【東の輪海岸・番神海岸】
長女がまだ生まれていない昭和53年夏、3歳の長男を連れて海水浴に行った。
民宿「さっそく屋」に宿泊し、宿の前方に広がる東の輪海岸や、その東側の番神海岸で遊んだ。
このときお世話になった民宿「さっそく屋」さんには、この後10年間くらい(廃業するまで)ほぼ毎年お世話になり、楽しい思い出をたくさんいただきました。
そして「さっそく屋」といえば、必ず後輩の西沢を思い出します。西沢に「さっそく屋」を紹介してもらったからです。
実は私は、西沢に対して「いくら悔やんでも悔やみ足りない後悔の念」を持ち続けています。
昔西沢から「彼女と結婚したいが、彼女のお祖母さんに反対されている。」と相談を受け、私がお祖母さんを説得し結婚にこぎつけたことがあります。しばらくたってから婿養子になり、彼女の家に入りました。
平穏な家庭を築いていると思っていたところ、40歳半ばで「彼」は自殺してしまいました。
うわさによると『家庭不和』が原因らしいと聞いています。
『私が一度だけ会ったお祖母さんは、とても頑固で気の強い人だった。気の優しい西沢は、このような家に入るべきでなかったのかもしれない。
安易に私がお祖母さんを説得さえしなければ二人は分かれており、西沢が自殺に追い込まれることはなかったかもしれない。』
こう考えるといまだに後悔しきりです。