ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

いまなぜ現場教育か

2009-04-04 | ISO外論
「教えることは、学ぶことである」という言葉が正しいなら、現場第一線をもっと教えるべきである。権威をかざして教える体制を作って教えることは、文句をいわないで聞くことはあっても伝わる事は、極めて少ない。

最近の現場はコストの要求から外国人労働者で占められている。
それを教育すべきスタッフも派遣社員が中心となっている。
十分に教育を受けてないスタッフが、言葉の障害を超えて教える無理がある。
現場、現物、現実というが、現場第一線で起きていることが管理者に伝わることは少ない。管理者は現実に起きている問題を把握してないから、結果や目標の達成率しか興味を示さない。
実業と虚業の階層構造がいまの日本の組織構造である。

教育に戻る。

教育を始めるには、双方向の交流ができるまでは、辛抱強く待ったほうがよい。
それまでは、教えることに集中するのでなく、教わることに集中すべきである。
教育のニーズを明確にしてから教えれば空回りしないですむ。

もう20年になるが、品質管理の大先輩から、これからは先進国を指導しなさいとアドバイスされた。日本が品質一流国を維持するためには、先進国を教えてそこから学ばなければならないという意味とおもう。

自分のほうが上と思っている間は人から物を聞く気にはなれない。
信用してもらうまでは、我慢強く待つべきである。
弱い点を探すのでなく、強い点をより強くする方法を教わると良い。
教わる姿勢を示せば、心を開いてくれるかもしれない。
「教えることは、学ぶこと」である。
コメント
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