかに多くの予算を分捕るかに必死のようです。そして、分捕った予算は無駄であっても年度内に使い切ってしまおうとします。今の政治家には危機感というものがまったく感じられませんね。
 ああ、また新年早々愚痴ってしまいました。ごめんなさい。 
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2 コメント

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おはようございます (おくだっち)
2011-01-06 08:33:09
節約は、普段頑張っている自分へのご褒美を減らすしかないとなれば、心楽しまないでしょうね。

私も国庫の異常な収支合わせに、将来明るさは全く感じられません。
自分が強制的に払わされてきた厚生年金制度は、もう自分の老後を支えるものではなくなっていますし、頼るは積み立ててきた個人年金ですが、もしデノミでも敢行されれば一気に生活は成り立たなくなります。

そんな悪い方向を打開できる指導者なら、少々グレーでもいい様に思うようになってきました。

あ、私もちょっと暗いことをコメしてしまいましたね、ごめんなさい。
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Unknown (オールドレディー)
2011-01-06 09:39:42
♠おくだっちさま
今年もどうやら期待できそうにありませんね。

年末年始を路上で暮らす人たちの様子が、今朝のテレビで放送されていましたが自分がこんなになったらとても生きてはゆけないだろうと思いました。
昨年の参院選挙で当選した人たちの平均資産が3000万円超だとか、お金持ちが政治家になって、その人たちの価値観で政治が行われるのですからたまったものではありません。

日本の財政が破綻したらもう生きてはゆけません。7階の屋上からダイビングでもしますかね。 
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