ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

ようやくたどり着いたUKご庶民デフォルト紅茶  PGtips by Brookebond (ユニリーバ)

2012年10月22日 | 紅茶・ブレンド

PGtips…
それは英国で最も飲まれているといわれているブルックボンドのブレンド紅茶である
1930年「消化機能を助ける」というラテン語「Pre-Gest-Tee」という名前で売り出された。
やがて通称PGと呼ばれるようになり、後ろにtipsをつけて正式名となった。
毎日イギリスで3500万杯も飲まれていると言われている。
この紅茶はアーサー・ブルックが作ったらしい。
英国では庶民のみならず、エリザベス女王もPGを普段飲みしてるという話もある
(出典不明…誰か英国女王に尋いてくれ。ユニリーバのステマかも知れん)

以前の記事をお読み頂いている愛する酔狂な読者の皆さんはご存知のはずだが
私はオリジナルPGを飲まずに、この紅茶のデカフェを先に飲んでレビューするという
外道な記事を書くハメになっていた
…まあ、それは行きがかり上仕方のないこととは言える
(詳しくは『第2フェーズは英国ご庶民紅茶事情&デカフェの現状!』または
『いざヨークシャーティvs.PGtips デカフェ対決!』あたりをご参照下せぇ)
そして、そのデカフェは、リピートしても良いくらいのクオリティーであった

だってティーバッグが(ほとんど)魚臭くないんだもん!!
それってとっっっっっても大事なことだと思うの
何度さびれた漁港に連れていかれて、挙句の果てに漁船にまで乗せられて(←船の名前はクリッパー号…船だけに!)
生臭いミルクティーを私に…(ちょっとエロいかも♪)
ちがーう!!ここはオイスターバーじゃねぇぇぇぇんだぞ!!(ミルク入れると牡蠣風味になることもある)

と、UK紅茶の最大の罠(漁港に拉致られる)について熟知してしまったこの半年の経験値の中で
ただ1社だけティーバッグの紙臭について考慮してくれていたのが、あの宿敵ユニリーバのデカフェとは
人生皮肉に満ちてるなぁぁぁっ!と…


というわけで、本末転倒となりましたが
ようやく先日(もう過ぎ去った夏の日…遠い目)カフェイン入りの普通のPGtipsが手に入ったので、
(『あの地平線を目指せ! UKからの紅茶直送便3種類 PGtips・CLIPPERデカフェ・M&Sデカフェ』)
ようやくここまで来ました(この2ヶ月何してたんだ、とは言わないでね)
ほんとは夙川の成城石井で買おうと思ったんですが、なんか機会がなくて行きそびれたのですが
でも、前回行ったときに、新製品のPG・Strong One という、今UK全盛の“やたら濃い紅茶”が
置いてあったんで、それはいずれ買いに行こうじゃないの
そういえば、JR神戸駅にも成城石井が出来たんだよね
成城石井には、例のドーセット・ティーとヨークシャーティーも置いてある(もちろんTBですが)
漁港に拉致られたい物好きな方は是非お試しを(いやならTB外して飲めばいいだけですがね)
茶葉だけなら本当に美味しいし、コスパいいんだけどなぁ…

では、レビューです

淹れ方:いつもの英国ご庶民式。TBをマグカップに入れ、熱湯を200ml上からぶっかける。
    蓋をして待つこと4分。TBを絞り、その後おもむろに取り出す。

感想:香りがいい。当然PGデカフェよりも良いが、オリジナルの香りを嗅いでみて思うのは
   「PGデカフェ、大健闘じゃん!」ということである。
   香りにおいて6~70%の再現率という(主観的)評価。香りのあるデカフェは貴重。
   だが、オリジナルはさすがに繊細。
   セイロンはディンブラ系のオーソドックスな香りに、ほんのりとフルーティーさがある。
   このフルーティーさの修飾は残念ながらデカフェにはないかな。
   
   まず、ストレートで味見。
   味はしっかりしているが、濃厚過ぎないミディアムボディ。
   わりと甘さがあるのが驚き。
   程よい渋みのあるバランスのとれた味わいで、軽めに淹れたらストレートもOKな感じ。
   変わってるのは、玉露みたいな旨味があること。つまりアミノ酸の味。
   これは魚臭のするティーバッグのだしかも知れない。そうじゃないかも知れない。

   ミルクを入れる
   軽めのミルクティー。甘味のある比較的繊細な味。
   渋みが中和されてコクになっている。
   茶葉の香りもマイルドに楽しめる。日本人には馴染みのある風味のミルクティー。

いままで試してきたUK紅茶の中では、いちばん日本人好みですかね
とにかくティーバッグの臭いを気にしないで飲めるのが気持ち的に楽です
似てるところでは日東デイリークラブですかね
でも水色は全然違います。PGは濃厚なブラウン。日東は赤系
ブラックティーというより、ダークブラウンといったところ

でも、40bags(125g)で1000円は高い。100gで800円ですからね
デカフェじゃないし。そしたら並行輸入のトワイニング缶200g・700円で買うわ
しかし、UK地元価格は1.35ポンド! ただいま1ポンド=126.8円だから
40bags(125g)で171円…6倍弱でぼったくられた計算death。ありがとう
現地価格だったらコスパ最強です(しつこく毎回言うぜ!)


ともかく“英国でいちばん飲まれてる紅茶”の意味がそれなりに納得できましたね
これは美味しいし、飽きのこないブレンドですよ

訂正をひとつ
いつからかは知りませんが、PGtipsはインド・セイロン・ケニアのブレンドだそうです
気にならなかったけど、ケニアが入ってましたね。UKのサイトまで行って調べてきましたよ。
成城石井のオンラインショップ・サイトには「原産国ケニア」とだけあるんですが
…この風味でケニアオンリーはないだろう?ちゃんと飲んで書いてんのかボケェ!
あとでお客様問い合わせにツッコミ入れましょう♪















      




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2 コメント

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へぇ! (lakenunnu)
2012-10-23 04:32:10
そういや、マクビティのクッキーも同じく消化器官によいなんて言ってた気がします。
それでまたまた思い出した、胃が弱ってたとき、ミルクティー飲めって言われたことも。イギリス人にとっては薬なんですかね~。

こうしてNirvana Cafeさんのレビューを読むと、(大健闘のデカフェを特に)飲んでみたくなるものですが、
残念ながら、近くで見かけないブランドでして。
ぜひいつかトライしたいものです。

それにしても、地元値段、改めてみると破格ですね。どうしたらこの値段でいけるんだろうって気になって、私も調べてみたら、それ以前で笑ってしまうエピソードが。
CMキャラクターのチンパンジーが人気だったけど、人間の服を着せたのがだめだったのでしょうかね、動物愛護団体からクレームきて使用中止したら、売上がた落ちになってそれですぐに使用を復活したって・・・ほんとうかい!
不思議なブランドですね。

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ダイジェスティブですね (Nirvana・Cafe)
2012-10-23 23:04:36
lakenunnuさん
早速のコメント頂きありがとうございます♪

PGtipsそちらにないんですか。意外ですね~
PGはヨーロッパ中にばらまかれているのかと勝手に思ってました
やっぱり他の国にはリプトンで、自国の消費者には美味しい紅茶を供給してるんですね
期待を裏切らない宿敵ユニリーバ(笑)
どうせ我々はイエローモンキーですからね!
(猿並のアジア人に供給するラベル=イエローラベル)
キャラクターはチンパンジーなのに…くそっ

そういえばダイジェスティブ・ビスケットは重曹が入っているから消化に良いということですが
重曹は消化を助けるんじゃなくて、胃酸過多を中和するんで胃の薬なんですが…
むしろ消化は促進しないんですよね(笑)

紅茶はタンニンやカテキン、カフェインが胃を刺激して胃酸を分泌します
それで紅茶は消化にいいです
あ、そっか
大量の紅茶で分泌されたイギリス人の胃酸をマクビティビスケットで中和するのか!
それは理に叶ってますねぇ!



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