片雲の風に誘われて

自転車で行ったところ、ことなどを思いつくままに写真と文で綴る。

12/29 イスタンブール2日目

2014-12-30 11:28:39 | 2014/12 トルコ

下のテラスで結婚式があったようだ。

 夜明け前、窓を打つ風と雨に起こされた。
まるで嵐だ。
慌てて天気予報を見るとここ数日は悪天候が続く。
カッパドキアでの気球も可能性が低い。

 今朝は先ず、トプカピ宮殿を訪れる。
傘も使えない雨と風だ。
オープン直後なので大した列も無く入ることができた。
見学のエリアは3つ、宝物館、王の居住区、それとハレムだ。

入城門。

 トプカピといえば宝石となる。
4つの部屋が展示に使われている。
漁師が網に掛けて拾った原石をスプーン3本と交換したとされるダイアモンドは大きな卵ほどもある。
100キロ以上の金でできた人の背丈ばかりの燭台、ゴルフボール大のエメラルドが中心を飾る帽子など、金と宝石ばかりだ。
陶磁器の展示場が工事で入ることができなかったが、宝は金と宝石だけではないだろう。
確かに、偶像崇拝が禁止されているので、絵画や彫像は少なくなる。
ここが古代中国とは異なる。
しかし、アラビア文字のコーラン(正しくてはクアルーン?)の章句を書道のように表現したものもある。


ハレムの女性たちの居室。

 宮殿全体は、あれだけの財宝をかき集めることのできた大オスマン帝国の支配者の居城としては質素だ。
一般的な城のように防御のことを考える必要がなかったのかも知れない。


内部の壁はほとんどが、緻密なタイルのモザイクで彩られている。

 宮殿はボスポラス海峡に金角湾が切り込む場所の高台に、見下ろすように建っている。
前日のブログで、ガラタ橋はボスポラス海峡に架かっていると書いたが勘違いだった。
すでにヨーロッパ側に入った金角湾に架かっている。

 宮殿を出て、大雨にずぶ濡れになりながら昼食のレストランを探す。
流石の妻も文句を言う隙もなく、手近の店に飛び込む。
インド・スリランカのカレーのように、ここではケバブだ。
皿を注文すると必ずナンがついてくる。

 食後は地下宮殿を観る。
4世紀頃から造られた地下の大貯水池だ。
コリント様式の支えの列柱が並ぶ様は正に宮殿のようだ。
しかし、入口の英語表示はバジリカになっている。


幻想的にライトアップされた縦140m、横70mの空間。

 まだ3時前だが、雨に濡れて冷たいので一度宿に戻る。
部屋の暖房を強にして、服も身体も乾かす。
 
 夕方近くなって、まだ行ったことのない新市街へ向かった。
トラムで金角湾を渡り、洒落た通りだというイスティクラール通りを覗きにゆく。
トラムを降りて、信じられないほどの急坂を上ってゆくと、ガラタ塔の横にでた。
古代に灯台として造られたものだとか。



現在は改造されていてエレベーターがついている。
高さ60mあまりだが丘の上に建っているので見晴らしがいい。


旧市街方向の夜景が見える。

 イスティクラール通りは丘の天辺にある。
車が通らない歩行路になっている。
ただし、長さが1キロ以上あるので、アンティークなトラムが走っている。



 私は朱色のレインウェアの上下をまとっているので、黒ばかりが多いトルコの人達の中で、ひときは目を引くようで、奇異な目で注目を浴びた。

 夕食は、最近日本でもよく売られているケバブのサンドイッチを買って帰った。



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