規格8.2.2:品質マネジメントシステムが効果的に実施されていることを監査で確認する。
監査は計画された要求や方針、目標に対するPDCAを診断することが目的である。
マネジメントはPDCAである。
PLANとDOは誰でも理解でき実行できる。問題は次のCHECKとACTIONである。実施した結果をただ見ただけでは、次の処置:ACTIONのステップにすすまない。
たとえば、実行の結果が目標を達成しない場合、目標を下方修正する、これは結果を手直ししただけで、目標未達成の原因を調べたわけでもなく、原因に対して必要な処置をとり計画や目標を設定したわけでもない。PDPDと繰り返しただけである。
このようなことがないように、PDCAをCAからはじめるとよい。CAPDと考えるわけである。
このように品質管理はチェックを重視するので、チェックの体制が多く用意されている。
デザインレビュー、検査、評価、監査などである。
品質管理自体のPDCAを実践する方法の一つに内部監査がある。
内部監査は現状把握、診断に重点をおいたCAPDを実践するための活動である。
マネジメントは経営者をはじめとする組織の構成要員の優れた先見性や洞察力、人間的魅力など多くの要素で成り立つが、科学的かつ合理的な部分では、診断する技術が基本となるだろう。この診断技術は固有技術に対して管理技術とよばれる。固有技術と管理技術は車の両輪である。両方のバランスが取れていて、車は目標に向かい真っ直ぐ進む。
その診断技術を体系化したのが内部監査である。
内部監査で注意することをまとめたい。
① 内部監査は経営者にとって自己反省の絶好の機会であることを理解すること。
② 内部監査は経営の問題点を発見してその真の原因を解析する責任があること。
③ 品質管理や品質管理の専門性におぼれず、現状の事実から学ぶ気持ちで取組むこと。
④ 組織の強い点を引き出し、強い点をより強くする対策を検討すること。
⑤ 問題の犯人探しでなく、愛情を持って改善したい問題を発掘すること。
⑥ 新製品の量産移行後、重大クレーム解決後などの区切りで従来の活動を反省すること。
⑦ 品質の監査、製品の監査、システムの監査などの工夫と総合化を考えること。
⑧ 次の3つの側面から監査をおこなうこと。製品の監査、製品を作るプロセス(製品実現プロセス)の監査、品質マネジメントシステムの監査である。
⑨ 経営者の考えを明確に伝達するためにも、トップ監査を実施すること。
日本の品質管理が成果をあげた最大の要因には、経営者の参画がある。
トップ監査を定期的に実施して方針に反映させるという、経営者自らのPDCAの実践が全社的品質管理を成功に導いた。
ISOで内部監査が進んだ分、トップ監査が少なくなった。システム化が進んだだけ、経営者の実践が少なくなったのは考えものであろう。
監査は計画された要求や方針、目標に対するPDCAを診断することが目的である。
マネジメントはPDCAである。
PLANとDOは誰でも理解でき実行できる。問題は次のCHECKとACTIONである。実施した結果をただ見ただけでは、次の処置:ACTIONのステップにすすまない。
たとえば、実行の結果が目標を達成しない場合、目標を下方修正する、これは結果を手直ししただけで、目標未達成の原因を調べたわけでもなく、原因に対して必要な処置をとり計画や目標を設定したわけでもない。PDPDと繰り返しただけである。
このようなことがないように、PDCAをCAからはじめるとよい。CAPDと考えるわけである。
このように品質管理はチェックを重視するので、チェックの体制が多く用意されている。
デザインレビュー、検査、評価、監査などである。
品質管理自体のPDCAを実践する方法の一つに内部監査がある。
内部監査は現状把握、診断に重点をおいたCAPDを実践するための活動である。
マネジメントは経営者をはじめとする組織の構成要員の優れた先見性や洞察力、人間的魅力など多くの要素で成り立つが、科学的かつ合理的な部分では、診断する技術が基本となるだろう。この診断技術は固有技術に対して管理技術とよばれる。固有技術と管理技術は車の両輪である。両方のバランスが取れていて、車は目標に向かい真っ直ぐ進む。
その診断技術を体系化したのが内部監査である。
内部監査で注意することをまとめたい。
① 内部監査は経営者にとって自己反省の絶好の機会であることを理解すること。
② 内部監査は経営の問題点を発見してその真の原因を解析する責任があること。
③ 品質管理や品質管理の専門性におぼれず、現状の事実から学ぶ気持ちで取組むこと。
④ 組織の強い点を引き出し、強い点をより強くする対策を検討すること。
⑤ 問題の犯人探しでなく、愛情を持って改善したい問題を発掘すること。
⑥ 新製品の量産移行後、重大クレーム解決後などの区切りで従来の活動を反省すること。
⑦ 品質の監査、製品の監査、システムの監査などの工夫と総合化を考えること。
⑧ 次の3つの側面から監査をおこなうこと。製品の監査、製品を作るプロセス(製品実現プロセス)の監査、品質マネジメントシステムの監査である。
⑨ 経営者の考えを明確に伝達するためにも、トップ監査を実施すること。
日本の品質管理が成果をあげた最大の要因には、経営者の参画がある。
トップ監査を定期的に実施して方針に反映させるという、経営者自らのPDCAの実践が全社的品質管理を成功に導いた。
ISOで内部監査が進んだ分、トップ監査が少なくなった。システム化が進んだだけ、経営者の実践が少なくなったのは考えものであろう。