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マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

2013年12月の新規参加者数が異常に多かった件に関する疑問がかなり解けた

2014年04月12日 | 参加者数の統計と解説

2014年3月20日付け記事 『改定:マレーシアマイセカンドホームプログラムの2013年の新規参加者数を分析 - 日本は 739人』で、2013年12月の新規参加者数が異常に多かった点を指摘しました。

一部を再録します:「一体全体マレーシアマイセカンドホームプログラム当局の内部で何らかの変化が起きたのだろうか? それとも2013年の申請審査全体を見直して一挙に参加者を増やしたのか? 中国人が12月にわずか1か月に400人もの集中申請をしたのだろうか? 加えて日本人も一挙に150人を超える集中申請をしたのだろうか?
各国からの承認参加者数合計も12月だけが他の月に比べて数倍となっており、飛び抜けて多い962人である。例年12月は他の月に比して極端に増えることは全くなく減ることさえある。」

この疑問を解くべく、イントラアジアはごく最近(4月上旬)プトゥラジャヤのマレーシアマイセカンドホームセンターを訪ねました。まず先に該当記事をご覧ください。

センターの窓口に座っている申請受付・応対係りではイントラアジアの質問に答えられなかったので、奥のオフィスから係官が出てきて別室で話を聞きました(会話は全てマレーシア語です)。

【12月に新規参加者数が異常に多かったことの理由説明と推察】

新規参加数において圧倒的多数を占める中国人が12月はとりわけ多いことが統計からわかるので、単刀直入にその理由を尋ねました。

係官の返答をまとめると、マレーシアの正規代理業者とつながりのある中国の代理業者らが中国人参加申請者を多量に送り込んできたことが1つの原因である。

そこで「そういう業者が、マレーシアマイセカンドホームプログラムの規則・条件が2014年から変更されるというような誤った情報を流したのではないだろうか?」というイントラアジアの問いかけに、その係官はかなり同意しました。

結局、中国の代理業者は当局(マレーシアマイセカンドホームセンターのこと)の定める規定や状況によく通じていないからこういう現象が起きたのだろう、という推測に落ち着きました。
係官は「マレーシアマイセカンドホームプログラムの規定・条件は変更されていません。2014年においてもこれまでの規定・条件と全く同じです。」と何度も言明していました。
確かに、マレーシアマイセカンドホーム当局のホームページに掲載されている規定と条件に変更点はありません。ただしセンター内部で行われる申請審査になんらかの変化があったとの推測もできそうです。

さて2013年12月は単に新規の申請者が多かっただけではなく、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局側が、2013年の年間申請者中で”承認に至らなかった申請者”を救済したのではないだろうか? というIntraasiaの質問に対する係官の返答です:
まず観光省とマレーシアマイセカンドホームプログラム当局にはその年の目標値があることを係官は触れました。要するに大体何人の新規プログラム参加者数を確保するということなんでしょう。ただし言うまでもなく、具体的な数値は部外者には明らかにしてくれません。係官は救済という言葉は使いませんでしたが、再審査で承認されたという言い回しでした。

こういう当局側の立場があることもあり、(2014年に)申請して判断保留になったケースや申請不可となった申請者が不服として当局に再審査を訴えているケースを後日見直しすることがあるとのことです。つまりその判断見直しまたは再審査による”参加承認”が12月はかなり人数になったようです。具体的な数字はわからない。

この2つが、2013年12月の中国人新規参加者数の異常なる大きな数字の原因だとわかりました。係官は、昨年12月は非常に忙しかったと言ってました。まあ、1か月に通常時の数倍にもなる新規参加者数があったのですから、当然でしょうね。
なおマレーシアマイセカンドホームプログラムでは2次申請過程でImigresen イミグレセンが関与するので、マレーシアマイセカンドホームセンター”だけ”が新規参加者を承認する権限を持つわけではないことを忘れてはいけません。

日本人も他の月に比して異常に多かったのですが、これについては係官から特に説明はありませんでした(Intraasia はいろんな場において通常、日本人であると事前に自己紹介することはしない、相手が先入観を持つことを嫌うからです)。恐らく審査見直しまたは再審査の結果、”参加承認”となったケースもある程度あったことでしょう。中国人申請者のように、誤った情報に振り回されたことがあったかどうかはわかりません。
いずれにしろ、また聞き情報やプログラムをよく知らない代理業者の代理人の話といった、不正確な間接情報に惑わされないように、とIntraasia からアドバイスしておきます。

【最多数を占める中国人参加者の特徴の1つ】

ところで、参加者の年齢層について係官と話す中でわかったことです。
「英国人やオーストラリア人は引退した熟年層がほとんどではないですか?」 との質問には肯定返答がありました。やはり彼らはプログラム本来の対象である引退・定年した人たちが参加者のほとんどなんでしょう。イラン人もそういう層がほとんどとのことです。

係官の話では、中国人参加者にはそれほど年齢を重ねていない人たちが多い、つまり子供が学校へ通う子供を持つ年代層とのことです。具体的には50歳を少しだけ上回った層で、中学生以上の子供がいるケースです。そこでマレーシアで子供を学校に通わせることになるようです。マレーシアマイセカンドホームプログラムは50歳未満の参加者と50歳以上の参加者では申請条件が異なるため、50歳未満はずっと少ないとのこと。

【新規参加者の情報は国籍と人数だけが公表される】

日本人参加者層にはついてはわかりません。マレーシアマイセカンドホームプログラム当局は、新規参加者の年齢、申請時の職業、家族構成などといった統計は一切公表していないので、どの国の参加者についてであれ、きちんとした統計のないあくまでも大ざっぱな話になってしまいます。

日本人の新規参加者像において、プログラム初期頃と違って、引退・定年者層ではなく、なんらかの別の目的を持った熟年前世代が増えているかのような印象がありますが、この具体的な割合を統計数字としてつかむのは不可能です。

【観光省大臣が交替した結果、MM2Hプログラムの方針に変更があったのかはわからない】

観光省のトップは昨年、それまで何年もその座にあった大臣(華人)から別の大臣(マレー人)に替わりました。大臣交替によって観光省内部でマレーシアマイセカンドホームプログラムの方針に何らかの変更があった、その波及影響がマレーシアマイセカンドホームセンター(MM2H)内部にも及んだ、といったようなことは、マスコミで公表されない限り、その真偽も含めて外部の者にはまずわかりません。
ただ一般にマレーシアでは、ある省庁の大臣が交替すれば、その省のいくつかの方針が変わるまたは修正されることは珍しくありません。

そこで、あくまでもマレーシアマイセカンドホームプログラム当局が公表している規定と条件に基づいて分析することになる。さらに実際の参加承認人数や承認状況から読み取る及びマレーシアマイセカンドホームセンター職員・観光省役人との会話・返答から推測を加える、ということになる。



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