MONAのフォト・ギャラリー

写楽・・話楽・・・な日々

冬の階段

2011-12-01 23:52:30 | 小さなおはなし

一歩一歩 冬の階段を下りていく 

深まる闇は ひたひたと 私の周りに押し寄せる  


心細くなって ポケットをさぐると  

あった あった マッチ箱  

一本取り出し シュッと 擦ると 

オレンジ色の炎が 燃え立ち 揺らめいた


時計の針が 文字盤の上で 逆回りに時を刻む

蠢く影 

やがて 炎が燃え尽きると 

真の闇 

長く 暗い トンネル 

遥か 遠くに見える  

微かな 明かりを目指し 

辿る 

冬の道 


*** 写真は ススキの穂波に浮かぶ カルガモです ***
 


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Hug | トップ | 福一焼津流通センター  »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
童話 (ば~ば)
2011-12-02 08:56:27
ウフッ、『マッチ売りの(元)少女』ですね。

本当にかじかむほどの寒さ、まだ冬の階段に足を掛けたばかりなのに、ブルッ!

(昨日の花は皇帝コスモスじゃなく皇帝ダリアでしたね)
返信する
Unknown (ぱふぱふ)
2011-12-02 09:33:29
ポケットにマッチがあってよかったですね
ライターでは・・なんだかムードぶち壊し(笑)
冬の道はすぐ暗くなります・・
人生の道は・・暗いから光が見えます
今の世の中明るすぎて・・未来への光すら
他の光に埋もれてしまいます・・
明るい未来の光を見つけるには
明るく光る街から離れれて希望の灯が見えるところまで
なかなかそれに気づかない人間に神様は・・
街を暗くする手段を選ばれた
少しは希望の光が見えるでしょうか・・
希望の光は明るすぎる街には見えません
暗い世の中を嘆くよりも・・・
暗いから見える希望の光を見つめて前に進みましょう
返信する
おはようございます (鎌ちゃん)
2011-12-02 10:22:36
「冬の階段」ですか。
真っ暗な闇に降りていく階段・・・・
長い暗いトンネル・・・・
MONAさんは、よほど冬がお嫌いなようですね。
確かに寒いのは苦手、大雪が降るのも困りますが、
私は何となく、好きな季節ですよ。
でも、今年の関西は、特に電力事情が大変なようで、
心配ではありますが。
返信する
冬の光り道 (malumalusikaku)
2011-12-03 08:12:28
お早うございます!
昨晩より、カルガモ君と雨音懇談会。
最近マッチ点けたことない。真っ新のお徳用マッチの箱もある。ガスコンロも、お風呂も、焚き火、灯明も着火マン。マッチ売りの少女はきっと冬の道を彷徨っているのでしょう。云おう(硫黄)の匂いを漂わせて。彼女が時折つけるマッチはどんな光景を…。冬の光りは林のおくにまで投げかける、だから好き。
返信する
ばーば様 (MONA)
2011-12-03 21:07:32
地底探検のイメージ・・・
夜が長くなるって、心が内向きになる。
自分の心の中の探検?
返信する
ぱふぱふさん (MONA)
2011-12-03 21:12:46
ぱふぱふさんのコメントは一遍の詩。
明るすぎると見えなくなるものがあるという言葉は、心に沁み込みます。
ありがとう
返信する
鎌たん (MONA)
2011-12-03 21:15:32
冬は好きですよ。
スキーもスケートもやっていたし・・・
吐く息が真っ白になる冷たい空気にシャンとなるの~
ちょっと今はメゲてますけど
返信する
malumalusikakuさん (MONA)
2011-12-03 21:24:28
マッチは使わなくなったけど、ビニール袋に入れてしまってある。
そのうち「なんでも鑑定団」で値がつくかも~
マッチの炎が消えるまでの僅かな間に映し出すもの・・・
闇のなかから・・心の中から・・・いったい何が飛び出すかしら?
返信する

コメントを投稿

小さなおはなし」カテゴリの最新記事