GWのある日のことであった。
某乾物屋で100g・300円で購入したクソ安いニルギリをストレートで飲んで
“これは紙か?紙にしては美味い”とかマッタリ思っていると、我が家に郵便局から荷物が届いた。
開けてみるとそれは紅茶、紅茶、紅茶…。
差出人は…なんとあのR様である!
「前略、おいしい紅茶をお飲みでいらっしゃいますかしら?
クソ安い茶葉も、ブレンドの研究には欠かせないとは思いますが
今回はいろいろある中で、一つミッションを依頼致します。
先入観を無くすためにメーカーは敢えて伏せておきますが、
ほとんど日本では扱っていないものです。一応公式販売店はありますが。
これの〈EXTRA〉と〈デカフェ〉を今回UKから取り寄せましたので
思い切り誰憚ること無くこの無名のUKティをレビューして貰いたいのです。
外道な貴方の退路を断つために普通の紅茶とデカフェを両方用意しました。
がんばれ。なお、この手紙は1分後に消滅します♪【R】」
※R様すみません。頂いた手紙を正確にトレースする前に爆発してしまったので
多少私の誇張的な表現が含まれ、正確さを欠いていると思って下さいませ。
華麗な謎をはらみつつ、R様のミッションは始まった。
いつもの「デカフェだけレビューしてあとはお茶を濁す…お茶だけに」が使えない
今回は絶たれた退路を遡上すべく、普通に正道を行くしかあるまい。
まずは“EXTRA”と書かれたTBのレビューにかかるか。
そしてなぜかクソ安いニルギリを飲んでいることがバレている
…超能力の類だろうか?(←“クソ安い”と頭に付けとけば大概透視と同じになる我が家の茶葉実態)
知らないものは「見て、嗅ぐ」ことから始まる。つまり野生動物の基本です。
目視では、このティーバッグはどう見てもスクエア…つまり四角形。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/ec/b3b3006eb77a2b13c51e90a8cbaf467c.jpg)
流行りのラウンド型ではないところが、クラシカルな感じを示している。
私が飲んだUK紅茶はほぼ丸型。しかし例外がヨークシャーティーとドーセットティーである。
この二社はスクエアTB…偶然かな? どっちも会社名に地名がついている。
双方ロンドンではないイングランドの1地方。
ということは、この紅茶もロンドンではない、どこかの田舎町のローカルティーである可能性がある。
さて、スクエアだろうがラウンドだろうが、会社の方針でしか避け得ない、TBの紙の「魚臭」はどうか。
これまでは四角いTBは漁港行きの片道切符だった。ではこの匿名紅茶はいかがだろうか?
うむ。少しその気はあるが、テトレーくらいの臭い。それほど魚臭さは気にならないようだ。
それでは、目視その2。
ティーバッグ破いて中身を出してみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b6/73a654163b534ba120bc7d3c480dcef6.jpg)
こっこれは細かい。この細かさは歴代3本の指に入るくらい細かい。
実物は写真より色が濃いし、黒い。白っぽいのは光の加減。赤みはこれほどではない。
艶があって、新鮮さがある。茶葉の香りは甘くグリニッシュなところも。
それほどケニアくさい感じはしない。
なぜか抹茶の香りに似ている。全体的に好印象。
さて、目視終わり。実際に淹れてみますかね。
いつもの通りのマグ・熱湯200ml・4分、TB付きで。
さて、蓋を開けると、少し赤みがかった水色。真っ黒ブラックティではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/b7/d3b24d2c259d7c8c231e07898011d50c.jpg)
香りを嗅いでみると、おや? いい香り。UK紅茶らしからぬ。
これはケニアは半分、インド(アッサムかな)すこしセイロンぽい香りもあるような。
青臭さはさほどなく、少し甘目の花のような香りもわずかにする。いい感じ。
では飲んでみよう。
●ストレート
これは珍しく繊細な味がする。風味のバランスいいな。ものすごい濃さはないけれど、
ストレートでも飲めるような香りと濃さのバランス。
熱いとスルスルと良いのどごしだが、少し冷めると渋みが強くなってくる。
甘さはさほど無いが、キレがいい。ボディはミディアム。水っぽさはない。
これはPGtipsをほんの少し超えたか。
●ミルクティー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/4d/e30453269b3cc3ef3de7940eecf47ceb.jpg)
やはりミルクが美味しい。
ミディアムなのに、薄さを感じないキレはミルクで映えます。
わずかにグリニッシュさが出て、それが多少ヌワラエリアのミルクティに通じるものがある。
つまり、ボディーはそれほど強くないのに、香りと渋みでミルクを支えてなおかつ繊細さがあるってこと。
いいケニアを使ってるんじゃないかなぁ。このセイロンに似てるけどちょっと違う香り。
そして酸味が強くない。これはバランスのいい紅茶。あくまで私的な嗜好で。
多分私が飲んだご庶民UK紅茶の中で、香りと濃さが最もバランスが良いのでは?
値段がわからないので、これがご庶民向けかどうかは、R様の種明かし待ちですが!
●総評
とにかく茶葉の質が良い。新鮮でかび臭さが微塵もないのが良いね。
ミルクティーが美味しいのはもちろんのことだが、
ストレートで飲んだ時の風味は、PGを首の差抜いてトップ。
PGは味が軽い。赤ヨークシャーは濃いけど香りがいまいち。これの中間が欲しいと思っていた。
でも、中間のテトレーは個性がなくてケニアっぽいし、普通過ぎて案外パンチが無い。
セインズベリーはケニア過ぎて、好み的に普段飲みにはならない。
それに比べこのEXTRAはアッサム系の香りと味が強いので、
ケニアの酸味と土臭さがちょい苦手な私には好感度が高い。
ケニアは裏方に回っていて、甘みもあって、大変トラディショナルな安定感のある風味。
それと、紙の味があまりしないんで、それも良い。
がっつり濃いのが好みだったらヨークシャーを薦めるが。
とりあえずレビューをまとめてR様に送り、ミッションは終了。
あぁそう、デカフェのレビューもまとめて送りましたが、そちらは記事は後日。
一体どこの紅茶なんだろう? と答えを待つことに。
さてその後再び、R様から返信が届いた。
「前略、先日の名前を伏せた紅茶のメーカーを伝えます。
感想をお願いした例の紅茶は、UKの「Ringtons」のEXTRA FRESH&デカフェです。
今はメーカーの本拠地のニューキャッスル付近では
スーパーなどでも販売はしている様ですが、イギリス北部限定みたいで
Britstoreみたいなところには卸していないようです。
私もリントン社から直接ネットで購入しました。
そのリントンは日本でも福岡で扱ってる販売店がある様ですが
デカフェは扱ってないし、メーカーから取り寄せたのです…(後略)」
リントンズ…これはいままでまったく聞いたことのないメーカーですな…
これだけUK紅茶飲み漁ってたのに、おいらは一度も引っかからなかった
R様…どんな情報網持ってるんだ(笑)
というわけで早速リントンズを調べてみる。
アッサムとおとなし目のケニアっていう分析が合ってるのか、間違ってるのか…
うわぁ。やだなぁ~。答え合わせ!
だが、無慈悲に検索にヒットした福岡のリントンズ代理店。
《【英国RINGTONS社】公式 紅茶専門店 リントンズジャパン》
はああ…逃げ場はないぜ。
では仕方ない。EXTRA FRESHを見てみるか。
『リントンズのティーバッグ紅茶はブレンド紅茶が主流です。
100年以上の歴史の中で培ったレシピを基に、熟練の職人が妥協無くブレンドしています。
EXTRA FRESHはインド産のアッサム茶葉とケニア産のナンディヒルズの茶葉をブレンドしています。
茶葉についても通常ティーバッグには使われない様な、一番良いアッパーの部分だけを
贅沢に使用している非常にクオリティの高いティーバッグ紅茶です。』
おっと…なんとか首の皮一枚つながった感(笑)
詳しくは、EXTRA FRESHのリンク見ていただきたいんだが、やっぱり茶葉新鮮。
フレッシュいうだけのことあんねん。
お値段は、リントンズジャパン価格:300g/2000円…100gで666円だから日本価格にしてはコスパは良い。
では、現地のRINGTONS.UKのHPを見てみよう。100P(300g)/£3.09=482.15 円…100g/160円(←紛れもないご庶民ティ価格)
しかし、海外はデリバリーがかなり代金かかるんで、£3.09+£8.50(送料)=£11.59=1,808円
それでも、200円弱安いな。
創業は1907年。100年続く老舗パッカー。
ロンドンでもめったに見ないローカルティー。
ニューカッスル周辺以外の地域は、オンラインショップじゃないと買えないそうで。
しかもいまだにリントンズバンで紅茶を販売する伝統の宅配紅茶。昔は馬車だったとか。
日本には2011年に導入。「英国以外では世界初!弊社のみの取り扱い」だそうだ。
福岡の社長、頑張ったね。
そして、なおかつ調査は続く。なぜかというと、このニューカッスル(正しくはニューカッスル・アポン・タイン・Newcastle upon Tyne)、
北東イングランドに位置する人口30万の街だが(どおりでスクエアTB)、どうやら軟水の地域らしいのだ
裏を取るべくいろいろ漁り、見つけたのがこちらのブログ。
『英国人とのLovely生活 in Nanjing』 2012-01-14 「リントンティー」
こちらのご家族がニューカッスルに住んでいらっしゃるとのこと。
そして、どうやらイングランド北部は軟水地帯があるという。
「イングランドで、軟水用のブレンドとして代表的なのは、ニューカッスル生まれのRington(リントン)。」
ということが書いてあります。
スコットランドは軟水だっていうのは知ってたけど、イングランドにもあるというのは初めて知り、
これは日本で飲むには赤ヨークシャーティーとスコットランド以外にもリントンがイケルという新発見
すんばらしいですR様! 塩入れなくてもいいですよこれなら!
…といいつつも、知らずにレビューしてるさなかに
「やはりUK紅茶には塩入れて硬水にしよう」と塩入りにしてミルク入れると、ボディは安定するんですよね
香りは弱くなるんですが。ミルクティーは若干の硬度は必要かな…と。
塩入れなくても美味しいんですけどね。
でも、このリントンをロンドンで飲んでもやっぱり美味しくないと、上記のブログには書いてありました。
ほんの少しだけ硬度を上げると良いかもですな。
スコットランドよりは、若干硬度は高めのようです。
調査中、良い資料を発見したので貼っておく。
テイラーズオブハロゲイトのUKのHPにあった画像
「Water’s always been important」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/32/4137b12c5608241180bf20d21af019bb.jpg)
知らないつーのは恐ろしいことだが、なんだよ…硬水の地域のほうが狭いじゃんUK!
ただし、ロンドンは圧倒的な人口があるんで(UK総人口6203万人に対して、ロンドン人口約817万人)
住んでいる人は硬水地帯の方が多いんでしょうかね。
ちなみにアイルランドも軟水だそうですので、アイリッシュティは日本でも美味しく飲めます。
実際ビューリーズはとても美味しい。
さて、リントンは私の想像上のUK紅茶のイメージ通りの紅茶だった。
どのUKのブランドよりも、私の歪んだヴァーチャルなはずのUK紅茶イメージ通りで多少驚いている。
明るくて陰影のない王道の風味。安心して何も考えずに飲める。これは大事。
こんなUK紅茶が欲しかった、と思わせるブレンド。リピートありかもな。
他のラインナップも飲んでみたいと思わせる今回の試飲だった。
リーフもあるので、そちらに興味津々です。
しかし今回のミッションには「UKの水質について理解を深めろ」
というR様の仕組んだ隠されたテーマがあったのかも知れない…違うかも知れない…
次回のレビューはここのデカフェの予定。
あくまでも予定ですがね(笑)
某乾物屋で100g・300円で購入したクソ安いニルギリをストレートで飲んで
“これは紙か?紙にしては美味い”とかマッタリ思っていると、我が家に郵便局から荷物が届いた。
開けてみるとそれは紅茶、紅茶、紅茶…。
差出人は…なんとあのR様である!
「前略、おいしい紅茶をお飲みでいらっしゃいますかしら?
クソ安い茶葉も、ブレンドの研究には欠かせないとは思いますが
今回はいろいろある中で、一つミッションを依頼致します。
先入観を無くすためにメーカーは敢えて伏せておきますが、
ほとんど日本では扱っていないものです。一応公式販売店はありますが。
これの〈EXTRA〉と〈デカフェ〉を今回UKから取り寄せましたので
思い切り誰憚ること無くこの無名のUKティをレビューして貰いたいのです。
外道な貴方の退路を断つために普通の紅茶とデカフェを両方用意しました。
がんばれ。なお、この手紙は1分後に消滅します♪【R】」
※R様すみません。頂いた手紙を正確にトレースする前に爆発してしまったので
多少私の誇張的な表現が含まれ、正確さを欠いていると思って下さいませ。
華麗な謎をはらみつつ、R様のミッションは始まった。
いつもの「デカフェだけレビューしてあとはお茶を濁す…お茶だけに」が使えない
今回は絶たれた退路を遡上すべく、普通に正道を行くしかあるまい。
まずは“EXTRA”と書かれたTBのレビューにかかるか。
そしてなぜかクソ安いニルギリを飲んでいることがバレている
…超能力の類だろうか?(←“クソ安い”と頭に付けとけば大概透視と同じになる我が家の茶葉実態)
知らないものは「見て、嗅ぐ」ことから始まる。つまり野生動物の基本です。
目視では、このティーバッグはどう見てもスクエア…つまり四角形。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/ec/b3b3006eb77a2b13c51e90a8cbaf467c.jpg)
流行りのラウンド型ではないところが、クラシカルな感じを示している。
私が飲んだUK紅茶はほぼ丸型。しかし例外がヨークシャーティーとドーセットティーである。
この二社はスクエアTB…偶然かな? どっちも会社名に地名がついている。
双方ロンドンではないイングランドの1地方。
ということは、この紅茶もロンドンではない、どこかの田舎町のローカルティーである可能性がある。
さて、スクエアだろうがラウンドだろうが、会社の方針でしか避け得ない、TBの紙の「魚臭」はどうか。
これまでは四角いTBは漁港行きの片道切符だった。ではこの匿名紅茶はいかがだろうか?
うむ。少しその気はあるが、テトレーくらいの臭い。それほど魚臭さは気にならないようだ。
それでは、目視その2。
ティーバッグ破いて中身を出してみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b6/73a654163b534ba120bc7d3c480dcef6.jpg)
こっこれは細かい。この細かさは歴代3本の指に入るくらい細かい。
実物は写真より色が濃いし、黒い。白っぽいのは光の加減。赤みはこれほどではない。
艶があって、新鮮さがある。茶葉の香りは甘くグリニッシュなところも。
それほどケニアくさい感じはしない。
なぜか抹茶の香りに似ている。全体的に好印象。
さて、目視終わり。実際に淹れてみますかね。
いつもの通りのマグ・熱湯200ml・4分、TB付きで。
さて、蓋を開けると、少し赤みがかった水色。真っ黒ブラックティではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/b7/d3b24d2c259d7c8c231e07898011d50c.jpg)
香りを嗅いでみると、おや? いい香り。UK紅茶らしからぬ。
これはケニアは半分、インド(アッサムかな)すこしセイロンぽい香りもあるような。
青臭さはさほどなく、少し甘目の花のような香りもわずかにする。いい感じ。
では飲んでみよう。
●ストレート
これは珍しく繊細な味がする。風味のバランスいいな。ものすごい濃さはないけれど、
ストレートでも飲めるような香りと濃さのバランス。
熱いとスルスルと良いのどごしだが、少し冷めると渋みが強くなってくる。
甘さはさほど無いが、キレがいい。ボディはミディアム。水っぽさはない。
これはPGtipsをほんの少し超えたか。
●ミルクティー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/4d/e30453269b3cc3ef3de7940eecf47ceb.jpg)
やはりミルクが美味しい。
ミディアムなのに、薄さを感じないキレはミルクで映えます。
わずかにグリニッシュさが出て、それが多少ヌワラエリアのミルクティに通じるものがある。
つまり、ボディーはそれほど強くないのに、香りと渋みでミルクを支えてなおかつ繊細さがあるってこと。
いいケニアを使ってるんじゃないかなぁ。このセイロンに似てるけどちょっと違う香り。
そして酸味が強くない。これはバランスのいい紅茶。あくまで私的な嗜好で。
多分私が飲んだご庶民UK紅茶の中で、香りと濃さが最もバランスが良いのでは?
値段がわからないので、これがご庶民向けかどうかは、R様の種明かし待ちですが!
●総評
とにかく茶葉の質が良い。新鮮でかび臭さが微塵もないのが良いね。
ミルクティーが美味しいのはもちろんのことだが、
ストレートで飲んだ時の風味は、PGを首の差抜いてトップ。
PGは味が軽い。赤ヨークシャーは濃いけど香りがいまいち。これの中間が欲しいと思っていた。
でも、中間のテトレーは個性がなくてケニアっぽいし、普通過ぎて案外パンチが無い。
セインズベリーはケニア過ぎて、好み的に普段飲みにはならない。
それに比べこのEXTRAはアッサム系の香りと味が強いので、
ケニアの酸味と土臭さがちょい苦手な私には好感度が高い。
ケニアは裏方に回っていて、甘みもあって、大変トラディショナルな安定感のある風味。
それと、紙の味があまりしないんで、それも良い。
がっつり濃いのが好みだったらヨークシャーを薦めるが。
とりあえずレビューをまとめてR様に送り、ミッションは終了。
あぁそう、デカフェのレビューもまとめて送りましたが、そちらは記事は後日。
一体どこの紅茶なんだろう? と答えを待つことに。
さてその後再び、R様から返信が届いた。
「前略、先日の名前を伏せた紅茶のメーカーを伝えます。
感想をお願いした例の紅茶は、UKの「Ringtons」のEXTRA FRESH&デカフェです。
今はメーカーの本拠地のニューキャッスル付近では
スーパーなどでも販売はしている様ですが、イギリス北部限定みたいで
Britstoreみたいなところには卸していないようです。
私もリントン社から直接ネットで購入しました。
そのリントンは日本でも福岡で扱ってる販売店がある様ですが
デカフェは扱ってないし、メーカーから取り寄せたのです…(後略)」
リントンズ…これはいままでまったく聞いたことのないメーカーですな…
これだけUK紅茶飲み漁ってたのに、おいらは一度も引っかからなかった
R様…どんな情報網持ってるんだ(笑)
というわけで早速リントンズを調べてみる。
アッサムとおとなし目のケニアっていう分析が合ってるのか、間違ってるのか…
うわぁ。やだなぁ~。答え合わせ!
だが、無慈悲に検索にヒットした福岡のリントンズ代理店。
《【英国RINGTONS社】公式 紅茶専門店 リントンズジャパン》
はああ…逃げ場はないぜ。
では仕方ない。EXTRA FRESHを見てみるか。
『リントンズのティーバッグ紅茶はブレンド紅茶が主流です。
100年以上の歴史の中で培ったレシピを基に、熟練の職人が妥協無くブレンドしています。
EXTRA FRESHはインド産のアッサム茶葉とケニア産のナンディヒルズの茶葉をブレンドしています。
茶葉についても通常ティーバッグには使われない様な、一番良いアッパーの部分だけを
贅沢に使用している非常にクオリティの高いティーバッグ紅茶です。』
おっと…なんとか首の皮一枚つながった感(笑)
詳しくは、EXTRA FRESHのリンク見ていただきたいんだが、やっぱり茶葉新鮮。
フレッシュいうだけのことあんねん。
お値段は、リントンズジャパン価格:300g/2000円…100gで666円だから日本価格にしてはコスパは良い。
では、現地のRINGTONS.UKのHPを見てみよう。100P(300g)/£3.09=482.15 円…100g/160円(←紛れもないご庶民ティ価格)
しかし、海外はデリバリーがかなり代金かかるんで、£3.09+£8.50(送料)=£11.59=1,808円
それでも、200円弱安いな。
創業は1907年。100年続く老舗パッカー。
ロンドンでもめったに見ないローカルティー。
ニューカッスル周辺以外の地域は、オンラインショップじゃないと買えないそうで。
しかもいまだにリントンズバンで紅茶を販売する伝統の宅配紅茶。昔は馬車だったとか。
日本には2011年に導入。「英国以外では世界初!弊社のみの取り扱い」だそうだ。
福岡の社長、頑張ったね。
そして、なおかつ調査は続く。なぜかというと、このニューカッスル(正しくはニューカッスル・アポン・タイン・Newcastle upon Tyne)、
北東イングランドに位置する人口30万の街だが(どおりでスクエアTB)、どうやら軟水の地域らしいのだ
裏を取るべくいろいろ漁り、見つけたのがこちらのブログ。
『英国人とのLovely生活 in Nanjing』 2012-01-14 「リントンティー」
こちらのご家族がニューカッスルに住んでいらっしゃるとのこと。
そして、どうやらイングランド北部は軟水地帯があるという。
「イングランドで、軟水用のブレンドとして代表的なのは、ニューカッスル生まれのRington(リントン)。」
ということが書いてあります。
スコットランドは軟水だっていうのは知ってたけど、イングランドにもあるというのは初めて知り、
これは日本で飲むには赤ヨークシャーティーとスコットランド以外にもリントンがイケルという新発見
すんばらしいですR様! 塩入れなくてもいいですよこれなら!
…といいつつも、知らずにレビューしてるさなかに
「やはりUK紅茶には塩入れて硬水にしよう」と塩入りにしてミルク入れると、ボディは安定するんですよね
香りは弱くなるんですが。ミルクティーは若干の硬度は必要かな…と。
塩入れなくても美味しいんですけどね。
でも、このリントンをロンドンで飲んでもやっぱり美味しくないと、上記のブログには書いてありました。
ほんの少しだけ硬度を上げると良いかもですな。
スコットランドよりは、若干硬度は高めのようです。
調査中、良い資料を発見したので貼っておく。
テイラーズオブハロゲイトのUKのHPにあった画像
「Water’s always been important」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/32/4137b12c5608241180bf20d21af019bb.jpg)
知らないつーのは恐ろしいことだが、なんだよ…硬水の地域のほうが狭いじゃんUK!
ただし、ロンドンは圧倒的な人口があるんで(UK総人口6203万人に対して、ロンドン人口約817万人)
住んでいる人は硬水地帯の方が多いんでしょうかね。
ちなみにアイルランドも軟水だそうですので、アイリッシュティは日本でも美味しく飲めます。
実際ビューリーズはとても美味しい。
さて、リントンは私の想像上のUK紅茶のイメージ通りの紅茶だった。
どのUKのブランドよりも、私の歪んだヴァーチャルなはずのUK紅茶イメージ通りで多少驚いている。
明るくて陰影のない王道の風味。安心して何も考えずに飲める。これは大事。
こんなUK紅茶が欲しかった、と思わせるブレンド。リピートありかもな。
他のラインナップも飲んでみたいと思わせる今回の試飲だった。
リーフもあるので、そちらに興味津々です。
しかし今回のミッションには「UKの水質について理解を深めろ」
というR様の仕組んだ隠されたテーマがあったのかも知れない…違うかも知れない…
次回のレビューはここのデカフェの予定。
あくまでも予定ですがね(笑)
またまた、楽しいレビューありがとうございます。すっごい、美味しそうな紅茶ですね。
Rさまにも感謝です!
これを読んで思ったのが
「あ~、もっと早く知りたかった!」
というのも、しばらく前に福岡に遊びにいったのです。いろいろ調べてみると、福岡のパルコの地下の「北野エース」という食材店で売ってるそうです。今度いったら、買いにいこう!(いつのことやら)
情報源はこちら↓
リントンズジャパン「Ringtons Japan」のブログです。
http://ringtonstea.blog.fc2.com/blog-entry-586.html
他の記事読んでみると、お茶会や試飲会もやってて、あと、ハウステンボスでも飲めるそうです。
それでは、また~~
いつもコメントありがとうございます♪
うっ…タイミングがワンテンポ遅かったですね。すみません(笑)
リンク貼って頂きありがとうございます。
さすが地元ですね! 店舗売りは今年の3月からなんですね。
こういう軟水系のUK紅茶の扱いが増えてくると良いですね。
九州は特に軟水の地域ですし。
ハウステンボスって長崎でしたっけ?
関東生まれは西日本の土地勘がなくて…(汗)
最近ようやく、熊本と宮崎を左右反対に記憶してるクセが抜けました。
熊本と宮崎を「左右」っていうのも変な覚え方ですよね。すみません。
九州(四国もですが)はまだ未踏の地です。いずれ上陸したいと思います。
少なくとも、東京よりは神戸のほうが近い!
九州の食材には大変お世話になってます。
福岡で最近売りだしたとかそういや言ってたな…あれは二年前くらいか?
とはいえ、Nirvanaさんを英国漁場にご招待できた訳だしあれはあれでOKよねっ!
…ちなみに。
わたしはドーセットのいりこ臭さってやつが最後まで判らなかった(笑)
毎度コメントありがとうござんす♪
ドーセットとリントン、立ち位置似てるしなぁ。
そうか、かすってたか(笑) そうそう、たしか2年前ぐらい。
ドーセットティーの記事には2011年10月とある。
リントンズジャパンの設立が2011年ということだから、時期的に合ってますね。
さっき英国フェアの君からのコメント見てたらあったよ!証拠が!
>『リンク先の阪急電子チラシにも出てるリントン、こいつも気になってたんだがまさかの完売。
ケニアに自信あります!と言われブースの前で悶えてみる。いや、完売してて良かった…』
(『哀愁のティーバッグ研究室 友人は死地から紅茶を…阪急百貨店英国フェアは紅茶地獄における友情』)
売り切れとは威勢のいい話だね。でもあれは試飲あったら買うよ。香りがいいし美味しいから。
水が合ってるってそういうことなんだなぁ。でもマイナーなもん持ってくるよな。
阪急英国展侮りがたし…
ドーセットティはあれはあれで大変美味しかったね。
今は成城石井で店舗売りしてるし、手に入りやすくなった。
思えば人生初の漁港拉致事件だった。
おかげで、その後の拉致にも慌てること無く対処できた。
礼を言おう!
しかし、あの魚臭がわからないとは…!
幸せなことだぞそれは。ほんとにイギリス庶民かも知れないなぁ…
ヨークシャーティのデカフェがTBごと美味しく飲めるんだからな(笑)