令和4年3月4日
行政×民間で未来はどう変わる?
【オープニング】
早稲田大学マニフェスト研究所 招聘研究員 西川裕也
【講演】
DX時代に求められる自治体の姿とは
~業務効率化だけではない、自治体の魅力向上に向けて~
株式会社クニエ マネージャー 佐藤 純子氏
新型コロナウイルス感染症は、行政手続オンライン化などの行政サービスのデジタル化だけでなく、リモートワークの
普及により、「どこに住むのか」という概念も大きく変化させた。
そのような社会の中で、「選ばれる自治体」になるには、どのような考え方で取組を進めていく必要があるのか、
多数の自治体案件に関わるコンサルタントの視点から解説。
【事例1】
「クラウドネイティブ・グランドデザイン
~情報システムを“ 今風な仕組み ”へ刷新する方法」
東京都 町田市 総務部長 兼情報システム担当部長(CIO・CDO・CISO補佐) 髙橋 晃 氏
株式会社クニエ(講演者
2009年から進めているプライベートクラウドへの移行をはじめ、テレワークもコロナ以前から活用するなど意欲的な取組
を進める町田市。『デジタル化総合戦略2021』では、すべての情報システムをクラウドサービスの活用を基本とし、
「所有」から「利用」へというサブスクリプション的な考え方を掲げている。さらに、将来的には庁内ネットワークの
廃止も視野に入れているという。
前半は次々と新しい試みにチャレンジする同市の推進役に話を伺い、後半には自治体コンサルである(株)クニエからの
質問に答える形式で、その経緯や背景にある考え方など、さらに深堀りしていく。
【事例2】コロナ禍での越境ECによる産業振興
川崎市 労働経済局 国際経済推進室 国際経済班 小澤 篤史 氏
ジェイグラブ株式会社 代表取締役社長/越境ECコンサルタント 山田 彰彦 氏
コロナ禍で苦戦する地元企業の支援のため、海外向けに商品を販売する「越境EC(海外向け電子商取引)」に
チャレンジする川崎市。同市では、地元企業を巻き込み新たな販路開拓を試みている。このような新しい取り組みにあたり、
どのように関係者の理解や協力を得て施策を進めているのか、苦労話も含めて話を伺う。さらに、コロナ禍の影響を受けて
世界的に急成長する「越境EC」について、同市をサポートするジェイグラブ(株)が解説。
【事例3】
磐梯町の「dX」と PR・マーケティング戦略について
磐梯町 デジタル変革戦略室長 小野 広暁 氏、CDO補佐官 前田 聡一郎 氏
「DX」をデジタル技術の活用に焦点をあてた「Dx」ではなく、変革に焦点をあてた「dX」の意識を持って進めてきた磐梯町。
講演では、同町のDX化の概要や考え方に加え、苦労した点についてもデジタル変革戦略室長が明かす。
さらに、漫画も交えたユニークな内容となっている「PR・マーケティング戦略」は、職員が主役となって真の
「全員広報・全員マーケティング」を行うため行政実務に即した戦略となるよう意識し作成されている。
そのポイントや狙いについて、策定を担当したCDO補佐官自らが解説する。
※ 政策コンテスト「第16回 マニフェスト大賞」にて優秀コミュニケーション賞を受賞
【事例4】
DXで人事はどう変わるか?
~データを使った採用・配置・育成の改革の可能性と自治体での実践事例~
山形県 酒田市 担当者
株式会社エスユーエス マネージャー/HRコンサルティングシニアコンサルタント 坂上 紘子 氏
DXやデジタル技術により、人事業務や人材のマネジメントにも大きな変化が起きている。
人材や組織のデータを定量的に把握し分析することで、適材配置、採用、マネジメント層の育成と昇任、
若手社員の離職防止など、様々な場面で「納得感のある人事」につなげている。
今回は、職員の思考プロセス・行動特性を見える化する『HQプロファイル』やAIを活用した人事システム『SUZAKU』
を活用している自治体の事例を紹介しつつ、DXでマネジメントや人事のあり方をどう変えていけるかを解説する。
【クロージング】
「業務改善手法による働き方改革の取り組み」
早稲田大学マニフェスト研究所 事務局長 / 熊本市 政策参与 中村健
本セミナのクロージングとして、未来に向けて自治体組織をどう変革し、経営していくか?を考える。