ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論19. QWLと能力開発

2008-08-09 | ISO外論
6,2:良いものを作るための能力開発をすること。

人を動機付けるにはどうしたらよいだろうか。
QWL:QUALITY OF WORK LIFE:職業生活の質が直訳だが、生きがいとでも訳すとよい。
最近は仕事とプライベートは別という考えもあるが、仕事の時間を充実して過ごせなくては、良いプライベートも送れない。もっと仕事には期待すべきだし、要求もすべきである。

動機付けにより、人はどのような力を出すのだろうか。
本来人はどのような能力を持っているのだろうか。

人間は無限の能力を持っているという。
このためには、人の心に直接語りかけ、感動を覚えさせ、士気を鼓舞するようなビジョンや方針がなければならない。
金を払っているからよいと考えるのは、経営者の陥りやすい誤りである。

能力開発のプロセスを考えよう。
*教育訓練は実用上最低限の知識及び能力を身に付ける手段である。
*自主的に自分で学ぶ方法が解析や改善である。経験から多くを学び、目標や課題により能力を向上させることができるのは、人間が機械と違うところである。
*この上の段階の能力開発は、従来の枠や制約を飛び出して新たな能力を身につけることである。
同じ仕事を繰り返すだけでは、開発や生産技術の仕事はできない。
品質管理という人間との接点の多い技術は、決まりきったルーチンワークから先をみる管理技術の開発が大切になる。

これらの3段階は日本で古くから、技を学ぶ方法である「守破離」である。
まず、お作法を身につける。
つぎに、改革する。
そして次のステップは、創造的破壊という「離」である。
これを繰り返すことが、能力開発といえる。
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