ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

柔らかいシステム

2005-12-03 | ISO外論
ISOの最大の疑問点は、あの膨大なシステムを完全に守ったら組織はどうなるだろうと言うことである。内部監査や審査機関の査察の度に文書といわれるシステムが増えていく。

ある程度の規模の会社で、本来自分に必要な文書の全てを理解している人がいるのだろうか。そんな人に過去において、一人だけ会ったことがある。ある審査で審査員の質問に対して、全て文書ナンバーで回答し、審査員を感心させた課長がいた。25年程前の話だが、その後そのような人にあったことはない。
 
システムを完全に実行したら、組織は機能しなくなる。組織の動脈硬化を起こすだろう。若い生き生きした組織を保つためには、柔軟性が必要である。組織が生き残るためには、環境から学び、適応すること、学習と適応が必要であるが、硬直化した組織では、これができなくなる。
 
柔らかいシステムを保つためにはどうしたらよいだろうか。
これ以上、ルール、文書、手順を増やさないこと。
問題点の再発防止としての歯止め、標準化を徹底すること。
増やすときは、関連する他の文書を減らすことを義務付けること。
一定の試行期間をとり成果のあったもののみ、正式のものとして登録すること。
登録したものは関係者の教育して徹底を図ること。

このようなあたりまえの標準化ができてないことに問題がある
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