肉魔神

野球と本の備忘録

300勝投手と2000勝監督

2009年06月11日 23時22分29秒 | メジャー
先日、ランディ・ジョンソンが通算300勝を挙げた。このままいくと、最後の300勝投手になる公算が大きい。

そして、ブレーブスのボビー・コックス監督が、ブレーブスだけでの2000勝を達成した。川上の登板時だった。

この歴史的偉業を達成した2人の両方を見た日本人は、果たして何人いるだろうか?しかも1回の旅行で。

今更ながら、充実したアトランタ→アリゾナ旅行だった、と思った今日この頃。ああトマホークチョップとフェイスペインティングが懐かしい。

スコット・サワーベック(インディアンス)

2005年07月11日 20時37分00秒 | メジャー
◆スコット・サワーベック(インディアンス)

4シーム=138キロ
カーブ=121~5キロ
スライダー=121~5キロ

左のワンポイント投手。スリークォーター気味から投げる。
ただし、スライダーを投げる時はサイドスローになる。
昔、ヤクルトの尾花がスライダーを投げる際にサイド気味になったが、
それ以上に分かりやすくフォームが変わる。

03年にレッドソックスとパイレーツに所属。99~02年まではパイレーツ所属。02年は78試合に登板も、04年は登板過多がたたってかローテーターカフの手術で1年を棒に振った。

下手投げリード

2005年07月06日 18時53分03秒 | メジャー
◆スティーブ・リード(オリオールズ)
右投げ右打ち

シンカー系2シーム 84~85マイル
シンカー      71~75マイル

珍しい右の横手投げ。バックスイングまでは下手投げのようなフォーム。92年ジャイアンツ入団。メジャー14年49勝44敗18セーブ。ここまで登板833試合で先発0。

松井は外角低めのボール球くさい(低すぎ)ところを左前に流し打ち。

ネイト・ロバートソン

2005年07月04日 22時35分28秒 | メジャー
◆ネイト・ロバートソン(タイガース)
左投げ右打ち
7月3日、松井と対戦。右翼線へポテンヒットとどん詰まりの二遊間安打。4の2

4シーム=86~87マイル
スライダー=78~80マイル
カーブ=76~80マイル

右打者にはスクリュー気味に落ちるチェンジアップも投げる。

ロバーツのパワーアップ

2005年05月25日 18時34分13秒 | メジャー
オリオールズのブライアン・ロバーツ(27)が、早くも11本塁打を放っている。ちなみに過去4年間は2→1→5→4本だから、わずか2カ月で過去4年分に並びそうだ。

スポニチによると、アリゾナ州テンピにある「アスリーツ・パフォーマンス・インスティテュート」に02年から通い始めたのが大きいそうだ。アメリカ版の「ワールドウイング」といったところか。ここで「エリート・トレーニングコース」(週6日で700ドルから)というトレーニングを積んだそうだ。

行きたい。受けたい。175センチで右投げ両打ちのロバーツがここまでやるのなら、こっちは草野球程度だが能力がかなり向上するのではないか。まあ、基礎体力と素質が大きく違うけど。

それにしてもロバーツの活躍で思い出すのは、ブラディ・アンダーソンだ。13→12→16本ときて96年に突如50本塁打を放った。この年のオフには日米野球にも来たはず。翌年から18→18→24本と、また元の中距離ヒッターに戻ったところが面白い。あの年に何があったんだろう。

そうそう、友人と「40歳までに参加しよう」と約束している、素人の大人のためのキャンプ「ファンタジーキャンプ」も忘れないようにしないと。

マネーボーラー モイヤー

2005年05月19日 19時25分03秒 | メジャー
毎日出社すると初めにやる仕事は、日本人メジャー選手の配球をチェックすることだ。今日はマリナーズVSヤンキースがあったので、かなり手間と時間が省けた。

松井は3安打したのだが、そのうち2安打はモイヤーから。42歳のベテラン左腕は防御率6.11ながらも今季6勝1敗と、マリナーズの全勝ち星(16勝)の3分の1以上を稼いでいる。135キロの直球に130キロのカットボール、125キロのスライダーを中心に、チェンジアップ、カーブが持ち球だ。

これだけ球が遅くても、勝ち星が稼げるのは投球術に長けているからだろう。投球術と一口に言っても、いろいろあるはずだ。その昔、友人たちと燃えた「ベストプレープロ野球」では、いまいち有効なパラメーターとは思えなかったが、先日書いた「マネーボール」を読んでからは非常に重要なことだと考えるようになった。

テンポ、狙い球を外す能力、フォームの変化(逆に一定性も)、点差・場面の勘案、相手ラインナップの研究、コントロール、配球、牽制、、クイック、フィールディング、雰囲気、信頼感、狙ってゴロ(あるいはフライ、三振)を打たせる能力などが、投球術には含まれると思う。

モイヤーは被盗塁が多く、防御率も悪いのだが、勝ち星が多い。しかも33歳でシアトルに移籍するまでは、年間5~10勝程度の大した投手ではなかった。しかし移籍した96年にボストンとシアトルの両チームで自己最高の合計13勝すると、翌年から17、15、14、13、20、13、21勝と一流投手へ変貌した。これは投球術を身に付けたとしか思えない。

松井の2安打も、ドン詰まりのレフトへのフライが2本。松井は日本の投手で慣れているのか、遅い球に強いのだが、135キロに詰まる。マネーボールでは「見てくれにとらわれるな」というビリー・ビーンの考え方が繰り返し登場するが、メジャーでは珍しい遅球派で42歳のモイヤーも、下手投げのブラッドフォードとともに当てはまるだろう。ただし、年俸800万ドルなのでアスレチックスが獲得に乗り出す可能性はゼロだが。

「見てくれ」という点では、抜群の出塁率を持ちながらも「太っている」という点でドラフト候補から外れそうになった選手(ジェレミー・ブラウン)を1位指名したビーン。西武で売り出し中の「おかわり」こと中村剛也をどう見るのだろう。FAの権利を取ったら、中村にはぜひメジャー挑戦してもらいたい。