ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

早稲田 茜屋珈琲店 閉店の謎

2010年07月03日 | カフェ
前回の記事で
ティークリッパー復活!
を喜んだnirvana-cafeでしたが

それにともない思い出したのであった


早稲田 茜屋の閉店


昔、早稲田でバイトしていたころ
(といっても早大生ではありません)
早稲田は美味しい喫茶店が何軒かあり
仕事帰りによくまったり茶を頂いていたもんだった


茜屋珈琲店
シェ・ヌー
らんぶる
GOTO
あららからら
明治茶房

何軒まだ営業中?
半数以下だな…


茜屋のマスターは偏屈で横柄なオヤジだったけど
紅茶のマニアックな話にはいつも乗ってくれて
F&Mの新茶入ったけど飲む?
とか
まかないのパスタをおごってもらったり
茶殻を見せてもらったり
cafeが好きならすぐ打ち解けてくれて
いろいろ教えてもらえて楽しかった
結構ここで勉強させてもらったのだ

「ミルクお先にいかがですか?」
と訊いてくれて
あのどこでも味わえない、えもいわれぬ香りのブレンドミルクティを
席で丁寧にポットでミルクの上からから注いでくれる
カウンターの上にずらっっと並んで吊るされたカップが懐かしい
ここで大倉のカップを覚えた気がする

店の奥のチェンバロ
BGMのクラシック
ワイン色のベルベットのソファ
…に違和感なく座れる歳になって
店が無い
のが悲しいなぁ


閉店した店を語るのは
なんとも悲しい


今思えば閉店する少し前
に偶然入った

店の荒れように驚いた
早稲田という町も変わり行く
その変化と時間に風化していくものがある
諸行無常の中にカフェもうつろっていく


マスターがずいぶん前から愚痴っていた
学生の雰囲気が変わったことも
良いとか悪いとかではない
ただ、昔の学生の雰囲気をいい大人が懐かしんで
あまりに今の学生や若い世代に批判的でこだわりすぎると
店に学生を馴染ませることもできなくなる
知らなければ教育すればいい

おいで~
美味しい珈琲と紅茶を教えてあげる
優雅な時間の過ごし方とか
良いものとは何か五感で感じていくと良い



開かれた場所で人は感受性を開く
茶は「倹」だ
慎み深いのだ
開かれた感受性によってその美味さを知る以外に無い
その余裕が大人になった証ではないかなどど
勝手に思うのだが…
その余裕に惹かれて客はやってくる
と、信じたい

自分がおとなかどうかは
棚に上げつつ(ははは)


あー

しかし
ティクリッパーみたいに復活しないかな?
茜屋のミルクティ飲みたいよー

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