
前回の記事で申し上げたとおり、イギリスのご庶民の紅茶デフォルトは
「ミルクティー」「マグカップ」「ティーバッグ」である
もともとは紅茶より先にあったコーヒーハウスでのミルク+シュガーの習慣が
紅茶の導入に持ち込まれたらしい
『英国ティーカウンシル(The United Kingdom Tea Council)によれば、
イギリスで一日に消費される紅茶は1億6500万杯。
日本人からすると意外かもしれないが、
実はそのうちの96%はティー・バッグを使っていれられている。』
『さて、そのティー・バッグをマグにひとつ入れ、電気ケトルで沸騰させたお湯を注ぎ
色がしっかりでるまで待って、ミルク(牛乳)を入れて飲む、
というのが最も典型的なイギリスの紅茶の飲み方だ。
前述のティーカウンシルのデータによれば、98%もの人が紅茶にミルクを入れるという。』
以上、asahi.comの記事『続発!観戦チケットめぐるトラブルと、英国流紅茶の飲み方』のコピペ
この記事は面白いからリンク飛んで読んで見てください
他にもいろいろ現地の紅茶事情が書かれています
(そういえば今年ってロンドン五輪だったっけ…この記事見るまで忘れてたわ)
とはいうものの、
テイラーズ・オブ・ハロゲイトのお初の茶葉がティーバッグというのは実力が量れないので
ヨークシャーティーは敢えてリーフにしてみた
軟水用である
250gしかなかったので、インフレに怯えながらも購入
トップの写真がそれである
レインフォレスト・アライアンスのカエルマーク入り
ううう…このマークが付いた紅茶もコーヒーも美味かった記憶が無い
胸騒ぎを覚えつつ開封する
中はこんな具合

こ…こまかい
ティーバッグの中身のようだ
細かいCTCと細かいBOPの砂礫のような茶葉である
香りは…ケニア系アフリカ茶が優勢で、低級アッサムがそれを追いかける感じ
少し埃っぽいが、カビの埃っぽさは無い…
1g=1円未満のお茶である
よしとしよう
原産国:ケニア、ルワンダ、ブルンジ、南アフリカ、インド、マラウイ、スリランカ、
なんつー身も蓋もないブレンドだ
安くて濃く出る茶葉を世界中からかき集めてある
なにしろ250g=242円なのだ
イオンTOPVALUのセイロン・ジャワTB、50P(90g)188円が高いお茶に見える
さあ、淹れてみよう
いつものとおりの3g/150mlでいく
細かいので蒸らしは3分ジャストで
注いだものがこれである

こ…濃い
これコーヒーかな?と見紛うばかりの濃さである
香りはない
ないわけじゃないが、なにかが香る、という香りは無い
現地の価格を知っているから驚かないが、日本価格の100g=700円だったら
間違いなくこれではなく、トワイニングのアイリッシュ・ブレックファストを飲むぞ
…と思いながらストレートで一口すする
いや~、これはないわ
渋くはないが、濃くて重くて風味がよくわからない
ココスのルクリリ系の感じだがルクリリより没個性じゃないか?
なぜこれをイギリス人は普通に飲んでるのか不思議になってくる
いや、不思議ではない。なんせ1g=1円未満のお茶なのだ。当たり前だ。
日東のDAY&DAYに文句を言っても無駄であるのといっしょ
日本人的に言えば、番茶を飲んでるのと変わらない感覚なのだ
実際ここでNirvana・Cafeは、もうがっかりしていた
しかし、ここで「ミルクを入れなければ始まらない」のがこのお茶だったのだ
ここで半ば諦めムードでミルクを投入する
だが、その色がすごかった

こ…この見事なゴールデンブラウンはなんだ?
もしや、まさか
あわてて飲んで衝撃が走る
う…美味い!
なんだこりゃ?
牛乳入れたら化けやがった
このキャラメルのような風味
香りまで甘くなってるってなんなのよ
なめらかでコクと甘味が一体となっている
ものすごくまとまりのあるブレンド
すべての風味に乖離がないのだ
まるで「ミルクティーという単体の物質」があるかのような感じ
この価格でこの味わいはないよな
すいません。私が間違ってました
ストレートで飲むのは法律違反でした
認識を改めますから許してください
ほんとに、日本人とイギリス人の紅茶の味覚の認識の違いを見せつけられた
ある意味、紅茶人生のなかの《事件》といってもいいくらいだ
(うん、ヨークシャー事件とでも名付けよう)
『98%の英国人が紅茶にミルクを入れて飲む』というティーカウンシルのデータが
今更ながらにリアルに迫ってくる
ヨークシャーティーをストレートで飲んだときの、絶望的な紅茶とも思えないような味を
英国人は誰も知らないのかもしれない、と思っちゃうくらいである
ミルクの、ミルクによる、ミルクのための紅茶!
「じゃあ、ミルクもイギリス式に《ノンホモ》《パス乳》でなければほんとの美味しさはわかんないんじゃないの?」
と、日本のマイナーな(神戸では有名な)『共進牛乳』を入れながら
そんなことをのたまうのは、もちろんうちの旦那であった
確かに日本の牛乳は外国人には不人気である
高温殺菌で焦げた味のする、脂肪分の均一なホモジナイズされた日本の牛乳は、
欧州では普通な低温殺菌(パスチャライズ)で、クリーム層のあるノンホモジナイズの牛乳よりまずいそうである
(資料:ホモジナイズとノンホモジナイズ)
では、イギリスの牛乳事情はどうなっているのか?
『イギリスでは、毎日飲むのは「パスチャライズド牛乳」で、
あまり買い物に行かない無精者や料理用に使う時だけの「高温殺菌牛乳」と分かれているのに、日本では毎日飲むのは「高温殺菌」、
高級な牛乳は「パスチュライズド(低温殺菌)牛乳」とぜんぜん違うんです。』
(BLOG:Rose Grove Notes ガルゲイトの花屋より)
で、そんな牛乳どこで売ってるの?
ということで旦那がネットで調べた結果
「木次ノンホモ牛乳」1000ml・368円
というものが阪急Oasisにて販売されているらしい
ノンホモでパス乳
まさにこれ…さすがに高いが
阪急Oasisは職場からどうにか歩いていけるらしいので、仕事帰りに寄ろうと思いきや
そういう日に限って、久しぶりの残業で寄り道の時間が無い
仕方ないので、いつも行くスーパーの牛乳コーナーを見ると
「共進ジャージー牛乳4.6無調整」なるものが置いてある
たしか、ジャージー種ってイギリス産だったよな…というあやしい記憶を元に
異常に乳脂肪分の多い兵庫県産ジャージー乳をお買い求めした
さて、ノンホモでもパス乳でもないが、イギリスの牛の乳でミルクティーにしてみた
これがまあ、美味い
牛乳自体も美味いが、ジャージーのヨークシャーティーのミルクティーは格別だった
脂肪分が多いと香りが立つのだろう
香りの揮発成分は油性だからだ
普通の3.7牛乳より華やかな仕上がりになった
ジャージー乳を入れるとアッサムの香りとケニアの渾然とした感じになる
コクは申し分なし
(だが500mlで238円は高いぜ)
のちほど調査した結果、イギリスでもホルスタインの牛乳が92%で、ジャージー乳は2.3%らしい
(『イギリス ジャージー事情』OHAYO乳業のサイト)
イギリスではみなジャージー乳を飲んでる、というガセネタもあるが、そうではない
これはイギリスでも日本でも高級品なようだ
《ノンホモ》《パス乳》はデフォルトのようだが…
だが、英国人はそのよく言われる「ノンホモ牛乳のクリームライン」とやらを
ミルクティーに入れて飲んでるんだろうか
基本的にこれは攪拌して手動的にホモジナイズするんだろ?
そのためにあの取っ手付きのプラスチックボトルに入ってるような気がするのは私だけか?
住んだことのない国の日常を推し量るのは、並大抵のことではない
ミルクティーを飲むのに、牛乳を振るか、振らないか?
そんなことはググっても、正しい答えが書いてあるかないかなどわからないのだ
ちなみに、先ほどの「イギリスでははとんどがジャージー乳である」という誤情報は
『ミルクティーには、どんなミルクが合うのか 紅茶専門店 TEAS Liyn-an(ティーズリンアン)』
に、書かれている
この店はよい紅茶葉を扱っているわりと有名な優良店だから、信じる人も多いだろう
この実験記事自体は、とてもよいレポートなので参考になった
だが、ジャージー乳については間違ってる!
情報とは、ほんとにきわどいものである
ジャージー乳は、元来イギリス王室御用達の高級品で
ジャージー島は英国王室の属領であった
いわゆる“ロイヤル”ミルクというのはそういう意味らしい
じゃあ、ロイヤルミルクティーはジャージー乳じゃなきゃ成立しないのか!
(注:イギリスでは“ロイヤルミルクティー”なるものは存在しないらしい。和製英語とのこと。)
さて、阪急Oasisに行ってきた
残念ながら、ノンホモはなかったが、木次のパスチャライズ乳(1000ml・340円)があったので購入

実は私の実家は生活クラブの会員なので、実家暮らしのころは毎日ガラス瓶のパス乳だった
だから、美味しいのはよく分かっている
しかし、ヨークシャーティーに入れて飲んだことはない
いよいよレビューである
牛乳先入れで、上からヨークシャーティーを注ぐ
きれいなゴールデンブラウンは変わらず
香りはどうかな?
ジャージー乳の時よりケニアティーの香りが強く出る
味はすっきりさわやかで依然としてマイルド
牛乳の甘さがあり、それが紅茶の濃さとマッチしている
このさりげなさは、毎日飲むのに適している
ジャージー乳はコクと華やかさがあるがちょっとぜいたくな味だ。太りそうな(笑)
パス乳は落ち着いたまろやかさと後味がいい。高温殺菌の牛乳臭さがなく、舌に残らない
焦げた乳臭さが無いパス乳は、紅茶の香りをそのまま出すようだ
ケニアに代表されるアフリカ紅茶の独特の香りがお好みでないかたは、
美味しい高温殺菌の無調整牛乳をおすすめする
総評:この値段で、このミルクティーは、日本では破格に美味しい
ストレートで飲む価値は考慮されていない。あくまでも、ミルクティーで飲むべき
しかし250g=1780円(100g=712円)のお茶の価値はない
その値段を払うなら、日本円で同じコスト(100g=700円)のトワイニングの
アイリッシュブレックファストのミルクティーを飲んだ方が確実に良い
ミルクはそれぞれの良さがあるので、好みによる
私はチャイから紅茶に入ったのでミルクティーは大好きだが
美味しい日本茶で育ったために、ストレートの紅茶の香りは当たり前に重要だった
しかし、ほぼミルクティーしか飲まない国からの輸入品のレビューで
ストレートの紅茶の香りを云々するのは「お門違いである」ということを
このヨークシャーティーで学んだように思う
そして、明らかにわかったのは
「私は、ストレートでもミルクでも香りの良い紅茶を飲みたい」という自分の好みである
遅まきながらそれをはっきりと認識した
だが、しかし…
ちょっと紅茶の世界認識が変わったな…
いや…なんか固定観念がひとつ拭われた感じ
いくつになってもこういうことがあるのは人生の豊かさというものに相違ない
散財が報われるというもんだ
「ミルクティー」「マグカップ」「ティーバッグ」である
もともとは紅茶より先にあったコーヒーハウスでのミルク+シュガーの習慣が
紅茶の導入に持ち込まれたらしい
『英国ティーカウンシル(The United Kingdom Tea Council)によれば、
イギリスで一日に消費される紅茶は1億6500万杯。
日本人からすると意外かもしれないが、
実はそのうちの96%はティー・バッグを使っていれられている。』
『さて、そのティー・バッグをマグにひとつ入れ、電気ケトルで沸騰させたお湯を注ぎ
色がしっかりでるまで待って、ミルク(牛乳)を入れて飲む、
というのが最も典型的なイギリスの紅茶の飲み方だ。
前述のティーカウンシルのデータによれば、98%もの人が紅茶にミルクを入れるという。』
以上、asahi.comの記事『続発!観戦チケットめぐるトラブルと、英国流紅茶の飲み方』のコピペ
この記事は面白いからリンク飛んで読んで見てください
他にもいろいろ現地の紅茶事情が書かれています
(そういえば今年ってロンドン五輪だったっけ…この記事見るまで忘れてたわ)
とはいうものの、
テイラーズ・オブ・ハロゲイトのお初の茶葉がティーバッグというのは実力が量れないので
ヨークシャーティーは敢えてリーフにしてみた
軟水用である
250gしかなかったので、インフレに怯えながらも購入
トップの写真がそれである
レインフォレスト・アライアンスのカエルマーク入り
ううう…このマークが付いた紅茶もコーヒーも美味かった記憶が無い
胸騒ぎを覚えつつ開封する
中はこんな具合

こ…こまかい
ティーバッグの中身のようだ
細かいCTCと細かいBOPの砂礫のような茶葉である
香りは…ケニア系アフリカ茶が優勢で、低級アッサムがそれを追いかける感じ
少し埃っぽいが、カビの埃っぽさは無い…
1g=1円未満のお茶である
よしとしよう
原産国:ケニア、ルワンダ、ブルンジ、南アフリカ、インド、マラウイ、スリランカ、
なんつー身も蓋もないブレンドだ
安くて濃く出る茶葉を世界中からかき集めてある
なにしろ250g=242円なのだ
イオンTOPVALUのセイロン・ジャワTB、50P(90g)188円が高いお茶に見える
さあ、淹れてみよう
いつものとおりの3g/150mlでいく
細かいので蒸らしは3分ジャストで
注いだものがこれである

こ…濃い
これコーヒーかな?と見紛うばかりの濃さである
香りはない
ないわけじゃないが、なにかが香る、という香りは無い
現地の価格を知っているから驚かないが、日本価格の100g=700円だったら
間違いなくこれではなく、トワイニングのアイリッシュ・ブレックファストを飲むぞ
…と思いながらストレートで一口すする
いや~、これはないわ
渋くはないが、濃くて重くて風味がよくわからない
ココスのルクリリ系の感じだがルクリリより没個性じゃないか?
なぜこれをイギリス人は普通に飲んでるのか不思議になってくる
いや、不思議ではない。なんせ1g=1円未満のお茶なのだ。当たり前だ。
日東のDAY&DAYに文句を言っても無駄であるのといっしょ
日本人的に言えば、番茶を飲んでるのと変わらない感覚なのだ
実際ここでNirvana・Cafeは、もうがっかりしていた
しかし、ここで「ミルクを入れなければ始まらない」のがこのお茶だったのだ
ここで半ば諦めムードでミルクを投入する
だが、その色がすごかった

こ…この見事なゴールデンブラウンはなんだ?
もしや、まさか
あわてて飲んで衝撃が走る
う…美味い!
なんだこりゃ?
牛乳入れたら化けやがった
このキャラメルのような風味
香りまで甘くなってるってなんなのよ
なめらかでコクと甘味が一体となっている
ものすごくまとまりのあるブレンド
すべての風味に乖離がないのだ
まるで「ミルクティーという単体の物質」があるかのような感じ
この価格でこの味わいはないよな
すいません。私が間違ってました
ストレートで飲むのは法律違反でした
認識を改めますから許してください
ほんとに、日本人とイギリス人の紅茶の味覚の認識の違いを見せつけられた
ある意味、紅茶人生のなかの《事件》といってもいいくらいだ
(うん、ヨークシャー事件とでも名付けよう)
『98%の英国人が紅茶にミルクを入れて飲む』というティーカウンシルのデータが
今更ながらにリアルに迫ってくる
ヨークシャーティーをストレートで飲んだときの、絶望的な紅茶とも思えないような味を
英国人は誰も知らないのかもしれない、と思っちゃうくらいである
ミルクの、ミルクによる、ミルクのための紅茶!
「じゃあ、ミルクもイギリス式に《ノンホモ》《パス乳》でなければほんとの美味しさはわかんないんじゃないの?」
と、日本のマイナーな(神戸では有名な)『共進牛乳』を入れながら
そんなことをのたまうのは、もちろんうちの旦那であった
確かに日本の牛乳は外国人には不人気である
高温殺菌で焦げた味のする、脂肪分の均一なホモジナイズされた日本の牛乳は、
欧州では普通な低温殺菌(パスチャライズ)で、クリーム層のあるノンホモジナイズの牛乳よりまずいそうである
(資料:ホモジナイズとノンホモジナイズ)
では、イギリスの牛乳事情はどうなっているのか?
『イギリスでは、毎日飲むのは「パスチャライズド牛乳」で、
あまり買い物に行かない無精者や料理用に使う時だけの「高温殺菌牛乳」と分かれているのに、日本では毎日飲むのは「高温殺菌」、
高級な牛乳は「パスチュライズド(低温殺菌)牛乳」とぜんぜん違うんです。』
(BLOG:Rose Grove Notes ガルゲイトの花屋より)
で、そんな牛乳どこで売ってるの?
ということで旦那がネットで調べた結果
「木次ノンホモ牛乳」1000ml・368円
というものが阪急Oasisにて販売されているらしい
ノンホモでパス乳
まさにこれ…さすがに高いが
阪急Oasisは職場からどうにか歩いていけるらしいので、仕事帰りに寄ろうと思いきや
そういう日に限って、久しぶりの残業で寄り道の時間が無い
仕方ないので、いつも行くスーパーの牛乳コーナーを見ると
「共進ジャージー牛乳4.6無調整」なるものが置いてある
たしか、ジャージー種ってイギリス産だったよな…というあやしい記憶を元に
異常に乳脂肪分の多い兵庫県産ジャージー乳をお買い求めした
さて、ノンホモでもパス乳でもないが、イギリスの牛の乳でミルクティーにしてみた
これがまあ、美味い
牛乳自体も美味いが、ジャージーのヨークシャーティーのミルクティーは格別だった
脂肪分が多いと香りが立つのだろう
香りの揮発成分は油性だからだ
普通の3.7牛乳より華やかな仕上がりになった
ジャージー乳を入れるとアッサムの香りとケニアの渾然とした感じになる
コクは申し分なし
(だが500mlで238円は高いぜ)
のちほど調査した結果、イギリスでもホルスタインの牛乳が92%で、ジャージー乳は2.3%らしい
(『イギリス ジャージー事情』OHAYO乳業のサイト)
イギリスではみなジャージー乳を飲んでる、というガセネタもあるが、そうではない
これはイギリスでも日本でも高級品なようだ
《ノンホモ》《パス乳》はデフォルトのようだが…
だが、英国人はそのよく言われる「ノンホモ牛乳のクリームライン」とやらを
ミルクティーに入れて飲んでるんだろうか
基本的にこれは攪拌して手動的にホモジナイズするんだろ?
そのためにあの取っ手付きのプラスチックボトルに入ってるような気がするのは私だけか?
住んだことのない国の日常を推し量るのは、並大抵のことではない
ミルクティーを飲むのに、牛乳を振るか、振らないか?
そんなことはググっても、正しい答えが書いてあるかないかなどわからないのだ
ちなみに、先ほどの「イギリスでははとんどがジャージー乳である」という誤情報は
『ミルクティーには、どんなミルクが合うのか 紅茶専門店 TEAS Liyn-an(ティーズリンアン)』
に、書かれている
この店はよい紅茶葉を扱っているわりと有名な優良店だから、信じる人も多いだろう
この実験記事自体は、とてもよいレポートなので参考になった
だが、ジャージー乳については間違ってる!
情報とは、ほんとにきわどいものである
ジャージー乳は、元来イギリス王室御用達の高級品で
ジャージー島は英国王室の属領であった
いわゆる“ロイヤル”ミルクというのはそういう意味らしい
じゃあ、ロイヤルミルクティーはジャージー乳じゃなきゃ成立しないのか!
(注:イギリスでは“ロイヤルミルクティー”なるものは存在しないらしい。和製英語とのこと。)
さて、阪急Oasisに行ってきた
残念ながら、ノンホモはなかったが、木次のパスチャライズ乳(1000ml・340円)があったので購入

実は私の実家は生活クラブの会員なので、実家暮らしのころは毎日ガラス瓶のパス乳だった
だから、美味しいのはよく分かっている
しかし、ヨークシャーティーに入れて飲んだことはない
いよいよレビューである
牛乳先入れで、上からヨークシャーティーを注ぐ
きれいなゴールデンブラウンは変わらず
香りはどうかな?
ジャージー乳の時よりケニアティーの香りが強く出る
味はすっきりさわやかで依然としてマイルド
牛乳の甘さがあり、それが紅茶の濃さとマッチしている
このさりげなさは、毎日飲むのに適している
ジャージー乳はコクと華やかさがあるがちょっとぜいたくな味だ。太りそうな(笑)
パス乳は落ち着いたまろやかさと後味がいい。高温殺菌の牛乳臭さがなく、舌に残らない
焦げた乳臭さが無いパス乳は、紅茶の香りをそのまま出すようだ
ケニアに代表されるアフリカ紅茶の独特の香りがお好みでないかたは、
美味しい高温殺菌の無調整牛乳をおすすめする
総評:この値段で、このミルクティーは、日本では破格に美味しい
ストレートで飲む価値は考慮されていない。あくまでも、ミルクティーで飲むべき
しかし250g=1780円(100g=712円)のお茶の価値はない
その値段を払うなら、日本円で同じコスト(100g=700円)のトワイニングの
アイリッシュブレックファストのミルクティーを飲んだ方が確実に良い
ミルクはそれぞれの良さがあるので、好みによる
私はチャイから紅茶に入ったのでミルクティーは大好きだが
美味しい日本茶で育ったために、ストレートの紅茶の香りは当たり前に重要だった
しかし、ほぼミルクティーしか飲まない国からの輸入品のレビューで
ストレートの紅茶の香りを云々するのは「お門違いである」ということを
このヨークシャーティーで学んだように思う
そして、明らかにわかったのは
「私は、ストレートでもミルクでも香りの良い紅茶を飲みたい」という自分の好みである
遅まきながらそれをはっきりと認識した
だが、しかし…
ちょっと紅茶の世界認識が変わったな…
いや…なんか固定観念がひとつ拭われた感じ
いくつになってもこういうことがあるのは人生の豊かさというものに相違ない
散財が報われるというもんだ
やっぱりおいしい牛乳使うと違いますよね…!
…でも健康診断Cだったんですよね…
太ってないのにコレステロールだけが高い。
やっぱり乳製品とお菓子食べすぎかも。
来年こそAを目指してティータイムを控えねば…(泣)
でも濃くて甘いミルクティーとスコーンは毎日食べたいー。
早速のコメントありがとうございます!
今回の件で、みんつさんみたいなかたがイギリス人なんだな~ということが判明!
ほんとにほんとに、ひたすらミルクティー…らしい
ヨークシャーティーはミルク入れないと「コーヒー色のなにか」としか言いようがない
しかし、その化けっぷりには唖然といたしました
250gあるから半分お分けしたいくらいですよ(笑)
うちの旦那はダージリンにミルク入れるの好きですね
しかしロンドン行かれていたとは…
くっ…うらやましい
やっぱりイギリス住まいのかたのブログにありましたが、F&Mのアフタヌーンが4000円とか
やはり一般家庭におよばれでもしないと
あのご庶民ミルクティーにはお目にかかれないのかもしれませんねぇ
ちなみにコレステロールは総コレステロール220mg/dl以上が良くないといわれていますが
現在は、悪玉コレステロール(LDL)値 140mg/dl 以上が要注意となり
総コレステロールでは評価しなくなっています
善玉コレステロール(HDL)値は40mg/dl 未満 が問題となり
善玉は多くてもあまり問題はないようです
たまに家族遺伝性の高脂血症のかたがいらっしゃいますが
これは甲状腺ホルモンの分泌が生まれつき少なかったりします
そうでもない限り、トランス脂肪酸系の油(植物油脂のホイップクリームやショートニングの類)のせいでは?
洋菓子の植物性ホイップやクリームやマーガリンや、クッキーやビスケットのショートニングを摂らないようにして
α-リノレン酸(亜麻仁油やエゴマ油やDHA・EPA)を毎日少しずつ摂るようにすれば
コレステロールはそれなりに下がると思いますが…
トランス脂肪酸系の油脂は免疫低下にもなりますしね
基本的にコレステロールは70%が肝臓で合成されますから、
食事性のコレステロールって30%しかないんです
コレステロールは血管や細胞壁やホルモンの原料になる重要な物質なんですが
ストレスや喫煙や高血糖や激しい運動などで活性酸素が血管に傷を付けると、
そこからコレステロールが入ってしまい動脈硬化の原因となります
本当は悪玉じゃないんですよね
…ああ~みんつさんまたしてもすみません
でも血液検査なんて美味しいネタをお振りになられるから、私にこんな粘着されてしまうのですよ!
高脂血症は得意分野なんですもの~おほほほほ
おかわいそうに…
でも、くれぐれもお大事に~
ストレート用の高級紅茶にも問答無用でミルク入れちゃいますからね私…
おいしいストレートティーの味をあんまりわかってないです。
ロンドン、今思えばもったいなかったです。
そのへんのスーパーででも紅茶買ってみればよかった。
ハロッズ行ったけど、日本でも売ってるしーと紅茶買わなかったのです。ブレンドが違うとは…!
ひたすらミュージカル見て、あと大英博物館行ってホームズ博物館行きました。
人生唯一の海外旅行。
総コレステロールが235でHDLが100、LDLが124
です。(30代なかばです。)
そんなにめちゃくちゃ高くはないけど
去年よりぐーんと上がってます。
体質もあるとは思いますが、
数年前までオールAだったのに去年あたりからじわじわと…
さすがお詳しいですね!
ぜひいろいろ語ってください★
うちも紅茶インフレ中です…
今はレ・フィーユに凝ってます。(クスミティーハどうした)
大英博物館~!羨ましい~!
一番行きたいのはロンドンかなぁやっぱり
なんにしても、行かれたというのはすごいことです
私の記事は完全バーチャルですもん
みんつさんのコメントでリアリティ補強して頂いてますよ
ホントに…
紅茶は実にミルクと合う飲み物ですよね
紅茶だけでなく緑茶も合うんですから、
基本的にカメリア・シネンシスの葉っぱはミルクと合うんですね
それを発見したイギリス人は「ミルクティーの発明者」という
お茶の歴史のエポックメイカーだったと言えましょう
今日はPOL雲南王子でミルクティーでした
キーマンのミルクティーめちゃうまですよね
レ・フィーユってティーバッグの理念が面白いですね
早速検索(笑)
でも、こうやって知見を広げさせていただけてありがたいです
イケメンブレンダーでしたしね!
>総コレステロールが235でHDLが100、LDLが124
確かにちょっと高めですが、240以下なら問題ないです
リスクは240超えると出るそうです
みんつさんのLDLは洋菓子だと思うのですが~
コンビニのスイーツは危険なトランス脂肪酸率高いです
HDLが100で高いので、LDL/HDL比は1.24
最近は動脈硬化の進行を推測するのに、LH比が考慮されるようになっているそうです
LH比が2.3以下が望ましいらしいので、1.24はその点からすると良好だと言えますね
いろいろ語ってしまいました
自分も勉強になります!
ヨークシャーティーの本国での安さにビックリです!
細やかなレポートありがとうございます。
ミルクティー!!!
ノンホモ牛乳か低温殺菌牛乳がいいですええ。
お待ちしてました~♪
ほんとに日本で売られている輸入西欧紅茶のバカ高さときたら…!
さすがにこのレベルの紅茶を7倍の値段はないわ~
とはいえ、輸入してくれるエリズさんがいなかったら手にすら出来なかったわけで
そういう意味ではありがとう
でも足元見やがって(笑)
久しぶりにノンホモ・パスチャ両立した牛乳のみたひです
牧場行くかな
けっこう六甲牧場近いので
今回牛乳語りすぎのきらいもありましたね…
記事が長すぎてくどいんですがー!
こんにちは!
ほんと、あまりにも高すぎですよねえ。
でも、もし、イギリスに行く知人がいたら
遠慮なくお土産に頼めるお値段だなあ(笑)
>久しぶりにノンホモ・パスチャ両立した牛乳のみたひです
なかなか売ってないですよねえ。
低温殺菌はときどきスーパーでみかけるけど
ノンホモ・パスチャ両立した牛乳は生協で買ってます(-_-)
でも、うちで牛乳飲むのは私だけなので
あまりの量の多さに飲みきれないのですよ。
そのせいで、古くなった牛乳飲んで大変な目にあったのです、トホホ。
だから、普段はスーパーで一番小さなパックの特濃牛乳買ってます~。
肝心のコープ忘れてました(笑)
ありがとうございます♪
>でも、うちで牛乳飲むのは私だけなので
>あまりの量の多さに飲みきれないのですよ。
それでおなか大事件になったんですね
なるほど納得です…お疲れさまでした
うちは夫婦で牛乳ドランカーなんでいいんですが
夏場はノンクーラーで2日弱が限度ですから
総合するとみかんさんちと条件違いの危険度類似ですね
それでも良い牛乳は、みごとに乳酸菌が勝利してくれて
美味しいヨーグルトになっていただけます
悪い牛乳は腐敗します
そんなこんなで、牛乳メーカーの選択がそこだったりします
共進牛乳は美味しくヨーグルト化しますね
木次牛乳は、さすがに1日でヨーグルトに!
共進ジャージーも1日でした
ヨーグルト美味しかったけど、牛乳で堪能したかったですよ~!