ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

45.パラダイムシフト

2009-04-22 | 継続的改善52

現状打破、経営革新とは、従来の殻を破ることである。

人間の成長について考える。
人は生まれながら大きな能力と可能性をもっているが、成長の過程で多くの制約条件を学習させられるため、能力が限定されてくる。
「これをしてはいけません」「なかよくしなさい」「自己主張ばかりでなく控えめにしなさい」という類のことである。
成長するためには、その制約から外に飛び出し、新しい領域を手に入れることで能力を身につけていく。

人間も成長するためには精神的に脱皮しなければならない。
最近大人が少なくなった。
大人の企業も少なくなったように思う。
現状打破や脱皮を経験せず体だけ大きくなったからである。

何回も繰り返すが、問題という氷山を考えてみよう。
海面から出ている部分は顕在問題、海面下の次の層は慢性問題、一番底の部分をリスクゾーンと名前をつけたが、リスクゾーンは潜在的で組織によってはタブーや制約とされている分野である。大人の社会では不要な規則や規律があり、品質管理で言う管理でなく自主性を尊重しない統制という管理があり、あきらめと否定形の企業文化があり、その頂点に裸の王様が君臨している。

ISOや最近流行のコンプライアンスに対する対応も運用を間違うと、守り中心の元気のないネガティブな文化をつくる。ISOで自由度のない守りのシステムを作り、コンプライアンスで内部告発を恐れるあまり秘密警察網を作れば成長しない組織の完成である。

このようなリスクゾーンから現状打破しよう。
精神的に脱皮しよう。
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