あこう通信

日々の気づきや出来事について
日本道での活動

五島の島旅③・・・No.1098

2024-06-02 05:15:58 | Weblog

五島を旅して初めて知った「五島ゆかりの人やモノ」についてご紹介します。私は日本道という会で、司馬遼太郎さん作品を紹介させて頂いていますが、その登場人物のゆかりの地が五島にあり驚きました。例えば江戸時代の幕末に活躍した坂本竜馬です。竜馬は長崎で亀山社中(のちの海援隊)という海運会社を作っていましたが、その船が五島で難破し部下が何人か亡くなりました。事故を知った竜馬は事故現場を訪れ弔問したそうです。海に向かって、手を合わせて祈る竜馬の銅像が立てられていました。高知県の桂浜にある、有名な竜馬像とは趣きが違いますが素晴らしい銅像ですね。

また平安初期の有名な二人の僧、真言宗の開祖・空海と天台宗の開祖・最澄が五島を訪れていました。二人は同時期に遣唐使船に乗って仏教を学ぶために唐を訪れたのですが、その帰路に空海は難破して五島の浜にたどり着き、地元のお寺で真言密教を教えたそうです。そのお寺、大宝寺は西の高野山と言われています。最澄は遣唐使が無事に終えたお礼として、山王山に登ったそうです。五島は遣唐使船の日本での最後の寄港地なのです。今回の旅でご縁の不思議さを感じました。「五島ゆかりのモノ」としてバラモン凧をご紹介します。NHKの朝ドラ「舞い上がれ」で五島が舞台なりましたが、バラモン凧が登場していました。バラモンとは五島の言葉で「元気者」を意味し、鬼に立ち向かう勇ましい武者のかぶと姿が描かれていました。写真は港で展示されていたバラモン凧のひとつです。鬼にかじられる武者、カラフルで迫力がありますね。

初節句を迎えた男の子に元気に育つようにとの願いを込めて贈る風習があり、凧揚げ大会が開催されているようです。3回にわたって五島で感じた魅力をご紹介しましたが、素晴らしい島々でした。

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