当時20歳の若者は、交通事故で怪我をして大原病院に入院していました。
そこへ一人の美少女が入院してきたのです。
大病でもなさそうなのにその美少女は、1週間以上もベットから出ることもなく静かに眠っていました。
若者は、謎めいた『眠れる美女』に関心を持ち、やがて淡い恋心を持つようになりなした。
それから47年の月日が流れました。
本年12月26日朝のことです。
『昔の眠れる美女』が寝床から起きてこないので、『昔の若者』(夫)が
「どうした? 具合でも悪いの?」と聞くと、「大丈夫・・」と答えます。
「どこか痛いの?」と聞くと、「わからない・・・」と答えます。
それから彼女は一言も発せず、昔大原病院に入院していた当時と同じように『眠れる美女』が続きました。
やっと病院に行く気になったのが、1日半眠り続けた翌日お昼ころでした。
医師の診断は、「脱水症」でした。
点滴をしてもらったら、元気になりました。
飲まず食わずで「眠れる美女」をしていたせいで脱水症になったのかもしれませんが、その裏に隠れた大病でもあったら!と思うと心配でなりません。