『 モモ 』
時間どろぼうとぬすまれた時間を人間に
とりかえしてくれた女の子の不思議な物語
ミヒャエル・エンデ 作・絵
大島かおり 訳
岩波書店
奇妙な灰色の男たちが 都会に紛れ込んで人間の
時間を盗み始めた。
人々は 「よい暮らし」 を求め能率を 優先してせかせかと
生活するようになった。
繁栄とは 裏腹に人々のこころは すさみはじめる。
廃墟に ひとり住む女の子 「モモ」 は時間をつかさどる
不思議な老人の助けをかりて 時間どろぼうと対決する。
作者のエンデの言葉ですが
『 時間とは、すなわち生活なのです。そして生活とは
人間のこころの中に あるものなのです。
人間が時間を節約すれば するほど生活は
やせほそってなくなってしまう。』
この本は出版から30年以上経っていますが何回も私は
「モモ」を読みました。
仕事に追われていた頃、子育てに追われていた頃
忙しく充実した時間を過している時ほど「モモ」の物語が
心に沁みました。
時とともに私の生活も 時間のながれが変化してきました。
さて、この時間のながれを どうしましょ?
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卒業をあと2ヶ月たらずに控えた娘は
「いそがしい いそがしい」と毎日をすごしている。
そんなに忙しいんだ・・・
いつしか時間の感じ方が違ってきてしまったんだね。
貴女の時間にあわせて時間を共有していた日が懐かしいな
謝恩会に着るドレスがいま届いたよ
このドレスを着る頃、桜が咲き始めるのだろうか
そして貴女は社会人になる。
「ハローキティー」のおいなりさん
つい、娘にと買ってしまう、もう子どもではないのに