「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

『 モモ 』

2008-01-30 16:53:10 | 書籍・絵本


             

                     『 モモ 』

         時間どろぼうとぬすまれた時間を人間に
         とりかえしてくれた女の子の不思議な物語

                       ミヒャエル・エンデ 作・絵
                       大島かおり       訳
                                 岩波書店


      奇妙な灰色の男たちが 都会に紛れ込んで人間の
      時間を盗み始めた。
      人々は 「よい暮らし」 を求め能率を 優先してせかせかと
      生活するようになった。
      繁栄とは 裏腹に人々のこころは すさみはじめる。

      廃墟に ひとり住む女の子 「モモ」 は時間をつかさどる
       不思議な老人の助けをかりて 時間どろぼうと対決する。

      作者のエンデの言葉ですが
      『 時間とは、すなわち生活なのです。そして生活とは
       人間のこころの中に あるものなのです。
       人間が時間を節約すれば するほど生活は
       やせほそってなくなってしまう。』

      この本は出版から30年以上経っていますが何回も私は
      「モモ」を読みました。
      仕事に追われていた頃、子育てに追われていた頃
      忙しく充実した時間を過している時ほど「モモ」の物語が
       心に沁みました。
      時とともに私の生活も 時間のながれが変化してきました。
      さて、この時間のながれを どうしましょ?

         ::::   ::::  ::::  :::: :::: ::::   

      卒業をあと2ヶ月たらずに控えた娘は
      「いそがしい いそがしい」と毎日をすごしている。
      そんなに忙しいんだ・・・
      いつしか時間の感じ方が違ってきてしまったんだね。
      貴女の時間にあわせて時間を共有していた日が懐かしいな
       謝恩会に着るドレスがいま届いたよ
      このドレスを着る頃、桜が咲き始めるのだろうか
      そして貴女は社会人になる。 

             
         

           「ハローキティー」のおいなりさん 
           つい、娘にと買ってしまう、もう子どもではないのに