読売新聞社が5~6日に実施した全国世論調査で、鳩山内閣の支持率は44%、不支持率は47%と、初めて支持率を上回った。また、小沢幹事長の政治資金疑惑問題について、小沢氏は幹事長を辞任すべきだと思う人は74%に上った。辞任すべきと答えた人に限って、衆院議員を辞職すべきかどうかを聞くと「辞職すべきだ」は66%、「その必要はない」は29%。石川議員については、議員を「辞職すべきだ」が64%、「その必要はない」が26%となった。さらに、今回の事件で、民主党が小沢氏本人の政治的責任を問うなど自浄能力を発揮したと思う人は5%に過ぎず、「そうは思わない」との答えが88%を占めたそうである。
8日昼、鳩山総理と小沢幹事長は首相官邸で2人だけで会談、総理は改めて小沢氏の幹事長続投を容認したという。これについては前述の世論調査を見る限り、世間の目は相当厳しいようであるが、まあ、鳩山総理が自身の出処進退を明らかにしない限り、小沢氏にだけ「お辞めください」とは言えるわけがなかろう。
しかし、その際のやりとりで、『頑張ってください』と言った、言わないのと、総理のあわてようがおもしろい。記者会見での双方の発言を聞いたとき、私も食い違いには気付いたが、鳩山首相と小沢幹事長との関係を考えれば、むしろ、『はい』だけで後がないほうが不自然で、『頑張ってください』の激励の言葉があっても不思議ではない。が、世論を意識してか、発言を否定することで小沢幹事長と距離を置く姿勢を示したのかなって…。
一方、辞職も離党もしないと言っていた小沢幹事長の元秘書・石川衆院議員が、11日に離党届を提出した。が、野党各党は反発、引き続き石川議員の議員辞職とともに、小沢氏の参考人招致や証人喚問も求めるという。一体、いつまで続くのやら、いい加減にしてもらいたい。小沢幹事長にいくら説明責任を求めても、今まで以上のことを言うわけもなかろう。同じような質問に、同じような回答が返ってくるだけの茶番劇に、貴重な時間を費やしてもらいたくない。
ある情報サイトに、東京地検特捜部時代にロッキード事件を担当して一躍その名を広めたヤメ検弁護士・堀田力氏が、この小沢幹事長の問題について語っている記事があったので、関心のある部分だけを抜粋した。
―自白させることは、そんなに困難なことか。
常識的な人々、例えばビジネスマンなら理詰めで問えば、いずれ真実を話してくれる。だが、政治の世界の住人は百戦錬磨で、ダンマリを決め込むとなったら、ほぼ落ちない。私もある議員秘書に対峙し、勾留期間の22日間一言も話させることができなかった経験がある。世間話をしても子どもの話題に振っても、まったく口を開かない。その強さは、凄まじいほどだ。彼らは自白したら信用を失い、そのムラでは生きていけない。生活が崩壊してしまうから、覚悟が違う。
―これで、小沢案件はすべて終了ということか。
それは、違うだろう。今回告発された事件については不起訴処分で終了、ということだ。小沢氏が関わったさまざまな案件の中で、今回の事件が突出して問題だと検察が思っているわけではない。今後、強制調査によって得た証拠あるいは証拠隠滅の痕跡などをたどって内偵、分析を新たに始めるだろう。
国民には不起訴処分などでは消えない小沢氏への疑念が残った。これに応える責務が、検察にはある。証拠と時効という二つの壁をにらみながら、じっくりと時間をかけて調査を進めることになる。今回限りで終わらせのでは、検察は責任を果たしていない。
―検察にとって、小沢案件は再び必ずやらなければならない問題か。
その通りだ。
この記事の題名は、「検察は再び小沢案件に着手する」である。もし、小沢幹事長が起訴されることになったら、民主党はどうなるだろうか。評論家の三宅久之氏が、やしきたかじんの番組で、「カネには汚いが政治力のある政治家と、カネにきれいでも政治力のない政治家とではどちらがいいか。私は前者を選ぶ」と言っていたが、私もそう思う。別に小沢幹事長を擁護するわけでは決してない。が、彼の政治手腕というか、強力なリーダーシップは認めざるを得ない。それに、小沢幹事長に辞任を求めれば、同時に、鳩山総理にも辞任を求めることになり、そうなると民主党政権の浮沈に関わる大打撃となろう。このまま2人が居座るつもりなら、もう、これからの民主党の政治力で世論をひっくり返すより他ないと思うのである。
余談だが、このところ、渡辺喜美代表の「みんなの党」が存在感を増しているという声がある。各テレビ局の討論会でも渡辺氏や江田幹事長の発言には共感を覚えることがしばしばあり、特に江田幹事長のはっきりと物をいうところに小気味よさと頼もしさを感じることがある。与党慣れしたのか民主党も自民党の体質と似たり寄ったりだし、いっそのこと、今夏の参院選では「みんなの党」を応援しようかしら、なぁーんてネ。
8日昼、鳩山総理と小沢幹事長は首相官邸で2人だけで会談、総理は改めて小沢氏の幹事長続投を容認したという。これについては前述の世論調査を見る限り、世間の目は相当厳しいようであるが、まあ、鳩山総理が自身の出処進退を明らかにしない限り、小沢氏にだけ「お辞めください」とは言えるわけがなかろう。
しかし、その際のやりとりで、『頑張ってください』と言った、言わないのと、総理のあわてようがおもしろい。記者会見での双方の発言を聞いたとき、私も食い違いには気付いたが、鳩山首相と小沢幹事長との関係を考えれば、むしろ、『はい』だけで後がないほうが不自然で、『頑張ってください』の激励の言葉があっても不思議ではない。が、世論を意識してか、発言を否定することで小沢幹事長と距離を置く姿勢を示したのかなって…。
一方、辞職も離党もしないと言っていた小沢幹事長の元秘書・石川衆院議員が、11日に離党届を提出した。が、野党各党は反発、引き続き石川議員の議員辞職とともに、小沢氏の参考人招致や証人喚問も求めるという。一体、いつまで続くのやら、いい加減にしてもらいたい。小沢幹事長にいくら説明責任を求めても、今まで以上のことを言うわけもなかろう。同じような質問に、同じような回答が返ってくるだけの茶番劇に、貴重な時間を費やしてもらいたくない。
ある情報サイトに、東京地検特捜部時代にロッキード事件を担当して一躍その名を広めたヤメ検弁護士・堀田力氏が、この小沢幹事長の問題について語っている記事があったので、関心のある部分だけを抜粋した。
―自白させることは、そんなに困難なことか。
常識的な人々、例えばビジネスマンなら理詰めで問えば、いずれ真実を話してくれる。だが、政治の世界の住人は百戦錬磨で、ダンマリを決め込むとなったら、ほぼ落ちない。私もある議員秘書に対峙し、勾留期間の22日間一言も話させることができなかった経験がある。世間話をしても子どもの話題に振っても、まったく口を開かない。その強さは、凄まじいほどだ。彼らは自白したら信用を失い、そのムラでは生きていけない。生活が崩壊してしまうから、覚悟が違う。
―これで、小沢案件はすべて終了ということか。
それは、違うだろう。今回告発された事件については不起訴処分で終了、ということだ。小沢氏が関わったさまざまな案件の中で、今回の事件が突出して問題だと検察が思っているわけではない。今後、強制調査によって得た証拠あるいは証拠隠滅の痕跡などをたどって内偵、分析を新たに始めるだろう。
国民には不起訴処分などでは消えない小沢氏への疑念が残った。これに応える責務が、検察にはある。証拠と時効という二つの壁をにらみながら、じっくりと時間をかけて調査を進めることになる。今回限りで終わらせのでは、検察は責任を果たしていない。
―検察にとって、小沢案件は再び必ずやらなければならない問題か。
その通りだ。
この記事の題名は、「検察は再び小沢案件に着手する」である。もし、小沢幹事長が起訴されることになったら、民主党はどうなるだろうか。評論家の三宅久之氏が、やしきたかじんの番組で、「カネには汚いが政治力のある政治家と、カネにきれいでも政治力のない政治家とではどちらがいいか。私は前者を選ぶ」と言っていたが、私もそう思う。別に小沢幹事長を擁護するわけでは決してない。が、彼の政治手腕というか、強力なリーダーシップは認めざるを得ない。それに、小沢幹事長に辞任を求めれば、同時に、鳩山総理にも辞任を求めることになり、そうなると民主党政権の浮沈に関わる大打撃となろう。このまま2人が居座るつもりなら、もう、これからの民主党の政治力で世論をひっくり返すより他ないと思うのである。
余談だが、このところ、渡辺喜美代表の「みんなの党」が存在感を増しているという声がある。各テレビ局の討論会でも渡辺氏や江田幹事長の発言には共感を覚えることがしばしばあり、特に江田幹事長のはっきりと物をいうところに小気味よさと頼もしさを感じることがある。与党慣れしたのか民主党も自民党の体質と似たり寄ったりだし、いっそのこと、今夏の参院選では「みんなの党」を応援しようかしら、なぁーんてネ。
そのことが・・他の議員に無い、魅力と恐怖の狭間にある小沢像なのかも・・・?!
2人の金にまつわる問題にはあまりの額の大きさと巧妙さには腹立たしい思いをしています。
が、これ以上本人が真実を話さない限りどうにも前へは進みません。
それよりも先ずやらなければならない政策が山積しているはずです。議員たちはぐだぐだやっていても給料になり、自分達の生活は困らないからいいけど、国民は待ってはおれないのです。
自民党も絶対と言える追及材料がないようだし、弟鳩山のいい加減な証言ではどうにもならないでしょう。もうどうてもいいって気がします。
選挙であからさまにばら撒けば、捕まりますが資金がなければ約束手形も信用がなくなるようですし。
嫌気がさすと何か別次元の国つくりってできないものかって思ってしまいます。