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小田急線を中心とした鉄道写真と電車に関する色々な話題、カメラの話、などなど、ゆるーく書き散らしています。

撮り鉄の話 [09/05/22 D300&VR18-200mm試し撮り その4@普通の列車スナップ]

2009-06-09 00:22:45 | 撮り鉄の話 [小田急編]
本日は、撮り鉄の話。
VR18-200mmテスト撮影、その4。
いちおう最終回です。

これまで、なんだかんだと理屈っぽいシチュエーションでの試し撮りをしてみましたが、今回はごく普通に撮ったものを何枚か。
鉄道スナップ写真といいますか、「朝起きたら晴れてたからフラっと電車を撮りに出かけてみた」的な撮り方で試してみた、という感覚でご覧ください。
画質設定はいずれも、JPEG Lサイズ Fineです。
ピクチャーコントロールは「スタンダード」に設定。

まずは百合ヶ丘駅下りホームの下り端からです。
定番スポットらしいですが、実は私は初めての訪問です。


[D300, VR18-200mmF3.5-5.6(200mm), Tv, 1/400, f8, ISO 400]
5000形5058F 急行新宿行き。
特に何も考えずに撮影。
結果上々です。
手前の杭がジャマですねぇ!!!
次回は脚立持って行くか?(笑)
色調は地味です。地味な通勤車がますます地味に。まあそれはそれで良いのです。


[D300, VR18-200mmF3.5-5.6(135mm), Tv, 1/400, f6.3, ISO 200]
6000系6018F 多摩急行柏行き。
6000系、最近本厚木方面に来なくなっちゃって寂しいなぁ。
いかにもAEが苦手そうな明るいヘッドライトですが、意外にもほとんど影響なし、見事です。
私レベルで下手に掌を加えるよりもハイレベルな結果になるかも(笑)。
これはレンズでなくボディの話になりますが、列車を迎え撃つ場合のヘッドライトへの耐力は、ここまで試した感じではEOS-1DsよりもD300の方が優れているように思います。もしや、ニコンのAEは撮り鉄向きチューンなのか?


[D300, VR18-200mmF3.5-5.6(135mm), Tv, 1/400, f6.3, ISO 200]
1000形1051F 快速急行藤沢行き。
普段私の撮りなれない行き先ばっかりです、いかに近場でばかり撮っているかがよくわかりました(笑)。
縦位置&後追い&逆光気味、とカメラが苦手そうな条件が揃ってしまったカット。
前2枚と同じくTvモードで1/400秒設定で測光値がf6.3。背景を考えるとちょいオーバーめの露出値のように思いますが、何枚か撮ったのがだいたい同じ傾向でした。まあこういう写りもアリかなと思います。
若干フレアっぽいのは、おそらくVR18-200mmの描写性能でしょう。この写真のように明るい薄曇天を背負ったようなカットだとこういう雰囲気になります。使いこなしでどこまでしのげるか、そのうち試してみたいと思います。


[D300, VR18-200mmF3.5-5.6(135mm), Tv, 1/400, f8, ISO 200]
3000形下り列車。
成城学園前駅の下りホーム上り端から。
スポット測光で列車周辺だけを測光。
狙い通りの写り方だったと思います。


[D300, VR18-200mmF3.5-5.6(130mm), Tv, 1/640, f5.6, ISO 200]
祖師ヶ谷大蔵あたりの上りホームから、EXEの通過を写し止めてみました。
列車の接近を見てバッグからカメラを取り出して構えてズーミングして...ということでAF/AEには何の気配りもせずにとっさに撮ったんですけれど、あら意外にちゃんと撮れてるのね!と驚いた1枚。
便利ズームだけあって、スナップに強いです、シュワッチ!!!←ウルトラな街(笑)

【まとめ】
...ということで、AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) について(長っ!)シロウト鉄ヲタな目線であれこれ述べてみました。
評判のレンズですし、自分自身は初の便利ズーム、ということでかなり期待していたのですが、いや参りましたね。
期待以上に使える良いレンズだと思いました。

何よりも利便性に脱帽!
こんな便利なものだったのかと驚きました...いやまあ、20年近くカメラをやっていたのに今まで便利ズームを使った事がないという私も私ではあるんですが(笑)。
スナップから多少凝った写真まで、普通に撮りたいであろう写真はひと通り撮れます。ちょっと無理っぽくても、工夫次第で撮影できる限界は広がりそうな気がします。
惜しいのは最短撮影距離ですかね。今回の試し撮り記事ではアップしませんでしたが、スナップで小物を撮りたい時などにもうちょっと寄りたくなる事がしばしば。
これだけ利便性の高いレンズなので、あと10cmでも寄れるとありがたいです。

VRⅡは偉大です。
失敗写真防止という点で、この威力は凄いです。
ここまでで500枚以上撮りましたが、手ブレっぽい写真はほとんどありませんでした。
私は“アンチ手ぶれ補正機能”なヤツなんですが(笑)、僅かな価格上昇でこのアシストが得られるのなら流行って当然の機能かも知れないなぁとちょっと見直しました。
高感度性能の良い最近のボディと組み合わせれば、万能スナップレンズになります。
忘れちゃいけないのは流し撮りへの対応力。鉄的には威力&魅力絶大です!

画質については、一般的なスナップ的な撮り方なら十二分です。
もちろん絶対的な高性能を求めるような類のレンズではありませんが、広角端~135mmくらいまではスナップから撮り鉄用途まで特に不満なく使えます。
それ以上のテレ側は画質が一段低下しますので、状況と要求レベルとの相談が必要です。
ま、使い手の判断次第といったところでしょう。

画質だけでなくAF性能等も含めて、高性能レンズを知らない人なら問題ないと思いますが、たとえばLレンズを知っている私のようなアマの場合は、はっきり割り切る必要がありそうです。
明確な撮影目的がある場合は然るべきレンズを用意した方が良いです。たとえば走る列車をきっちり写し止めようとか、逆光条件で撮影をしようとか、大伸ばしが前提だ、というような場合。
もちろん、携行性と手軽さ重視で結果にあまり高望みしないならばVR 18-200mmも全然イケます。後処理で軽いレタッチをすれば十分救済できるレベルで撮れますので、大きさ重さ利便性を考えたら十分許容できる範囲だと思います。
要は、使い方のバランスです。
画質ばっかりじゃないんですよね、機材って。
レンズはTPOに合わせて使い分けましょう、で、その中核として1本どうですか?といえる1本です、VR 18-200mmという便利ズーム。

で、最後に1点だけ、非常にネガティブな事を書きます
レンズ交換ナシでこれだけ撮れるのなら、ハナからレンズ交換の可能性を無視したレンズ固定式カメラもあって良いんじゃないかなぁと強く思いました。
つまりいわゆる“ネオ一眼”というアプローチですね。
わが家にあるFinePix S9000はこのカテゴリに属するカメラですが、やはり基礎体力の点で一眼レフには遠く及ばず、残念ながら「ちょっと写りの良いデカいコンパクトデジカメ」の域にとどまっています。
“一眼レフ+便利ズーム”に匹敵する性能をもったネオ一眼を、どこかのメーカーで出してくれませんかねぇ?
可能性は十分あると思うんですよ。
技術的にもまったく問題なく可能だと思います。
それなのにそういうカメラが全然出てこないのは、やっぱりメーカーがレンズ交換式一眼レフで儲けたいからなのか?(笑)
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