生い茂った木々の間から 姿を現した
お城のような 邸宅
権威の象徴のような フォルム
これから 何があるのでしょう?
家の中は どこもかしこも 純白の花で
美しく飾りつけられています
きっと これから 大勢のお客さまを迎えるのね
控えの間から 次の間へと
移ると・・・
そうか~ ウエディング と 納得
メイドたちの お喋りを 立ち聞きしてしまいました
「 新しい奥さまは どんな方? 」
「 それが・・ 誰も知らないのよね 」
「 いったい これで何人目かしら?
前の 直子奥さまは お家騒動に巻き込まれて 追い出されてしまうし・・・ 」
「 しっ・・・! 」
入り口に立った執事が ジロリと部屋の中を見廻し 立ち去って行きました
> そうか・・ お祝いのセレモニーなのに
喜べない 複雑な事情が あるみたい
この家全体が 堅苦しく 重い雰囲気なのも それなのネ!
まだ メイドたちの ひそひそ話は 続きます
「 それにしても この家は どうなってしまうのかしら?
昔は 華やかで 舞踏会もあったのに・・・ 」
ところで・・・
私が ここで一番気に入ったのは 何だと思います?
それは
書斎の机の上の 苔と花で造られた本
そして
一輪のアナベル(白いアジサイ)
こんな ウィットのある ささやかなオブジェが好きなんです
*****
文は 創作で書いていますので
西洋館や フェスティバルの趣旨とは 関係ありません
*****